2014年7月16日

愛媛県新居浜市 D様邸 一覧

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。

台所

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。


台所 【リフォーム前の様子】 7年前のリフォーム時に床が少しボコボコしていたので床材を張り替えたそうです。しかし、当初からの床材の上に重ね張りをするという、業者に都合のいい方法で仕事がされていました。
今回の水害で浸水し、30数年を経過した当初の床材が、再びボコボコと膨らんであと何年持つか判らないという状態でした。
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【リフォームの様子】 ■ 床板を撤去した様子 床下には、新築当時の木の切れ端やゴミ等に加え、20年前にリフォームした時の水道管や基礎のハツリカスなどのゴミが散在していました。
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■ 床下の様子 台風による床上浸水被害の後、縁の下の換気口から水が掃き出されたため、換気口付近の床下には、残された木切れがたくさん集まっていました。
その木切れは全て白蟻に食べられていました。
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■  床下の手入れの様子 床下をきれいに清掃し、木切れや基礎のハツリカスなどのゴミを全て片付けています。
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■ 白蟻に食われた木切れの様子 30数年もの長い間、床下に放置されていた木切れたち。 白蟻に食べられているのがよくわかります。
“行き当たりばったり”の仕事で、“家を長持ちさせる”という気持ちが感じられない納め方です。
根太を受けている突っ張りが白蟻に食べられてしまい、床がかなり下がっています。
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7年前のリフォーム時には、床が下がったままの状態で放置し、壁と天井のみを直したようです。
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通常は「掛け」を使用して基礎に固定し、土台より下には木材を使わないようにします。納め方が悪く木材を使う場合には、基礎(コンクリート)より1cm以上離して空間を作り、防腐剤処理をしてから用いるのが基本です。(床材を支える束石を置き、その上に束を使いますが、四面が空気に触れているため、防腐剤処理をして長持ちさせるのです。)

コンクリートに密着した部分に白蟻の被害が出ています。
白蟻はかすかな光にも弱く、湿気を好むため、コンクリートに密着している部分によく発生します。

やはり白蟻を防ぐには、土台より下には木材をなるべく使わず、やむを得ず使う場合は1cm以上基礎から離し、防腐剤処理をするのが原則です。
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「根太」の突っ張りを伝って白蟻が上に上がり、「掛け」も食べられていました。
掛けの真ん中には「束石」も無く、木の切れ端で簡単な突っ張りをしていたのですが、何の役にも立っておらず、床板を外したら上に上がれない状態でした。
前回のリフォームの時には、既に今の状態になっていたのだと思います。
少しギシギシしていたのを施主様が気づかれ、業者がその場しのぎの対処をしたのだと思います。
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■ 白蟻に食べられた木材 Re_04_01_14.jpg

20年前の購入時に少し間取りが悪かったため、家を建てたハウスメーカーに依頼して、リフォームを行ったそうです。 その後、2度目と3度目のリフォームの時には、それぞれ別々の業者に頼まれたそうです。 今回4度目のリフォームに際し、ご近所で仕事をしていたというご縁で、正岡の仕事を見て声をかけて頂きました。

施主様のお宅を拝見するにつけ、新築時も3度のリフォームも、全て業者に都合の良い仕事がされており、家を長持ちさせるという気持ちは微塵も感じられず、やりっぱなしといった感じの仕事に、同業者として虚しさ腹立たしさを感じました。

皆様も、特に、を張り替える場合は、少し手間が掛かっても床板を除けて、各場所の点検を必ずしてください。簡単な方法でその場しのぎの取り繕いの仕事をしていれば、後で気が付いたときには被害もきくなり、場合によっては直せない場所まで被害が及ぶ可能性が出てきます

■  下地材の打ち替えの様子 白蟻の被害に遭った材木を除け、新しい下地材に入れ替えました。 湿気にも強い桧のムク材を使用しています。
コンクリートに密着する部分には、取り付け前に防腐剤処理をします。下に水道管がありますが、絶対に防腐剤が付かないように細心の注意をはらって作業をします。(水道管の材質は防腐剤に弱く溶けやすいので、腐食すると水の圧力により弱くなり、数年で水漏れの原因になります)
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■ 下地材の入れ替えの様子 基礎にある段差を利用して防腐剤処理をし、突っ張りを行います。
工事が終われば白蟻駆除を行うので、ここでは基礎に密着する部分にだけ防腐剤処理をします。
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その場の状況を見て利用できるものは使えるように工夫をし、“最低限度の材料で何十年でも持たす”という気持ちを込めて作業を行います。

■ 仕上材を張る前の様子 Re_04_01_17.jpg
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悪いところを直して、床下の掃除も入念に行います。
■  仕上材を張っていく様子 Re_04_01_19.jpg

廊下と台所に段差があったのですが、今回のリフォームで敷居を撤去し、段差を無くすために嵩上げをしています。

根太が逆方向で割りも悪かったので、耐水合板で下地を直し、バリアフリーに仕上げていきます。
■ 仕上がりの様子 床下に収納庫が付いていたのですが、あまり設置場所を考えずに取り付けられていたため、テーブルの脚の下になって物を取る度にテーブルと椅子を動かさなければならず、大変不便さを感じておられたようです。
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今回のリフォームで少し位置をずらしてスムーズに使えるようにしました。
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■ メーカー製の流し台 鉄板ホーロー仕上げのため、20年間使用しているにも関わらず、裏側にも錆ひとつありません。
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まだまだ何年も使用できます。
■  流し台の嵩上げ 今では使う人の身長に合わせて流し台の高さを1cm刻みで調整できるようになっていますが、20年前には固定式の規格品しかなく、リフォームされた時に流し台の高さを身長に合うように嵩上げして使いやすくされたそうです。
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ホール・廊下

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。


ホール・廊下 【リフォーム前の様子】 20年前、購入当初からの床材の上にクッションフロアーを張り、7年前の3回目のリフォームでも、当初の床板の上に新しい床板を重ね張りしていました。
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【リフォームの様子】 ■ 床板を撤去していく様子 築後30数年を経過しているため、点検を兼ねて床材を除けることにしました。
リフォームの度に張り重ねられた床は、三重になっていました。
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■ 仕上がりの様子 床下の点検と掃除を十分に行い、リフレッシュした床下の上に新しい床板を張り替え、仕上げました。
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バリアフリー化

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。


バリアフリー化(段差を無くす取り組み) 【台所、廊下、ホール 仕上がりの様子】 以前はホールと台所の間に敷居があり、段差があったのですが、今回のリフォームで床の高さを揃え、敷居を無くしてバリアフリーにしました。
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■ 台所と居間の仕上がりの様子

畳の部屋を居間として使用していたのですが、畳が水に浸かったため、板の間に替えることにしました。

下地を嵩上げして、バリアフリーになるようにして、壁と天井のクロスも新しく張り替えました。
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■ 洗面所の仕上がりの様子 Re_04_01_26.jpg

洗面所は前回のリフォーム時に床を下地から直していたのですが、台風による今回の浸水により思い切って下地から直すことにしました。

床を嵩上げしてバリアフリーにし、仕上材は水にも強いクッションフロアーで仕上げました。

一畳ほどの脱衣所も同様に直したのですが、過去3度のリフォームの度に直したそうですが、今回床を除けてみると、除けても除けても下に床材がありました。 ここも3枚重ねの床でした・・・。

その日のうちに使えるようにしなければならなかったので、その時の現場写真を撮る余裕が全く無かったのでお見せできませんが、床板を除けてみると、浴室の間仕切りの土台が水漏れと白蟻の被害により全く無い状態になっており、根太の一部も無くなっており、なんとか3枚重ねの床材で持っている、という状態でした。

最初のリフォームの時に、元々は外部がモルタル塗り塗装仕上げだったところに継ぎ足す形で“脱衣所”と“浴室”を増築したそうです。
その際に出た廃材を撤去せず、基礎に囲まれて見えない場所に放置したまま床板を張ったという、なんともずさんな状態でした。

今回の4回目のリフォームで点検のために床板を除けてみて初めて、このような現状が判明したということです。

最終的に決断して「業者」を決めるのは、「お客様」です。

“高いお勉強代”を支払うことにならないために、“納得する家づくり”をするために、「お客様の眼」で、しっかりと業者選定を行ってください!!

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愛媛県新居浜市 T様邸 一覧

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。

ホール・廊下

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。


ホール・廊下 【“天井”リフォーム前の様子】 天井板を撤去した様子です。
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【“天井”リフォームの様子】 ■  下地材を張って補強した様子 Re_03_01_12.jpg
■  下地材に合板を張る様子 仕上材の割りが悪いので、下地材に合板を張っていきます。
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■  仕上材を張っていく様子 Re_03_01_14.jpg
■  廊下天井の仕上がりの様子 Re_03_01_15.jpg
■  ホールの天井の仕上がりの様子 クロスでは出ない凹凸感を出すために、厚さ12mmの吸音材を使用しました。
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【“床”リフォーム前の様子】 ■  床材を撤去した様子 以前はムク板を張っていましたので、2年前のリフォームの際は、ムク板の上に化粧材を張っていました。今回、床が水に浸かってしまったため、化粧板とムク板共に全て取り除きました。
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【“床”リフォームの様子】 ■  廊下の床板を撤去した様子 Re_03_01_18.jpg
■  バリアフリー化の様子 バリアフリーにするために、根太に嵩上げを施しました。
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■  床板を張っていく様子 継ぎ目の少ないフローリング張り仕上げを行っている様子です。
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■  仕上がりの様子 Re_03_01_22.jpg
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洋間・台所

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。


洋間・台所 【洋室6畳リフォーム前の様子】 台風の影響で床上まで水に浸かってしまったため、まだ新しかった床板の所々に黒い染みが出来てしまいました。
床が乾いたあと、ワックスで磨いたのですが、その染みは取れませんでした。
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【洋室6畳リフォームの様子】 ■  床板を剥がしている様子 まだ新しいので剥がしにくいです。
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■  フローリングを撤去した状態 根太のボンドと釘を除去し、床板を張れる状態になりました。
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■  板張りの様子 床板を張っていく様子です。
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【台所リフォーム前の様子】 Re_03_01_05.jpg
【台所リフォームの様子】 ■  床板を剥がす様子 Re_03_01_06.jpg
■  白蟻被害の様子

10年くらい前に床板を張り替えたのですが、その際に白蟻の被害箇所を修理していました。
しかし、それから数年で再び白蟻の被害が出ていました。

5年前に白蟻駆除を行っていたのですが、今回の台風で水に浸かってしまったため、何ヶ月か乾燥させたあと、改めて白蟻駆除を行う予定です。

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■  取り除いた根太の様子 白蟻に食べられた根太の様子が見て取れます。
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■  根太の取り替えの様子 傷んでいる根太を撤去し、湿気に強い「桧のムク材」を使用しました。
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■  台所の仕上がりの様子 Re_03_01_10.jpg
ホール・廊下 【“天井”リフォーム前の様子】 天井板を撤去した様子です。
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【“天井”リフォームの様子】 ■  下地材を張って補強した様子 Re_03_01_12.jpg
■  下地材に合板を張る様子 仕上材の割りが悪いので、下地材に合板を張っていきます。
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■  仕上材を張っていく様子 Re_03_01_14.jpg
■  廊下天井の仕上がりの様子 Re_03_01_15.jpg
■  ホールの天井の仕上がりの様子 クロスでは出ない凹凸感を出すために、厚さ12mmの吸音材を使用しました。
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【“床”リフォーム前の様子】 ■  床材を撤去した様子 以前はムク板を張っていましたので、2年前のリフォームの際は、ムク板の上に化粧材を張っていました。今回、床が水に浸かってしまったため、化粧板とムク板共に全て取り除きました。
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【“床”リフォームの様子】 ■  廊下の床板を撤去した様子 Re_03_01_18.jpg
■  バリアフリー化の様子 バリアフリーにするために、根太に嵩上げを施しました。
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■  床板を張っていく様子 継ぎ目の少ないフローリング張り仕上げを行っている様子です。
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■  仕上がりの様子 Re_03_01_22.jpg
押入・洗面所 【押入リフォーム前の様子】 Re_03_01_23.jpg
■  床板を撤去した様子 床が合板のため、築後30数年経った現在では、少しボコボコした状態になっていました。
加えて、今回の浸水で傷みや染みなどもでき、張り替えをすることにしました。
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【押入リフォームの様子】 ■  壁のベニヤ板を撤去した様子

30数年前の建物には断熱材は入っていません。それでも冷暖房を必要以上に使うことなく、過ごすことができます。

断熱材を入れていても、入れ方が悪く、壁面に2cm以上の隙間が存在すれば、空気の動きが発生し、たとえ断熱材を入れていたとしても、無いのと同じ状態になります。

また、時間の経過とともに“結露”などで断熱材に水分が染み込み、自らの重みでズレ落ちてしまっているのもよく見かける光景です。こういうケースでは、逆に床下から壁への通気が悪くなり、壁の中で湿気がこもり、カビが生えて蒸せ腐り状態に陥ってしまいます。

従って、断熱材が全く無い状態の家は通気性がよく、土台も外壁の下地材も、30数年経っているとは思えないくらい綺麗な状態を維持できているのです。
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床がボコボコで手でも剥がせる状態
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■  床板を剥がした様子 Re_03_01_27.jpg
■  根太掛けを補強している様子 現在は多く用いられている「鉄釘」は、40年以上経てば(外材は除く)錆びて徐々に無くなっていきます。
この家には、釘に頼らず「永く持たせる」という大工の気持ちが表れています。古い建物を見れば“金物”に頼らない工夫を随所に見ることができます。
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10年くらい前からこの家の修理仕事を頼まれるようになり、腰板の修理や水周りの修理などをさせて頂いているのですが、床下や壁の中を見ると、建売住宅にも関わらず、この家を建てた大工が隅々まできちんとした仕事をしており、本当に嬉しくなります。

土台には四面に防腐剤を丁寧に塗り、腰板の下地材は白蟻に食べられていたにも関わらず、土台は全く食べられていませんでした。
その他にも、どの場所を見てもスッキリと、無駄がない仕事で、永く使って頂くという気持ちが表れています。
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■  腰壁を外した壁の根太の様子

根太の皮を綺麗に剥がして処理をしてあるので、年月が経った今でも虫による侵食や傷み等がありません。

もし雑な処理で皮が残っていた場合、木と皮の間に含まれる養分により、虫がわきやすくなり、傷むことが多いのです。
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■  仕上がりの様子 床も壁も天井も、全て無塗装の桧ムク材で仕上げています。
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ハンガーパイプは普通は逆方向に一本なのですが、たくさん吊れるように工夫してみました。
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【洗面所の床リフォームの様子】 ■  洗面所の床の様子 1年前に下水道ができ、水洗トイレにする際に洗面所も一緒にリフォームしたばかりだったのですが、浸水したためにもう一度床を張り替えます。
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■  仕上がりの様子 洗面所やトイレは毎日使用する場所ですので、掃除も簡単な業務用のクッションフロアー仕上げにしました。
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■  コンセントボックス

少し前までは、コンセントボックスは鉄製でした。 電線がボックスに当たるところをショートしないようにビニールテープで補強しています。
電気屋さんのちょっとした気配りです。

大工が丁寧な仕事をしていれば、その他の業者さんも気配り、心配りができているようです。

現在ではボックスはプラスチック製のものに変わっています。

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■  天井の様子 築後30数年経っているのに手の跡ひとつ無く几帳面に張られた天井。

床の間やその他の場所を見ても、注文住宅と何の変わりもなく仕事がスッキリと収められています。
柱やその他の材木が少し黒くなり、30数年を経た味わいと重みが出ています。
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押入・洗面所

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。


押入・洗面所 【押入リフォーム前の様子】 Re_03_01_23.jpg
■  床板を撤去した様子 床が合板のため、築後30数年経った現在では、少しボコボコした状態になっていました。
加えて、今回の浸水で傷みや染みなどもでき、張り替えをすることにしました。
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【押入リフォームの様子】 ■  壁のベニヤ板を撤去した様子

30数年前の建物には断熱材は入っていません。それでも冷暖房を必要以上に使うことなく、過ごすことができます。

断熱材を入れていても、入れ方が悪く、壁面に2cm以上の隙間が存在すれば、空気の動きが発生し、たとえ断熱材を入れていたとしても、無いのと同じ状態になります。

また、時間の経過とともに“結露”などで断熱材に水分が染み込み、自らの重みでズレ落ちてしまっているのもよく見かける光景です。こういうケースでは、逆に床下から壁への通気が悪くなり、壁の中で湿気がこもり、カビが生えて蒸せ腐り状態に陥ってしまいます。

従って、断熱材が全く無い状態の家は通気性がよく、土台も外壁の下地材も、30数年経っているとは思えないくらい綺麗な状態を維持できているのです。
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床がボコボコで手でも剥がせる状態
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■  床板を剥がした様子 Re_03_01_27.jpg
■  根太掛けを補強している様子 現在は多く用いられている「鉄釘」は、40年以上経てば(外材は除く)錆びて徐々に無くなっていきます。
この家には、釘に頼らず「永く持たせる」という大工の気持ちが表れています。古い建物を見れば“金物”に頼らない工夫を随所に見ることができます。
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10年くらい前からこの家の修理仕事を頼まれるようになり、腰板の修理や水周りの修理などをさせて頂いているのですが、床下や壁の中を見ると、建売住宅にも関わらず、この家を建てた大工が隅々まできちんとした仕事をしており、本当に嬉しくなります。

土台には四面に防腐剤を丁寧に塗り、腰板の下地材は白蟻に食べられていたにも関わらず、土台は全く食べられていませんでした。
その他にも、どの場所を見てもスッキリと、無駄がない仕事で、永く使って頂くという気持ちが表れています。
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■  腰壁を外した壁の根太の様子

根太の皮を綺麗に剥がして処理をしてあるので、年月が経った今でも虫による侵食や傷み等がありません。

もし雑な処理で皮が残っていた場合、木と皮の間に含まれる養分により、虫がわきやすくなり、傷むことが多いのです。
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■  仕上がりの様子 床も壁も天井も、全て無塗装の桧ムク材で仕上げています。
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ハンガーパイプは普通は逆方向に一本なのですが、たくさん吊れるように工夫してみました。
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【洗面所の床リフォームの様子】 ■  洗面所の床の様子 1年前に下水道ができ、水洗トイレにする際に洗面所も一緒にリフォームしたばかりだったのですが、浸水したためにもう一度床を張り替えます。
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■  仕上がりの様子 洗面所やトイレは毎日使用する場所ですので、掃除も簡単な業務用のクッションフロアー仕上げにしました。
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■  コンセントボックス

少し前までは、コンセントボックスは鉄製でした。 電線がボックスに当たるところをショートしないようにビニールテープで補強しています。
電気屋さんのちょっとした気配りです。

大工が丁寧な仕事をしていれば、その他の業者さんも気配り、心配りができているようです。

現在ではボックスはプラスチック製のものに変わっています。

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■  天井の様子 築後30数年経っているのに手の跡ひとつ無く几帳面に張られた天井。

床の間やその他の場所を見ても、注文住宅と何の変わりもなく仕事がスッキリと収められています。
柱やその他の材木が少し黒くなり、30数年を経た味わいと重みが出ています。
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愛媛県新居浜市 H様邸 一覧

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築

畳→板の間

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


畳の部屋を板の間に変更 【リフォーム前の様子】 畳を外したあとの状況です。
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【リフォームの様子】 ■  下地材の様子 バリアフリーにするために、下地材でカサ上げしています。
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根太の補強をして、カサ上げしています。
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下地材の釘や部材の点検をしておきます。
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■  12mm厚合板フロアー張り 基礎が普通より少し低いので、水捌けが悪く湿気が多いので、あえて床下の断熱材は入れずに施工します。
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ここは元は田んぼだったところに、上土を除けずにそのまま埋め立てをして11棟の分譲建売住宅を建てていました。

そのため水捌けが悪く、雨水が地面に溜まってしまい、その雨水は排水路からしか流れる術がなく、豪雨の時などは排水路だけでは処理しきれず、床下にも水が溜まるという状況です。雨が続けば水が引かないといった状態も多かったようです。

このような状態のところで断熱材を入れれば、断熱材と床材との間に湿気がこもり、数年で蒸せ腐り状態になり、普通よりも早く床板が腐食・劣化し、「ボコボコ状態」になります。 断熱材がなければ、床板の両面が空気に触れているため息ができ、少しでも長持ちさせることができます。

■  仕上がりの様子 床下の湿気が普通より多いところなので、部屋の隅に点検口を設けました。
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押入

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


押入 【リフォーム前の様子】 ■  床の様子 ここも築後30数年が経過しているため、5.5mm厚のベニヤ板が湿気により手でも剥がせるくらいバラバラになっています。
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■  ベニヤ板を取り除いた様子 木材はしっかりしています。 基礎に、白蟻業者が駆除のために場所を考えずに、穴を開けています。
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■  床下の様子 30数年前の新築時に残されたままの切れ端なども共に片付けました。
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■  壁版の様子 結露により三分の一くらい下(60cm)の部分が、バラバラの状態です。
合板(ベニヤ板、コンパネ)は使用場所により異なりますが、20~30年くらいで湿気によりバラバラの状態に劣化します。
従って、場所を考えて使用しなければなりません。
化粧材などの下地材は後で交換することは簡単ですが、壁面の補強などに使えば、後で交換することは困難です。
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■  ベニヤ板を除けた様子 電気の配線を無造作に引くだけで、継手もビニールテープで巻いただけの状態でした。
(通常の仕事は、配線はステップルで留めて固定し、配線の途中では繋がないのが基本です)
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■  押入れ仕上りの様子 床と壁面を湿気に強い桧材ムク板張りで仕上げました。
壁面は、ベニヤ板と違い汚れることなく布団を出し入れでき、見た目も美しく湿気も取ってくれます。
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座敷

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


座敷 ■  座敷の天井の様子 30数年経過しても、天井板は綺麗なのですが、施工するときに付いた“手の跡”がいたる所で目に付きます。
「化粧材」は取り付けたあと、雑巾で手の跡や汚れを拭き取ります。
「天井板」は水で濡らすと接着剤の染みが出て見苦しくなる場合があるので、雑巾では拭きません。手袋を履いて施工し、絶対に素手では触らないように施工します。(素手で触れば施工後3年過ぎたくらいから手の跡が出てきます。)
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■  畳の部屋の下地材の点検 Re_02_01_32.jpg
■  戸袋の修理 戸袋の板を取り除いた状態です。
10数年経って板を張り替えたのですが、傷んできたので張り替えをします。
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■  戸袋の仕上がり 腰板用のカラー鉄板張りです。
カラー鉄板で腰板用に加工したものがあります。値段も格安で20年以上は持ちます。見た目もそれほど悪くなく、一般住宅の腰板の張り替えなどにも使用します。
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広縁

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


広縁 【リフォームの様子】 増築後30年近くが経過し、「桧材張り合板仕上げ」の床が、合板の粘着力低下により、手でもバラバラに剥がせるような状態になっています。
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■  フローリングを撤去した状態 45mm角の外材の根太が、乾燥して42mm角前後に痩せて弱くなっており、接着剤も大量に付着していたので、新しいものに交換することにしました。
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■  根太を撤去した状態 通常、電気の配線は、安全面への配慮などから材木などに部分的に留めて、固定しながら引いていきますが、床下を見てみると、配線をどこにも留めておらず、だらんと地面に引いただけの状態でした。
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■  根太を除け掃除をした後の様子 また、過去に増築した時に出た木切れなどが床下に掃除されないまま散乱して放置されていました。
見えない所での仕事の質が、その仕事の本質を表すと思います。
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■  換気口の様子 増築する前はここが外壁だったため、換気をするだけの最小限の大きさです。
増築後は部屋の内部になるため、将来の点検のしやすさと、換気の良さを考え、換気口は大きくすべきです。
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■  換気口を大きくした状態 少しでも家のためを思う大工であれば、このように「後の点検のしやすさ」や、「白蟻駆除」などのために、体が入るくらいの大きさに換気口を最初から広げておくべきなのです。
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■  白蟻駆除の際に開けられた穴 過去に、白蟻業者が体を入れられなかったために換気口を広げた跡です。
柱から遠いところを広げるべきなのですが、最も重量のかかる柱側の基を削ってしまっています。これは、修理のために床板を除けて、初めて中の様子が判りました。
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大工が増築をする時に考えて換気口を広げておけば、こういうことにはならなかったのです。
大工とは建築現場での最高責任者なのですから、全てのことに気を配り、何十年も家が狂うことなく安心して暮らせるように考えなければなりません。

だから、いくら目に見えるところを綺麗に仕上げても、見えない床下の掃除も出来ていない、点検口もないでは、無責任だと思います。

少しでも家のためを思う大工であれば、後の点検のしやすさや、白蟻駆除のメンテナンスのために、体が入るくらいの大きさに最初から換気口を広げておくものです。

■  床下の様子 大引きの下の束に、木の切れ端を横にして押し込んでいるだけの状態。
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束を入れなおしました。
材木は重量を支えるのには、横ではなく縦に使用する方が丈夫ですし、見た目もスッキリとします。
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■  根太を打ち変えた様子 桧材の45mm×54mmを使いました。 巾を広くすることによって、より丈夫にしています。
また、床下が低いために、床を張ったあとでは隅々まで体が入らないので、フローリングを張る前に白蟻駆除を行いました。
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■  桧のフローリング張りの様子 床下が低いので、湿気に強く、見栄えのいい桧ムク材のフローリングを張ることにしました。
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■  仕上りの様子 Re_02_01_14.jpg
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広縁の押入 ■  押入の床板撤去の様子 外の土間との高さが同じで、雨降り時には水が入ってくる程基礎が低いため、換気口が確保できず、30年近く経過した表面上は綺麗に見える5.5mm厚のベニヤ合板が、手で剥がせるくらいにボロボロな状態になっていました。
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■  完成した様子 湿気に強い桧ムク材(10.5mm厚)を張りました。 板を張る前に隅々まで白蟻駆除をしました。
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