2014年7月25日

雨漏対策

愛媛県新居浜市 G 様邸 愛媛県新居浜市 G 様邸 【リフォーム工事】 ・「座敷」 天井板張替え
・雨漏り対策
◎築18年 在来工法 2階建 注文住宅


雨漏対策 雨漏りの原因追求 ■ 瓦を外した様子 前の点検ではどこから雨漏りが発生しているのか判明しなかったので、今回は瓦やベランダを取り外して原因を徹底的に突き止めます。
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まず、瓦を除けてみると、《捨て谷》の上に瓦がちゃんと被さっておらず、さらに防湿剤のルーフィングも寸足らずで壁まで張れておらず、野地板が剥き出しになっている状態でした。
そのため、台風等の際に吹き込んだ雨水が上手く排出されず、雨漏りを起こしていたのです。

【捨て谷】とは 台風等の時に水切りから入った雨水を排出するための予備の水切りのこと

また、下の写真では、瓦の葺き仕舞いに下地材がなく、穴があいており、台風時にここから雨漏りが発生していました。

雨漏りの恒久対策修理
■ 水切りを外した様子 水切りの下地に合板材(コンパネ)を使用していたため、築18年足らずで既に腐食してバラバラの状態になていました。
通常は外部の下地材には腐食に強いムク材を使用します。
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ルーフィングを張り直し、捨て谷も入れ替えました。 瓦は直せないので、捨て谷の幅を広くし、瓦の上の水切りも入れ直しました。
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■ 袖壁の板金の様子

前回の点検の際、雨漏りがあった箇所です。
壁材を外してみると、壁の中の板金に「立上げ」がなく、コーキングだけで仕舞いされており、新築工事の時にいろいろな業種の人間が屋根に登り作業をした際に中がへこんでしまい、水が溜まりやすい状態になっていたうえ、コーキングの施工も悪く、雨漏りを引き起こしていたのです。

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そこで、今までの水切りの板金と腰板を取り外し、新たに取り替えることにしました。
板金で水切りを作り、壁際部分には「立上げ」を付けてコーキングに頼らない作りにしています。
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下の写真は水切りと腰板を張り替えたあとの様子です。
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■ 瓦の様子 セメントで作られ、その上に塗装をしてある和型の瓦です。
瓦全体の半分以上に小さなひび割れが確認できました。 これはおそらく、最初から割れていたと考えられます。
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普通の職人であれば、割れている瓦は使用しません。仕事を知らない人でも判ることです。
ですが、この瓦を葺いた瓦葺き職人は、全く気にせず割れた瓦を使用して葺いています。

以前にも、同じ業者の建てたお宅をリフォームしたことがあったのですが、その時も今回同様に瓦が割れており、直した経験があるのです。(本当に困った業者です!) ■ ベランダ下の点検の様子 ベランダの下からも雨漏りがしていたので、ベランダを取り外して点検します。
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ベランダから落ちた水滴で銅板に穴が開いているのがわかります。
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銅板は水の落ちる力に弱く、穴が開いてしまいます。屋根材として使用するのはいいのですが、屋根の上にベランダやその他のものを設置する場合には、銅板は使用しないほうが無難です。カラー鉄板やステンレスの屋根材をおすすめします! ■ ベランダを取り外した様子 屋根の勾配がゆるすぎ(最低でも2寸5分以上、屋根面積が大きければ3寸以上必要)、そのうえ新築工事の時に養生をしないまま直接屋根に上がり工事をしたため、継手部分の重なっている箇所(雨水の逆流を防ぐために少し膨らませて空間を作っている部分)が潰れてしまい、逆流した水が外に排出されず、風の吹く方向により、雨漏りがするという状態でした。
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施主様のご希望により、2階にベランダ(幅1800×長3600)を取り付けたそうですが、部屋からベランダに出るのに使いやすいようにと、業者の責任者が屋根勾配を緩くして取り付けたそうです。

屋根にはその役割と機能上、絶対必要な勾配があります。 この業者も、施主様のことを考えて傾斜を緩くしたとはいえ、屋根の役割と昨日の基本を蔑ろにしたために、結果的に施主様を困らせることになってしまいました。

勾配を無視してデザインだけで屋根勾配を決めると、台風等の時に雨漏りなどのしっぺ返しをくらう可能性があるので、十分な注意が必要です。

銅板の修理は不可能ですので、屋根全体に防水工事を施し仕上げました。
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塗装工事も終わり、ベランダもr取り付け直して、無事リフォームの完成です。
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天井張替え

愛媛県新居浜市 G 様邸 愛媛県新居浜市 G 様邸 【リフォーム工事】 ・「座敷」 天井板張替え
・雨漏り対策
◎築18年 在来工法 2階建 注文住宅


天井張替え リフォーム前の様子
18年前、家が完成して最初の台風で、2階バルコニーから雨漏りがありました。
施工業者がすぐに駆けつけ、屋根裏に上がり、場所を確認して、コーキング処理をしてくれました。
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しかし、それ以降も風を伴う雨の時は、雨漏りが起こります。
その度に修理に来てもらい、対処をしてもらったのですが、完全には直らないままでした。

施工業者は地元でも評判の良い大きな業者だったのですが、築後2年ほどで倒産してしまいました・・・。
それ以降、修理をどこの業者に頼めば良いかわからず、そのままの状態で数年が経過してきました。

年前にリフォームをさせていただいたお客様から、お知り合いの方が「雨漏りで困っている」という話を聞き、点検をさせていただくことになりました。
雨漏りがするところの天井裏や屋根の納まりなどを見たのですが、普通の納め方をしていて、どこから漏るのかがわからない状態でした。
築後十数年が経過し、腰板の目地のコーキングが硬く固まり、隙間が全体的にたくさん出来ていたので、新たにコーキングを詰め直して様子を見てもらうことにしました。

少しの雨風では漏らなくなったとのことでしたので、そのまま様子を見ていたのですが、今年の相次ぐ大型台風には耐え切れず、雨漏りが多発しました。
天井板も垂れ下がるほどに傷んできたので、点検を兼ねて張り替えることにしました。

リフォームの様子
■  天井板を剥がしている様子 化粧材の接着剤の粘着力が弱くなっており、手でも簡単に剥がせます。
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■  剥がした後の様子 天井裏の柱や梁にも雨漏りによる染み跡がたくさん見受けられます。
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■ 2階の床下の様子 一般的な施工方法では、1間を1.91mにして、2階の床を受けるのに0.955m間隔で梁を入れていきます。 Re_07_01_04.jpg
このお宅では1間を1.9mで施工しており、梁の間隔を1.425mにしています。 これは通常の1.5倍の間隔であり、これでは2階で普通に歩く足音でさえも下の部屋ではうるさく聞こえます。
■ 1階の梁の様子 材木が小さいため、2階を受けている大きな梁を2本重ねにして支えています。
しかし、下の梁にのみ重量がかかるような施工方法のため、最初は揃っていた材木の上場が、2階の重みで15mmほど下がっていました。
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大きな梁が下がって、小さな梁の下場に隙間が出来ています。
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■  18年間の雨漏りの跡 雨漏りにより、すっかり金属が、びてしまっています。
通常、金具は錆止め塗装をしているのですが、長年の雨水と、米松材に含まれる塩分によって、錆が発生しています。
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■  補強金具を取り付けた様子 15mmほど下がってしまった梁を元に戻すことは、残念ながらできません。 しかし、これ以上は下がらないように、金物などで補強する必要があります。 Re_07_01_09.jpg
補強金具には「錆止め塗装」と「仕上げ塗装」を幾重にも念入りに行い、塗料を厚くすることによって錆の発生を抑えます。
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■ 間仕切り壁の様子 梁が小さく、束を釘で止めるだけの簡単な施工を施されていたため、1.5間ある間仕切り壁が自らの重さで下がってしまい、襖や建具が外せない状態になっていました。
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■ 間仕切り壁の補強

壁をジャッキで持ち上げて、襖が外せるようにしてから、補強を施します。
壁を持ち上げ、再び下がらないように見えない部分からもしっかりと丁寧に止め直し、いつまでもスムーズな襖の開閉が維持できるように施工していきます。

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■ 天井の仕上げの様子 今回は、2間続きの部屋の1部屋だけの張替えですので、以前に張っていた天井板によく似た木目のものを張り、統一感が損なわれないように仕上げていきます。
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今回の点検では、見た目ではどこから雨漏りするのかがわからなかったため、屋根に部分的にホースで水をかけ、調査しました。

調査の結果、「ベランダ横の壁際の水切りの下」からと、「ベランダの下の屋根」からも漏れていた事が判明したのですが、天井裏から見た限りでは施工方法に問題は見当たらず、なぜ水が入るのか、根本原因を解消するまでには至りませんでした。

一旦、応急処置を施し、原因究明に向けて調査する時間を確保して、恒久対策のための修理を行うことにしました。

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トイレ

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


トイレ リフォーム前の様子 850mm×850mmのスペースに作られた兼用の和式トイレです。 今回のリフォームで、トイレの裏側の押入を撤去し、トイレ室内のスペースを拡張することで、広く使いやすくすることにしました。 Re_06_01_01.jpg
【トイレの様子】
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【天井の様子】
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【押入の様子】

リフォームの様子 ■ 解体の様子 トイレの解体を進めると、基礎で囲まれた周囲には、空気の入替えを行う換気口が1ヶ所も設置されておらず、地面も基礎部分も湿気によりベトベトした状態になっていました。 解体中の様子
【解体中の様子】
解体後の様子
【解体後の様子】

■ 床下の様子 Re_06_01_06.jpg
湿気があまりにも多すぎるので、原因を調査するために隣の台所の床下をのぞいてみました。
すると、排水管を止めていた金具が外れており、さらに悪いことにブロックなどの「すけ物」が設置されておらず、排水管が下がってしまっており、台所で使用した排水が全く流れずに数十年間床下に溜まり続けているという状況でした。

Re_06_01_07.jpg通常は、ブロックやコンクリート等で下がらないように、セメントで固定するのが普通です。
そこで、排水管にブロックですけ物をして、モルタルでしっかりと固定しました。また、地面にも仕上げに土を入れてキレイにしました。
部と右側の部屋側に換気口を新しく設け、排水管が下がらないようにモルタルで固定して、土台に防腐剤も塗りました。らに基礎に換気口を開け、開口部にはステンレス網付き(200×400)を取り付けました。
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■ 床上げ、床張りの様子 床の下地材となる根太には、芯持ち桧材(54mmタイコ)を取り付けています。
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床板には、桜のムク材(厚15mm)を使用しています。
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■ 壁の下地と腰板を張る様子 下地材には、厚さ12mm×75mmの桧材を使用しています。
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腰壁には、桧のムク材(厚さ12mm)を使用しています。
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壁は石膏ボード(12.5mm)を張り、左官仕上げにします。
乾燥を早めるため、中塗りを薄めに施し、美しい化粧壁で仕上げます。
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壁と天井には自然素材を使い、全体を和風に仕上げました。
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■ 便器の嵩上げの様子 施主様のご要望により、使用しやすい高さに便器の嵩上げを行いました。 Re_06_01_17.jpg
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外壁

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


外部《外壁》 【リフォーム前の様子】 築後、腰板は一度も張り替えておらず、傷みもかなりひどかったので張り替えることにしました。 Re_06_01_30.jpg
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【リフォームの様子】 壁の腰板を除けた様子。 腰板の傷んでいたところから雨水が入り込み、土台が腐食していました。
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製の窓をサッシに変更し、腰板の下地材も新しく入れ替えました。 Re_06_01_34.jpg
また、戸袋の中は見えない部分ですが、ムクの桧材を張っています。 Re_06_01_35.jpg
よく、見えないからということでベニヤ板を使用している業者を見かけますが、ベニヤ板は、25年前後で合板の粘着力がなくなり、ボコボコと劣化した状態になり、家自体にも悪影響を及ぼすことがあるため、正岡工務店では見えない部分にもしっかりとした素材を使用します。
【外部の仕上りの様子】 Re_06_01_36.jpg
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然素材の杉板(防腐のために焼いて塗装仕上げをした素材)を使用しています。
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畳→フローリング

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


6畳部屋 《畳→フローリングへ張替え》 【リフォーム前の様子】  築60数年の間に床を支えている束が少しずつ下がり、床全体が浮いていて普通に歩くだけでもガラス窓が揺れて音が出るほどの振動が発生していました。 Re_06_01_19.jpgRe_06_01_20.jpg
点検を兼ねて、床板を除けてみると、床を支えている束の数が通常の半分しかなく、束石も小さいものを使用していたために、通常より30mm程度下がっている状態でした。
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【リフォームの様子】 床下の補強を行い、バリアフリーにするために嵩上げの下地材を入れ、段差のないフローリング仕上げにしました。
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壁と天井

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


6畳部屋《壁と天井》 【リフォーム前の様子】 壁と天井も長い年月の間に、かなり黒ずんでいたので、壁の塗り替え天井の張替えも合わせて行うことになりました。
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井板を除けた様子
【リフォームの様子】 と天井の仕上りの様子。

慣れ親しんだ部屋の雰囲気はそのままに、明るく、新築当時を思い起こさせる新鮮な部屋へと生まれ変わりました。
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また同時に、木製の窓が動きも建て付けも悪くなっていましたので、サッシに変えました。
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