2014年8月 2日

内装工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


内装工程 桧90mm厚の芯持ちタイコ材を使用し、浮き上がり防止のため基礎から金物で固定します。 内装工程1
■床束(ゆかづか)取り付けの様子
桧105mm角の芯持ち材を防腐剤に5分以上漬け込んでから取り付けます。 内装工程2
■根太組の様子
桧55mm厚のタイコ材を使用しています。
内装工程3
内装工程4

■根太掛け取り付けの様子
釘で止めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにしています。 内装工程5
■定盤(じょうばん)の据え付け
定盤を据え付けて、いよいよ造作の始まりです。 内装工程6
■断熱材の下地の様子
内装工程7
化粧板と断熱材との間の隙間を無くし断熱材のズレ落ちを防止するため、断熱材をしっかりと固定する下地を造ります。
※2cm以上の隙間が出来ると空気の流れが発生し断熱効果が無くなります。
内装工程8
内装工程9

■敷居取り付けの様子
フローリングと畳との間仕切りに取り付けます。 内装工程10
柱の取り付け部分にはホゾを付けて動かないようにします。 内装工程11
フローリング側にはアリを組み込み、湿気などによる収縮でも動かないようにします。
内装工程12
内装工程13

■長押(なげし)取り付けの様子
内装工程14
内装工程15

桧無垢材4寸幅の長押です。

裏の切り込みは取り付け用の釘彫りです。柱と長押を痛めないように最小限度に切かぎを施します。


長押の仕上げの様子です。
内装工程16
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内装仕上工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


内装仕上工程 ■中塗りの様子
中塗りの準備に取り掛かります。 中塗りの様子
壁塗りの道具達です。 壁塗りの道具

石膏ボードに下地材を塗り乾燥させます。 下地材
乾燥した下地材の上に中塗り用の土を塗り乾燥させます。 中塗り
3回塗り
3回塗り
3回塗り

乾燥させながら3回塗り重ねていき、25mm位の壁厚を作ります。
壁自体が自然素材ですから呼吸もして、断熱防音にもなります。


■玄関ホールの様子
上り段に式台を付けて上がりやすくしています。腰壁は桧無垢無節材、無塗装仕上げにし、上壁はクロス仕上げにします。 玄関ホールの様子
■ホール・廊下の様子
階段の下を収納にして、居間と廊下の両面から使えるようにしています。 ホール・廊下の様子
■台所・カウンターと戸棚の様子
寸法に合わせた注文品です。 台所・カウンターと戸棚の様子
■居間 仕上がりの様子
タモ無垢材のカウンターに、ご主人こだわりの杉丸太の長椅子です。 居間 仕上がりの様子
壁は腰板張りのクロス仕上げです。 居間 仕上がりの様子
■トイレ・洗面所 仕上がりの様子
洗面所 仕上がりの様子
トイレ 仕上がりの様子

トイレの腰壁には桧節有り無垢材、無塗装仕上げの板を張っています。上壁はクロス仕上げです。丸味付き桧板で小物入れを作りました。

洗面所の壁・天井も、桧節有り無垢材張り、無塗装仕上げです。収納に桧材で棚を作りました。


■和室 仕上がりの様子
和室 仕上がりの様子

1間の床の間を付けて竿天井、長押を廻して仕上げています。
壁は25mmの自然素材の土壁、畳は藁(わら)100%の自然素材です。
壁も畳も呼吸(湿気を取る)してくれますから健康にいいです。

■部屋 仕上がりの様子
部屋 仕上がりの様子

壁は柱を出して腰板張りのクロス仕上げです。


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番外

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


番外 ■手摺(てすり)取り付けの様子
手摺準備
お父様がかなりご高齢になられて、玄関の段差が気になりだしたとのことで、玄関に手摺を取り付けることにしました。
ただ、単なる味気ない手摺ではなく、玄関に取り付けても似合う物にしたいというお施主様のご要望でした。 そこで、草花の大好きなご主人と奥様からヒントを得て、玄関を季節の草花でたくさん彩れるように、草花を置くベンチ型にし、手摺もしっかりと取り付けました。
手摺取付1
手摺取付2
これから、どんな季節の草花が置かれ、手摺が必要なお父様の玄関の出入りのひと時が、軽やかな気持ちで心和む瞬間に変わっていくのか、私達も楽しみにしています。 【工事完了】 2010年3月吉日
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外装仕上工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


外装仕上工程 ■仕上げ塗りの様子
下地塗りのモルタルが乾いたので、仕上げ塗りに掛かります。仕上げ塗りをして乾燥させます。 仕上げ塗りの様子1
■塗装工事の様子
塗装工事に掛かります。塗装のための下準備です。養生をして目地やひび割れを補修していきます。 仕上げ塗りの様子2
塗装が仕上がり、雨樋を掛けて足場をばらしました。 仕上げ塗りの様子3
■犬走りの施工の様子
建物の外壁面を保護するために、その周りの地盤をコンクリートで固める「犬走り」の準備に掛かります。基礎より80cmを確保します。基礎と鉄筋で接合し、年月が経過しても「犬走り」が全体に基礎より下がらないようにしています。 犬走りの施工の様子1
配筋の様子です。 犬走りの施工の様子2
コンクリート打ちの様子です。 犬走りの施工の様子3

■仕上がりの様子
犬走りが出来あがり、内装・外装すべての場所を気持を込めて掃除していきました。 仕上がり 外観
仕上がり 外観
これで、すべての工程が終了です。 施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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建前の準備

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


建前の準備 土台に湿気が入らないように、アスファルトルーフィング(22kg)を敷きます。 建前の準備1
接合部分にも防腐剤を塗り組み合わせていきます。
建前の準備2
建前の準備3

基礎にかぎ込みを入れ、床下換気口が外れないように取り付けます。 建前の準備4
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外装工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


外装工程 ■庇(ひさし)取り付けの様子
庇を1m出して、吹き付ける雨から壁を守り日差しを和らげます。 new_05_09_01.jpg
欄間付きの掃き出しは、上部の窓だけの開閉が可能です。雨の日も風通しができ、夜間の風通し時の防犯にも役立ちます。 new_05_09_02.jpg
■空気抜きの様子
屋根裏の換気口です。屋根の大きさに合わせて手造りします。 new_05_09_03.jpg
■ベランダの様子
一般には合板(ベニヤ板)下地に防水をしますが、正岡ではカラーステンレス張りにして家を使用している何十年もの間、修理をしなくてもいいようにしています。 ベランダの様子1
下地材の上にルーフィングを敷いて、結露の予防をしています。
カラーステンレス張りにして、箱樋は家の外へ雨水を出すようにして、絶対に雨漏りをさせないように工夫しています。 ベランダの様子2
■ベランダ 仕上がりの様子
桧板でスノコを造り使いやすくしました。 ベランダ 仕上がりの様子
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木材の準備

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


木材の準備 ■丸太の下ごしらえ
切り出してきたこだわり梁丸太です。杉材の丸太
全長8m、末口270mmの梁丸太です。 杉材の丸太

杉材の丸太です。末口240~270mmを使用します。皮を剥いて、墨付けの下ごしらえをします。 杉材の丸太
■小屋梁
小屋梁には4mまでの桧材120mm×150~320mmの物を使用します。 小屋梁
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墨付・切組み工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


墨付・切組み工程 ■図板(ずいた)
設計図面から板に間取りを書き写したものを「図板」といいます。
大工はこの図板一枚墨付けから完成まで工事を進めていきます。 図板
太さ・反りなどを見て使う場所を決めていきます。 new_05_05_02.jpg
場所が決まれば次は墨付けです。
墨付け1
墨付け2

釿(ちょうな)で"はつって"いるのは棟梁の正岡でしょうか???
切組み1
切組み2

これで「梁丸太」の切組みが完成です。 外回りの構造材には10mまでは"1本物"で使用するため米松材を使用します。その他の4m以下の構造材は、桧材を使用しています。 構造材1
構造材2
構造材3

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自然乾燥の様子

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


自然乾燥の様子 ■樹齢60数年 桧の原木
樹齢60数年の桧の原木です。今回は、原木から仕入れて柱を製品にしていこうと思っています。 樹齢60数年 桧の原木
■材木を自然乾燥させている様子
先程の原木を4寸柱に加工し自然乾燥を行なっている様子です。材木は乾燥し過ぎると小口からひび割れが発生してしまいます。これを防止するために、小口に白く見えている割れ止めを塗って乾燥させます。 自然乾燥させている様子1
野地板や化粧板を自然乾燥させている様子です。 自然乾燥させている様子2

基礎工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


基礎工程 建物の水平基準を定め、壁中心柱中心の墨を付けて基礎工事に掛かります。 基礎工程1
基礎工程2
基礎工程3

バラスを敷いて転圧し、しっかりと固めます。
これで土台の転圧が完了しました。 ■ベース配筋と基礎鉄筋の様子
基礎鉄筋の様子1
20cm間隔にベースとなる鉄筋を横に組んでいき、基礎部分となる鉄筋を縦に組んでいきます。 ■土地を守る鎮め物(しずめもの)
土地を守る鎮め物

末永く土地を守っていただけるようお願いをした鎮め物です。

 

コンクリートをよく乾かして建前の準備をします。
●GLより天端まで 63cm
●基礎幅 15cm ●ベース厚 15cm

【GLとは】
グランドレベルの略で地盤面の高さのことです。

基礎工程
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屋根じまい工程

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【2006年12月完成】 手刻み仕様


屋根じまい工程
屋根じまい工程1
●垂木
  桧材芯持 2寸1分角(64mm)
●化粧板
  杉材 幅5~6寸(150~180mm)
  厚み5分(15mm)
●野地板
  桧材 3~4寸幅 厚み5分

屋根じまい工程2
屋根じまい工程3

貫(ぬき)、筋交いを取り付けていきます。
屋根じまい工程4
屋根じまい工程8

筋交い取り付けの様子です。
土台にかぎ込みを入れて取り付けます。 屋根じまい工程5
柱のホゾを基礎まで伸ばして込み栓打ちとし、金物には頼りません。
屋根じまい工程6
屋根じまい工程7

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屋根じまい完了です。 前へ  次へ

番外

■手摺(てすり)取り付けの様子

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お父様がかなりご高齢になられて、玄関の段差が気になりだしたとのことで、玄関に手摺を取り付けることにしました。ただ、単なる味気ない手摺ではなく、玄関に取り付けても似合う物にしたいというお施主様のご要望でした。そこで、草花の大好きなご主人と奥様からヒントを得て、玄関を季節の草花でたくさん彩れるように、草花を置くベンチ型にし、手摺もしっかりと取り付けました。

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これから、どんな季節の草花が置かれ、手摺が必要なお父様の玄関の出入りのひと時が、軽やかな気持ちで心和む瞬間に変わっていくのか、私達も楽しみにしています。

【工事完了】 2010年3月吉日

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内装工程

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桧90mm厚の芯持ちタイコ材を使用し、浮き上がり防止のため基礎から金物で固定します。

■床束(ゆかづか)取り付けの様子

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桧105mm角の芯持ち材を防腐剤に5分以上漬け込んでから取り付けます。

■根太組の様子

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桧55mm厚のタイコ材を使用しています。

■根太掛け取り付けの様子

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釘で止めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにしています。

■定盤(じょうばん)の据え付け

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定盤を据え付けて、いよいよ造作の始まりです。

■断熱材の下地の様子

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化粧板と断熱材との間の隙間を無くし断熱材のズレ落ちを防止するため、断熱材をしっかりと固定する下地を造ります。

※2cm以上の隙間が出来ると空気の流れが発生し断熱効果が無くなります。

■敷居取り付けの様子

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フローリングと畳との間仕切りに取り付けます。

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柱の取り付け部分にはホゾを付けて動かないようにします。

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フローリング側にはアリを組み込み、湿気などによる収縮でも動かないようにします。

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■長押(なげし)取り付けの様子

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桧無垢材4寸幅の長押です。裏の切り込みは取り付け用の釘彫りです。

柱と長押を痛めないように最小限度に切かぎを施します。

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長押の仕上げの様子です。

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外装工程

■庇(ひさし)取り付けの様子

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庇を1m出して、吹き付ける雨から壁を守り日差しを和らげます。

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欄間付きの掃き出しは、上部の窓だけの開閉が可能です。雨の日も風通しができ、夜間の風通し時の防犯にも役立ちます。

■空気抜きの様子

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屋根裏の換気口です。屋根の大きさに合わせて手造りします。

■ベランダの様子

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一般には合板(ベニヤ板)下地に防水をしますが、正岡ではカラーステンレス張りにして家を使用している何十年もの間、修理をしなくてもいいようにしています。

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下地材の上にルーフィングを敷いて、結露の予防をしています。

カラーステンレス張りにして、箱樋は家の外へ雨水を出すようにして、絶対に雨漏りをさせないように工夫しています。

■ベランダ 仕上がりの様子

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ベランダの床はカラーステンレス張り仕上げにして、家のある間は修理しなくてもいいように施工しています。
桧板でスノコを造り使いやすくしました。

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屋根じまい工程

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●垂木   桧材芯持 2寸1分角(64mm)

●化粧板 杉材 幅5~6寸(150~180mm) 厚み5分(15mm)

●野地板 桧材 3~4寸幅 厚み5分

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貫(ぬき)、筋交いを取り付けていきます。

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筋交い取り付けの様子です。

土台にかぎ込みを入れて取り付けます。柱のホゾを基礎まで伸ばして込み栓打ちとし、金物には頼りません。

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屋根じまい完了です。

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建前の準備

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土台に湿気が入らないように、アスファルトルーフィング(22kg)を敷きます。

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接合部分にも防腐剤を塗り組み合わせていきます。

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基礎にかぎ込みを入れ、床下換気口が外れないように取り付けます。

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墨付け・切組み工程

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図板(ずいた) 設計図面から板に間取りを書き写したものを「図板」といいます。

大工はこの図板一枚墨付けから完成まで工事を進めていきます。

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太さ・反りなどを見て使う場所を決めていきます。

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場所が決まれば次は墨付けです。

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釿(ちょうな)で“はつって”いるのは棟梁の正岡でしょうか???

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これで「梁丸太」の切組みが完成です。

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外回りの構造材には10mまでは“1本物”で使用するため米松材を使用します。その他の4m以下の構造材は、桧材を使用しています。

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基礎工程

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建物の水平基準を定め、壁中心柱中心の墨を付けて基礎工事に掛かります。

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バラスを敷いて転圧し、しっかりと固めます。

これで土台の転圧が完了しました。

■ベース配筋と基礎鉄筋の様子

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20cm間隔にベースとなる鉄筋を横に組んでいき、基礎部分となる鉄筋を縦に組んでいきます。

■土地を守る鎮め物(しずめもの)

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末永く土地を守っていただけるようお願いをした鎮め物です。

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コンクリートをよく乾かして建前の準備をします。
●GLより天端まで 63cm
●基礎幅 15cm
●ベース厚 15cm
【GLとは】グランドレベルの略で地盤面の高さのことです。

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材木の準備

■丸太の下ごしらえ

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切り出してきたこだわり梁丸太です。

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杉材の丸太です。末口240~270mmを使用します。皮を剥いて、墨付けの下ごしらえをします。

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全長8m、末口270mmの梁丸太です。

■小屋梁

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小屋梁には4mまでの桧材120mm×150~320mmの物を使用します。

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自然乾燥の様子

樹齢60数年 桧の原木

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樹齢60数年の桧の原木です。今回は、原木から仕入れて柱を製品にしていこうと思っています。

■材木を自然乾燥させている様子

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先程の原木を4寸柱に加工し自然乾燥を行なっている様子です。材木は乾燥し過ぎると小口からひび割れが発生してしまいます。これを防止するために、小口に白く見えている割れ止めを塗って乾燥させます。

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野地板や化粧板を自然乾燥させている様子です。

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2014年8月 1日

リフォーム工事の様子

愛媛県新居浜市 I.T 様邸 愛媛県新居浜市 I.T 様邸 【リフォーム工事】 応接間・台所・ホール・廊下・洗面所 床板張り替え ◎築36年 木造軸組 2階建

リフォーム工事の様子 ■【台所】リフォーム前
築当初からのフローリング(合板12mm)が、数年前から、少しボコボコと浮き沈みする状態になり、今回張り替えをすることにしました。
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■  【床板を撤去していく様子】 「土台」「大引」「根太」は、アメリカ産の米松材を使用していました。 Re_10_01_02.jpg
釘が塩分と床下の湿気で食しているので、新しく釘を打ち直します。 Re_10_01_03.jpg
床下の点検をして掃除をします。 Re_10_01_04.jpg
■【応接間】リフォーム前
30数年前、絨毯張りが流行しました。
絨毯は暖かくていいのですが、ホコリやダニの温床となり不衛生になりがちで、最近ではフローリング張りに流行が変わってきています。
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■ 【下地材の様子】 Re_10_01_06.jpg
30数年で劣化の様子 Re_10_01_07.jpg
■ 【床下の点検】 釘が腐食しているだけで、ほかは変わりありません。
基礎は布基礎工法ですが、しっかりしています。(現在ではベタ基礎工法に変わってきています)
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新しい釘に打ち替えます。
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■【ホール・廊下】リフォーム前
一番よく通るところが傷みがひどく、ボコボコと浮き上がったり沈み込んだりしています。 Re_10_01_10.jpg
■  【床下の点検】 点検をして掃除をします。 Re_10_01_11.jpg
■  【仕上りの様子】 Re_10_01_12.jpg
床材に明るい色を選んだので、部屋全体がるい雰囲気になりました。

内装工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

内装工程 ■根太掛け取り付けの様子
釘で止めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにします。 根太掛け取り付けの様子
■束取り付けの様子
桧90mm角芯持ち材を使用しています。ボルトで基礎と床を固定し、わずかな床鳴りも防ぎます。 束取り付けの様子
■断熱材取り付けの様子
壁に入る断熱材にも下地を造り、部屋の壁との隙間を無くして、経年変化による断熱材のズレ落ちを防ぎます。 断熱材取り付けの様子
■吊り束を取り付けている様子
何十年先でも調整が出来るようにしています。 吊り束を取り付けている様子
■欄間(らんま)と天井の様子
間仕切りに油煙・欄間を取り付け、換気と風の通り道が出来るようにしています。 欄間(らんま)と天井の様子
二重縁、竿天井仕上げです。
竿天井仕上げ 竿天井仕上げ
底目地天井張り仕上 底目地天井張り仕上

■大工の一番うれしい日・・・
建前で「組上げ」、「造作」の大工仕事が片付いて、「定盤」を外す時が大工の一番うれしい日です。 定盤
【定盤】とは
 造作材を鉋で仕上げるなどの作業を行う、表面を正しく平滑に仕上げた木製の平面盤のこと
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屋根じまい工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

屋根じまい工程 ■屋根の下地
瓦割りを行い軒の出を決めます。 屋根の下地1
■下屋根のこだわり
杉丸太を使って化粧造りにしています。
下屋根のこだわり1
下屋根のこだわり2

地元で取れる「よもぎ」と呼ばれる石です。水に濡らすと「よもぎ餅」のような美しい色合いになります。 地元で取れる「よもぎ」と呼ばれる石
■すべての木材を筋交いに
すべての木材を筋交いに1
すべての木材を筋交いに2

貫(ぬき)に筋交いを釘でしっかりと止めます。
その上で、部分的に安易な金物に頼るのではなく、家全体の強度的バランスと耐久性を最大限に向上させるために、柱のホゾを長くし、すべての木材を筋交いにします。


すべての木材を筋交いに3
■屋根じまい完了の様子
屋根じまい完了の様子
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墨付と切組工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

墨付と切組工程 ■図板(ずいた)
設計図面から板に間取りを書き写します。これを図板といい、大工は墨付けから完成まで、この図板一枚で工事を進めていきます。 図板(ずいた)
■丸太の墨付けと切り組み
木材の切込みをする場所に墨付けを行います。この墨に合わせて切込みを行い、長さ2m~12mまで合計で19本の丸太を組み合わせます。
丸太の墨付けと切り組み1
丸太の墨付けと切り組み2

桁および梁には、幅105~360mmまでの米松材を使用します。 丸太の墨付けと切り組み3
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基礎工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

基礎工程 地盤からの湿気が上がらないように、防湿シートを敷き詰めます。その後、防湿シートの上にベースの鉄筋を縦横20cm間隔で組んでいきます。 基礎工程1
■基礎鉄筋の配筋
基礎になる部分の鉄筋をベース鉄筋に絡ませ組んでいきます。基礎部分の鉄筋もベース鉄筋と同じく縦横20cmの間隔で配筋していきます。 基礎工程2
ベース鉄筋と基礎鉄筋の配筋が完了すると、その上に生コンクリートをベース厚150mmで流し込みます。 基礎工程3
■基礎の仕上がりの様子
基礎の仕上がりの様

基礎幅は150mmを確保し、基礎高はGLよりベースが100mm上がり、GLより基礎天端が600mm上がりとしています。
側面の突き出した鉄筋は犬走り用の鉄筋で、基礎と犬走りの一体化による強度補強が目的です。


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自然乾燥の様子

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

自然乾燥の様子 風通しの良い場所で自然乾燥を行います。
前回掲載の「愛媛県西条市O様邸の新築レポート」でも述べていますが、自然乾燥はとても大切な作業なのです。 自然乾燥の様子
■梁丸太の下ごしらえ
杉材の丸太(末口240mm)を使用します。皮を剥いて、墨付けの下ごしらえをします。
梁丸太の下ごしらえ1
梁丸太の下ごしらえ2

【一口メモ】末口(すえくち)とは?
丸太などの細い方の端、細い方の切り口を末口と言います。逆に太い方の端を元口(もとくち)と言います。
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外装仕上工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

外装仕上工程 ■ポーチ仕上げの様子
柱、桁、垂木には、杉丸太材を使用しています。 ポーチ仕上げの様子
■ポーチ 軒裏の様子
ポーチ 軒裏の様子1
ポーチ 軒裏の様子2
ポーチ 軒裏の様子3

家を建て替える時に、思い出のたくさん詰まった大切な庭木や石を使って庭を造りました。 new_04_11_07.jpg
庭1
庭2

完成
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。 前へ

内装仕上工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

内装仕上工程 ■玄関仕上げの様子
玄関はポーチ土間に自然石張りで仕上げています。 玄関仕上げの様子
■玄関土間の様子
玄関土間には自然石張りで仕上げ、上り框・式台には欅(ケヤキ)の無垢材を一枚板で使用しています。 玄関土間の様子
■ホール・廊下の様子
ホール・廊下の様子1
ホール・廊下の様子2
■大黒柱
大黒柱には、桧の8寸角(240mm)を使用しています。 桧の8寸角(240mm)の大黒柱
■和室・畳の床下地と畳敷きの様子
畳の床下地には、桧の1等無垢材を使用しています。
和室・畳の床下地
畳敷きの様子

■畳床の様子
床、前板は桜無垢材、框は欅(ケヤキ)無垢材、床は畳で仕上げています。 畳床の様子
■DK(ダイニング・キッチン)の様子
カウンターを取り付けて、流し台が直接見えないようにしています。
DK(ダイニング・キッチン)の様子1
DK(ダイニング・キッチン)の様子2

■洗面・脱衣所の様子
洗面・脱衣所の床は、桜無垢材のフローリング張りです。壁と天井は、杉無垢材板張り仕上げです。また洗面・脱衣所には、換気・暖房器具を取り付けて、寒い時季にも浴室との温度差が無いようにしています。
洗面・脱衣所の様子1
洗面・脱衣所の様子2

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外装工程

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

外装工程 ■下地と腰板の様子
桧材50mm×24mmの胴縁を30cm間隔で入れていきます。胴縁の間隔が30cm以上ですと、腰板に反りが出来やすくなってしまいます。また、腰板の上部はモルタルセメント仕上げで、下地材には15mm×90mmの桧材を使用しています。
外装工程1
外装工程2

14.5mm×100mmの桧材で腰板を張った様子です。妻側の軒も1m出して、庇を付けています。繰り返し吹き付ける雨から壁を守り、日差しを和らげます。


■欄間付きの履き出しと玄関の様子
欄間付きの履き出しは上部の窓だけの開閉が可能で、夜間の風通しや防犯に役立ちます。また、建具も軽いため戸車の傷みも少なくなります。欄間付きの履き出しと
毎日使う玄関も同様に欄間付きのサッシを使用し、建具の開け閉めも苦になりません。 玄関の様子
■内部から見た下地の様子
内部から見た下地の様子

柱に貫を入れ、筋交いを取り付けています。
腰板の下地にモルタルの下地を絡ませて、木材すべてが筋交いになるように考えています。
腰板は100mm前後の幅で釘止めを施しており、地震や台風による揺れが発生しても柔軟性に優れ、ひび割れなどの心配はありません。


■外装工程の仕上がりの様子
外装工程の仕上がりの様子
これで外装の大工仕事が片付きました。後は左官工事へと進んでいきます。 前へ  次へ

建前の準備

愛媛県新居浜市 T.K 様邸 愛媛県新居浜市 T.K 様邸 【2006年03月完成】 手刻み仕様

建前の準備 基礎の上にアスファルトルーフィング(23kg)を敷き、その上に下側と接合部分に防腐剤を塗った土台を組み合わせていきます。
建前の準備1
建前の準備2
基礎にかぎ込みを入れて床下換気口を取付けます。 建前の準備3
下の写真が土台の組み合わせが完了した様子です。 建前の準備4

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2014年7月31日

造園工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



造園工程
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築50数年の家を建て替える時、庭には50数年前に小さな苗木から育てた「思い出の木」がたくさんありました。
この思い出のたくさん詰まった大切な庭木や石を使って、新たに庭を造りなおすことにしました。

茶室の庭先などに低く据え付けた手水(ちょうず)鉢を「つくばい」と言います。この「つくばい」を造ろうと、石に手彫りで穴を開けたのですが、硬くて深く彫れなかったそうです。


通路に合うちょうど良い石が無かったので、歩きやすい物を新たに選びました。 new_03_11_02.jpg
自然石の灯篭がシンボルとして独特の味わいを見せています。 new_03_11_03.jpg
無事、庭が出来上がりました。3年後には枝も伸び、苔も生えて自然に馴染んだ趣ある庭になることでしょう。 new_03_11_04.jpg
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。 前へ

内装工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



内装工程 壁に入る断熱材にも下地を造り、部屋の壁との隙間をなくしズレ落ちないようにしています。 new_03_08_01.jpg
■額縁の様子
額縁も、集成材ではなく桧の無垢材で仕上げています。 new_03_08_02.jpg
■化粧壁が出来るまで
石膏ボード(石膏を紙で固めた物)に直接化粧壁を塗るのではなく、27mm前後の壁厚を土壁で造り、壁自体が呼吸するように施工します。石膏ボードから(木に線がある部分まで)約27mmの部分までこれから壁を塗っていきます。 new_03_08_03.jpg
石膏ボードを下地材で塗り固めます。 new_03_08_04.jpg
下地材が固まったら土壁を下塗り、中塗りと2~3回に分けて塗っていきます。(厚みがあるために、1回では付かないため。) new_03_08_05.jpg
new_03_08_06.jpg 2~3回に分けて塗った土壁をよく乾燥させて、その上に化粧壁を塗り仕上げます。すべてが仕上がると、27mm前後の壁厚になります

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石膏ボードと下地塗り材は呼吸しませんが、23mm前後の土壁と化粧壁は自然素材ですから、しっかりと呼吸します。

左(上)の写真は、中塗りの土壁を乾燥させているところです。まだ水分を含んでいるため、色むらが出来ています。この中塗りの土壁がしっかりと乾燥した後で、化粧壁を丁寧に仕上げていきます。

石膏ボードに直接化粧壁を塗るという施工方法もあるのですが、たった2mm前後の化粧壁で、どれほど呼吸ができるでしょうか?


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大工仕事が片付きました。左官工事や設備工事など、仕上げに掛かります。

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仕上工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



仕上工程 ■和室・畳下地の様子
畳と共に下地材も自ら呼吸が出来るように、桧の無垢材で仕上げています。 new_03_09_01.jpg
■間仕切りの様子
高さを2100mm確保し、壁に3枚の建具を収納できるよう工夫し空間を広く使えるようにしています。 new_03_09_02.jpg
■台所の様子
システムキッチンを取り付け台所も仕上がりました。 new_03_09_03.jpg
■和室の様子
壁の仕上がり。自然の土に近い色で仕上げています。 new_03_09_04.jpg
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外装工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



外装工程 ■外壁の下地の様子
下地材は、45mm×24mmの桧(加工品)を使用し、30cm間隔で入れていきます。new_03_07_01.jpg
■外壁の仕上がりの様子
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【外壁の裏側】 筋交いを「金物」で固めて部分的に補強し、なんとか家の強度を保つという方法ではなく、部分的な「金物」に頼らず、貫(ぬき)や腰板の下地材、モルタル仕上げの下地材などあらゆる部分に強度と耐久性を持たせています。
材木同士や工法の総合的なバランスと耐久力で家を強固に守り、地震や台風などから耐えられる家造りを行なっています。


【欄間付きのサッシ】 下の建具を閉めていても、上の建具を開けることで風通しを行うことができます。 new_03_07_03.jpg
【玄関の引戸】 玄関の引戸も建具を上下に分けています。建具が軽くて使用しやすく取り外しも一人で出来ます。 new_03_07_04.jpg
■換気口の様子
床下の風通しを考えて取り付けています。 new_03_07_05.jpg
■腰板の仕上がりの様子
無垢材の桧板を張っています。新しい時期も綺麗ですが、年月が経つにつれ少しずつ重厚感のある黒味を帯び、何ともいえない味わいと重みが出てきます。 new_03_07_06.jpg
■庇の様子
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建前の様子

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



建前の様子 小雨だったのですが、6月吉日に予定通り建前を行いました。 new_03_06_01.jpg
柱を立てながら貫(ぬき)を組み込んでいきます。
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桁、梁、梁丸太と組み上がっていきます。 new_03_06_04.jpg
■屋根じまいの様子
筋交い(厚み45mm幅105mm)取り付けの様子です。柱のホゾを基礎に乗せ、込み栓打ちをし貫で補強をしているため、平金物などは一切使用していません。 new_03_06_05.jpg
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建物すべてのボルトには、スプリングワッシャを採用しています。スプリングワッシャにより、経年変化によるナットの緩みを防止しています。また、角柱は金物ではなく、込み栓で止めています。
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建前の準備の様子

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



建前の準備の様子 木材を組み合わせる部分にも、すべて防腐剤を塗ります。
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防腐防湿のために、アスファルトルーフィング(23kg)を敷きます。
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地鎮祭の様子

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



自然乾燥の様子 風通しのよい場所で自然乾燥を行います。
前回掲載の「愛媛県西条市O様邸の新築レポート」でも述べていますが、自然乾燥はとても大切な作業なのです。 new_03_02_01.jpg
柱には真っ直ぐな木材を使用し、曲がった木材は梁などに適材適所で使用します。
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梁丸太の下ごしらえ

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



梁丸太の下ごしらえ ■図板(ずいた)
図板とは大工が建築現場で使うために板に描く平面図のことです。
施主様と何カ月も掛けて、使いやすく、風通し良く、日当たりのよい間取りを決めた図面を図板に写し、墨付けから完成まで、この図板一枚で工事を進めていきます。 new_03_03_01.jpg
杉材の丸太(末口240mm)を使用します。皮を剥いて、墨付けの下ごしらえをします。new_03_03_02.jpg
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【一口メモ】 末口(すえくち)とは?
丸太などの細い方の端、細い方の切り口を末口と言います。逆に太い方の端を元口(もとくち)と言います。

■丸太の切り組み
梁丸太の切り組みが仕上がった様子です。 new_03_03_05.jpg
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墨付、手刻みの様子

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
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墨付、手刻みの様子 「差し金-さしがね」と「墨壺-すみつぼ」で木材に切り込みをするための墨を付けていきます。 new_03_04_01.jpg
墨壺の右横にある竹のへらは「墨さし」といい、線を引いたり字を書いたりする竹で作った筆のような道具です。使いやすいように手作りです。 new_03_04_02.jpg
木と木を組み合わせる一方の突き出した部分である「ホゾ」を長くして、込み栓で止めるように仕事をしています。
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金物に頼らず重量を支えるために、アリの長さを木材の幅の2/3以上確保しています。(アリとは、木材と木材を組み合わすために斜めに切り込みを入れた仕口のことです。)
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アリと継手を加工し、桁と梁の切り組みが完了しました。 new_03_04_07.jpg
大黒柱と姫大黒です。大黒柱より少し小さめの柱のことを「姫大黒」と呼んでいます。 new_03_04_08.jpg
ホゾを基礎まで伸ばして、込み栓を打つようにしています。柱に重量が掛かりすぎた時に、基礎に直接力が掛かるようにするためです。重量が掛かりすぎると横木は凹みやすく、ホゾを長くすることによって筋交の補助の役割を果たします。 new_03_04_09.jpg
「薄く削る」ことが木材の表面を「きれいに仕上げる」ことにつながります。削り出されるかんなくずには、職人の技と心が現われます。 new_03_04_10.jpg
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愛媛県新居浜市 T.S 様邸

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



地鎮祭の様子 5月の吉日に、土地の安定と工事の安全を祈願して地鎮祭を行いました。
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外装仕上工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



外装仕上工程 ■左官工事の様子
左官工事が始まり、腰板を汚さないようビニールで養生して作業をしていきます。 new_03_10_01.jpg
モルタルを塗り乾燥させている様子です。 new_03_10_02.jpg
■犬走りの様子
犬走りの幅は、基礎の外側より80cmと広めに確保しています。
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基礎の鉄筋と犬走りの鉄筋が一体となるように組み込みます。年月が経っても、基礎から外れたり下がったりするのを防ぎます。


GL(グランド・レベル)より250mmの高さで仕上げています。 new_03_10_05.jpg
■完成の様子
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後は最後の仕上げとなる「造園工事」を残すのみとなりました。あともう一息です。

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2014年7月30日

完成の様子

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・屋外のトイレを屋内に移設し水洗化を行う ◎築78年 木造2階建 和風仕上げ
◎柱 長さ:1階 4m・2階 3m/太さ:3寸5分角(105mm)
◎1間 6尺5寸(1970mm)


完成の様子 【大工仕事 完成の様子】
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【排水工事 完成の様子】 下水道が整備され、水洗トイレにすることにしました。 トイレの水周りの排水工事も完了です。
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■リフォーム完成の様子 Re_09_01_19.jpg
屋外にあった昔ながらのトイレを屋内に移動するにあたり、毎日の生活の場である台所や居間から行きやすい場所を考えました。
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トイレの空間を明るくするために光窓も大きく取り、清潔で明るい、安らぎの空間を心がけています。
少し狭いのですが、利便性も考慮し、小便器も据え付けました。
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外壁も同じ材料で揃えていますので、時間の経過とともに、リフォームしたことがわからないくらい外壁の色や質感は馴染んできます。
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7年前のリフォーム

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・屋外のトイレを屋内に移設し水洗化を行う ◎築78年 木造2階建 和風仕上げ
◎柱 長さ:1階 4m・2階 3m/太さ:3寸5分角(105mm)
◎1間 6尺5寸(1970mm)


築71年で大規模なリフォーム工事 在、I様邸は築78年。
7年前に大規模なリフォーム工事を行いました。 Re_09_01_24.jpg
今回はリフォームから7年を経過したI様邸を訪ね、現在の状況をレポートします。 築71年でのリフォームの内容は以下のとおりです。
  • ・外部の木製建具をサッシに入れ替え
  • ・屋根瓦の日本瓦を釉薬瓦に葺き替え
  • ・腰板の張替え(杉板)
  • ・外壁の塗り替え
  • ・内部の床の張替え(15mm厚の杉板を釘で止めただけの簡単なもの)
  • ・1階和室の天井板の張替え(杉板のムク材に隙間ができてゴミが落ちるため)
  • ・台所の床、壁、天井の張替え
■ 塀取り付けの様子 畑と駐車場との仕切りに穴を掘り、柱を立てるという簡単な方法で塀を取り付けました。
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張り方に少し工夫をしています。
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■ す戸の様子 細い板を少しづつ隙間を空けて張って作られた、新築当初から使っている引き戸です。
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最近では古い家も少なくなり、あまり見かけることがなくなったものの一つです。
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■ 部屋の間仕切りの様子

天井板の張替えと化粧壁の塗り替えを行いました。

ご覧のように「差し物」という大きな木材が入っています。 この「差し物」が、2階の重量を支え、筋交いの役目も果たしています。
従って、「差し物」が入っている家では「筋交い」が入っていません。

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■  2階の廊下の様子 廊下板は新築当初から使用している節有りの桧材です。長い年月を積み重ねた風合いが感じられます。
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また、紙張り障子戸の建具も、新築当初からのものを大切に使い続けています。
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2階廊下の天井は、ムク材の杉板張りで仕上げられています。
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■ 階段の様子 階段も新築当初からの桧材ムク板を使用し、壁は漆喰仕上げです。
長年の使用のため、昇り降りの際に音が出ます。 また、板の材質が判別できないほど黒くなり、歴史の重みを感じさせるツヤを発しています。
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■ 部屋の間仕切りの様子 建具で仕切っただけの簡単な造り。 建具を外せば部屋が広くなるように工夫をしています。
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リフォーム前の様子

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・屋外のトイレを屋内に移設し水洗化を行う ◎築78年 木造2階建 和風仕上げ
◎柱 長さ:1階 4m・2階 3m/太さ:3寸5分角(105mm)
◎1間 6尺5寸(1970mm)


リフォーム前の様子 ■下水道の整備を機に、トイレを水洗にリフォーム
78年の住宅。
トイレが屋外にあるために、台風や雨風の強い時などは不自由な思いをされていました。
下水道が整備されたのを機に、水洗トイレにリフォームすることにしました。
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便性を考慮し、階段下の廊下と物入れを利用して、台所や居間から近い所に造ることにしました。
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【床下の様子】 Re_09_01_03.jpg
コンクリートによる簡単な基礎なのですが、78年が経過しても狂いもなくしっかりとしています。柱も、黒くはなっていますが腐食はしていません。
また、掛けを間中ごとに支えています。(※釘だけに頼ることなく、絶対に下がらないように施工されています)
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【床下地とフローリングの様子】 廊下部分に床下地とフローリングを張っていく様子です。
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【外壁の様子】 外壁を取り除き、窓を取り付けます。
壁の中の竹下地は、79年前のものなのですが、ワラも竹も、今でもしっかりとしています。
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竹はまだ黄色く色が残っています。
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同じく、物入れに使っていた杉の座板です。黒くはなっていますが、まだ使用可能です。
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【窓の取り付けと天井下地の様子】
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ウッドデッキ設置の様子

愛媛県松山市 K 様邸 愛媛県松山市 K 様邸 【リフォーム工事】 ・ウッドデッキの設置 ◎車椅子で屋外への出入りができるように工夫

ウッドデッキ設置の様子 椅子を利用するため、新たにスロープを設置する施工方法では、かなりの設置スペースを必要とします。
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そこで、限られたスペースでも快適に車椅子での移動が可能なように、テラスを利用した「デッキ」「リフト」を組み合わせて設置する方法をとりました。

【木組みの様子】 Re_08_01_05.jpg
木を組み合わせた部分に雨が当たり、木が収縮して隙間ができることを防ぐために、ボルトを使用せず、「込み栓」で仕事をしています。
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ボルトや金物を一切使用せず、組み立てていきます。金物に頼ると、取り付けは簡単なのですが、隙間ができて音も出るようになります。 呼吸する生きた木同士で組み上げる、先人からのにこだわります。

【リフトの設置の様子】 ロープを取り付けると車椅子の出入りは可能になるのですが、広い占有面積が必要となり、これまでの物干場所のスペースが無くなったり、他の部屋への出入りが困難になります。
そこで、部屋から簡単にデッキに出られ、外出も容易で、わずかなスペースで設置できるリフトを採用しました。 Re_08_01_09.jpg
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また、リフト本体に簡単な手摺が付いていたのですが、デッキまでの高さが60cmあり、安全性利便性を考慮して、木製の手摺を取り付けました。 Re_08_01_10.jpg
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切組工程

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



切組工程

「切り組」とは、木造建築で、柱・梁(はり)などを所定の寸法・形に加工し、組むことを言います。

「墨付け」とは、木材に切る場所や削る場所などがわかるように目印を付ける作業のことです。
これを間違うとすべてが狂ってしまうだけに、非常に重要しく責任い仕事です。
従って、その多くは棟梁が担う仕事となっています。

■墨付け前の下ごしらえの様子
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上の写真は、その「墨付け」前の準備作業です。 new_02_06_03.jpg
上の写真は「図板-ずいた」で、平面図と小屋伏せ図を板に書き、この図板一枚で墨付けを行なっていきます。 まさに「墨付け」は、大工の命です。 new_02_06_04.jpg
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建前の準備

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



建前の準備 new_02_07_01.jpg
土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けます。土台は横木で使うため、直接重量を掛けると凹んでしまいます。そこで、柱に掛かる重量を土台と基礎とに分散させるため、土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けるのです。
また、ホゾの部分だけではなく継手の中にまで丁寧に防腐剤を塗ります。
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土台が直接基礎に触れないように、基礎と土台の間に防水材料のアスファルトルーフィング(23kg)を敷き詰めます。 new_02_07_04.jpg
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解体工事

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



解体工事で思う…先人の仕事ぶり

O様邸は昭和25年、物資の乏しい時代に苦労をされて小さな家を建てられました。その後、家族も増えたため、増築をされたそうです。物資の乏しい時代に簡単な材料と施工方法で建てていたので、傷みも大分ひどくなっており、トイレやお風呂その他の水回りも当時のまま使用していたため、このたび思い切って新しく建て替えることにしました。

築後数十年経過した古い建物でも、造りを工夫し日本の風土木の特性を活かして建てられた家は、長い年月を経過してもしっかりとした状態を維持し続けています。

こうした先人の知恵や仕事ぶりに出会うことがあります。

今回は、O様邸の新築工事終了までの住まいとして残しておいた旧家を、工事終了後に解体した際にうかがい知ることができた「先人の知恵や仕事」に触れてみたいと思います。

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■基礎の様子
石の上に柱を乗せただけの簡単な工法ですが、築後60年以上も経過しているにもかかわらず、柱は腐朽することもなく、現在もしっかりと家を支え続けています。 new_02_01_02.jpg
■地元の木材を大切に無駄なく使用する心
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木材は地元の山で切り出したもので間に合わせています。柱は桧材、差し物や梁丸太は地松材、その他の小屋組み材はほとんど丸太のまま使用しています。

大きな差し物は、屋根の重量も支え筋交いの役目もしています。(昔の差し物の入っている建物には、現在のような筋交いは入っていません。)

数少ない材料を大切に使い、大きな節があっても上手に使用しています。

自然乾燥の大切さ new_02_02_01.jpg

上の写真は「柱」となる材木です。柱は1年以上掛けて自然乾燥させます。

何故このような長い時間を掛けて「自然乾燥」を行う必要があるのでしょうか?

それは、自然乾燥により、材木の中の水分を時間を掛けてゆっくりと抜いていくことにより、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が、材木となった後に次第に「ねじれ」や「曲がり」となって現れてきます。

この様に「ねじれたり」「曲がったり」した材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。

生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。

■柱と大黒柱
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曲がった柱もまっすぐに直して使うことも可能です。

しかし、前述の通り、曲がるのはその木の持つ「性格」ですから、直してもまた長い年月を掛けて徐々に元のように曲がってしまいます。

ですから、何年も念入りに乾燥させて、それでも曲がらない素直な性格の木を「柱」として使用するのが、やはり一番の方法であると言えます。

また、機械を使用して短時間で乾燥させることも可能です。

ですが、短時間で乾燥させた木は急激に水分を抜くため、その時点では「曲がったり」「ねじれたり」する間も無く乾燥してしまいます。

つまり、この方法では本来の「木の性格」を見抜くことが難しいのです。

この場合、「柱の目」を見て、どのような性格(曲がり、ねじれ)かを判断し、適材適所に使用する力量が大工には必要になってきます。

木の性格を無視して使用しますと、家を建てた後で曲がり始め、隙間がたくさん出来てしまうという結果に陥る可能性があります。

「木の目」を見て仕事が出来る人が少なくなった昨今、曲がりの問題を回避する為に「集成材」の柱を用いるようになってきているのが現状のようです。

【集成材とは】
一定の製造基準に基づいて人工乾燥し、大きな節やひび割れなど木の欠点を取り除いた挽板(ラミナ)または小角材を木目にそって、長さ・幅・厚さの方向に集成・接着した加工木材の建築材料のことをいいます。 正岡工務店では、集成材の柱は一切使用せず、自然の無垢材のみを使用しています。「柱の目」を読み「木の性格」を見抜き、そして「適材適所」を判断してその木材が最も活きる場所で使用することを信条の一つとしています。
解体工事の様子 長年住み慣れた家を、建て替えのために解体していきます。
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■これまで家を支えてくれた柱
増築した部分を撤去すると、元々の建物部分が現れました。
石の上に柱を乗せるという簡単な工法なのですが、築後55年も経過した今でも全く腐朽していませんでした。 new_02_03_03.jpg
地鎮祭の様子 地鎮祭は、着工にあたり敷地の守護神を祭って祓い清め、敷地の安定と工事の安全を祈願する祭事です。
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基礎工程 基礎部分の鉄筋を組んでいる様子です。 new_02_05_01.jpg
地鎮祭の時に地の神様をお呼びして末永くその土地を守っていただけるようにお願いをした鎮め物(しずめもの)です。 new_02_05_02.jpg
基礎工事が始まるまで神棚にお奉りをして大黒柱の下に埋めるのですが、最近の大黒柱がない家の構造の場合は床柱の下に鎮め物を埋めます。 new_02_05_03.jpg
■基礎が完成した様子
基礎が完成しました。 new_02_05_04.jpg

●GLから天端まで63cm
●基礎幅 15cm
●ベース厚 15cm

【GLとは】グランドレベルの略で地盤面の高さです。


切組工程

「切り組」とは、木造建築で、柱・梁(はり)などを所定の寸法・形に加工し、組むことを言います。

「墨付け」とは、木材に切る場所や削る場所などがわかるように目印を付ける作業のことです。
これを間違うとすべてが狂ってしまうだけに、非常に重要しく責任い仕事です。
従って、その多くは棟梁が担う仕事となっています。

■墨付け前の下ごしらえの様子
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上の写真は、その「墨付け」前の準備作業です。 new_02_06_03.jpg
上の写真は「図板-ずいた」で、平面図と小屋伏せ図を板に書き、この図板一枚で墨付けを行なっていきます。 まさに「墨付け」は、大工の命です。 new_02_06_04.jpg
建前の準備 new_02_07_01.jpg
土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けます。土台は横木で使うため、直接重量を掛けると凹んでしまいます。そこで、柱に掛かる重量を土台と基礎とに分散させるため、土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けるのです。
また、ホゾの部分だけではなく継手の中にまで丁寧に防腐剤を塗ります。
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土台が直接基礎に触れないように、基礎と土台の間に防水材料のアスファルトルーフィング(23kg)を敷き詰めます。 new_02_07_04.jpg
建前工程 2004年11月25日(木) 大安吉日のこの日、いよいよ建前の「柱立て」が始まりました。 new_02_08_01.jpg
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小屋組みが出来上がり、垂木(たるき)を取り付けて建前が無事終了しました。
気持ちばかりのお供え物をし、工事の無事と家の繁栄を祈願します。

屋根じまい工程 new_02_09_01.jpg
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垂木を取り付ける間隔は、わずか237mmと 片足しか入らない程細かく施工します。 木材は、桧の一等材(60mm×60mm)を使用します。


の重みをしっかりと支えるために、棟と直角に柱と柱の間に渡した横木が(はり)。永年にわたってしっかりと支える梁は、どっしりとした力強い安定感と存在感を示します。 new_02_09_03.jpg
軒の出を瓦の先まで1mにします。(1mを超えると超えた分が坪数に加算され、建築面積が増えて課税対象となります。)
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金物に頼らず“木には木”という考えで「込み栓打ち」にしています。
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全体の仕上がりの様子です。これで「屋根じまい工程」は終了です。これからは瓦葺き工事に掛かります。 new_02_09_08.jpg
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上の写真は神様をお祭りしている様子です。
建前の時に棟祭りをして、工事の無事とご家族の繁栄を祈願した守護御札を家の中心に取り付けてお祭りします。

外装工程 ■腰板張りの様子
自然乾燥させた桧材の板を、晴れの日が数日続く時を見計らって直射日光に当てながら張っていきます。こうすれば雨や湿度、温度差などの気候の変化にも隙間が出来にくくなります。 new_02_10_01.jpg
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また、腰板の下地材にも桧材を使用して30cmの間隔で入れていきます。30cm以上開けると、長い年月の間に反りが出来やすいためです。

■庇(ひさし)の様子
少し節はあるのですが、すべて桧材で仕上げています。軒と同じように深く出しています。new_02_10_03.jpg
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腰板も張れ庇も付いて外装周りの大工仕事が完了しました。次は、左官工事に取り掛かります。

内装工程 ■材料の準備
造作材は、すべて無垢の桧材を加工したものを使用します。 new_02_11_01.jpg
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上の写真は、鉋(かんな)削りやその他の作業をする台で定盤(じょうばん)という大工の大切な道具の一つです。

■施工の様子
●和室の様子
間仕切り吊り束(つりつか)を取り付けている様子です。何十年先でも調整が出来るようにしています。 new_02_11_03.jpg
壁や天井の下地を施していきます。 new_02_11_04.jpg
●縁側の様子
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断熱材の様子
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壁の中の空間(120mm)を二等分し、断熱部分(断熱材75mm使用)と通気の為の空間を確保します。また、床下から壁の中への通気をよくするために、土台部分に隙間を作っています。


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床下から壁の中を経由した空気が天井裏へと流れるように、壁の上部にも隙間を作ります。

湿度が多くなる時期には、屋根裏の温度が上昇し、先程確保した空間を伝って床下から天井裏の外部通気口へと自然な空気の流れが発生します。

こうした工夫で湿った空気を床下や壁、天井裏に溜め込まず、常に新鮮な空気を自然循環させることにより、結露などによるカビの発生や木材の腐朽から家を守ります。

壁の中の空気層は、とても大切で重要な役割を果たしているのです。


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この非常に大切な壁の中の空間(120mm)は二分割され、断熱材を入れる空間は、下地材の厚みを差し引いて約50mmを確保します。

この50mm前後の空間に、厚み75mmの断熱材を入れていきます。

空気の流れる空間を確保する一方で、内装の壁材と断熱材の隙間を遮断することで、断熱効率の向上と、経年変化による断熱材のズレ落ちを防ぎます。

内装の壁材と断熱材の間に隙間があると、時間の経過と共に吸水し重さを増した断熱材の自らの重量と重力の作用により、次第に断熱材が下部にズレ落ち、壁の中に断熱材が無いのと同じ状態になっている家をリフォームの現場などで目の当たりにしてきました。


経年変化でも機能し続ける施工が重要だと正岡工務店は考えます。

仕上がりの様子 ■和室 畳下地
和室の畳下地には桧の無垢板を張り、藁(わら)100%の畳を敷きます。下地板は隙間が出来ない程度に張り、畳自身の呼吸で室内の湿度を調節するようにしています。(下地板に合板を使用したり、発泡スチロール素材の畳では全く呼吸しません。)
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■洗面所とトイレ
洗面所の床は、桜無垢材のフローリングを張り、壁と天井は桧の無垢材で仕上げています。
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トイレは毎日使用する場所なので、幅1430mm 奥行1910mmと少し広めにしました。暖かみとやわらかさを感じて頂けるよう、腰壁に桧の無垢板無塗装で仕上げました。

■座敷
天井の高さも2850mmを確保し、ゆったりと広々としたくつろぎの空間を創り出しています。 new_02_13_05.jpg
■玄関・ホール
玄関の床はタイル張り、上り框と式台を取り付け、式台の上に玄関収納を取り付けています。 new_02_13_06.jpg
ホールは桜無垢材のフローリング仕上げ、天井は組み天井で仕上げました。 new_02_13_07.jpg
外装仕上工程 new_02_14_01.jpg
■犬走りの様子
犬走りを基礎の外側より80cmと広めに確保し、ひび割れ防止と基礎との一体化を図るために鉄筋を入れています。
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。

自然乾燥の大切さ

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



自然乾燥の大切さ new_02_02_01.jpg

上の写真は「柱」となる材木です。柱は1年以上掛けて自然乾燥させます。

何故このような長い時間を掛けて「自然乾燥」を行う必要があるのでしょうか?

それは、自然乾燥により、材木の中の水分を時間を掛けてゆっくりと抜いていくことにより、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が、材木となった後に次第に「ねじれ」や「曲がり」となって現れてきます。

この様に「ねじれたり」「曲がったり」した材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。

生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。

■柱と大黒柱
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曲がった柱もまっすぐに直して使うことも可能です。

しかし、前述の通り、曲がるのはその木の持つ「性格」ですから、直してもまた長い年月を掛けて徐々に元のように曲がってしまいます。

ですから、何年も念入りに乾燥させて、それでも曲がらない素直な性格の木を「柱」として使用するのが、やはり一番の方法であると言えます。

また、機械を使用して短時間で乾燥させることも可能です。

ですが、短時間で乾燥させた木は急激に水分を抜くため、その時点では「曲がったり」「ねじれたり」する間も無く乾燥してしまいます。

つまり、この方法では本来の「木の性格」を見抜くことが難しいのです。

この場合、「柱の目」を見て、どのような性格(曲がり、ねじれ)かを判断し、適材適所に使用する力量が大工には必要になってきます。

木の性格を無視して使用しますと、家を建てた後で曲がり始め、隙間がたくさん出来てしまうという結果に陥る可能性があります。

「木の目」を見て仕事が出来る人が少なくなった昨今、曲がりの問題を回避する為に「集成材」の柱を用いるようになってきているのが現状のようです。

【集成材とは】
一定の製造基準に基づいて人工乾燥し、大きな節やひび割れなど木の欠点を取り除いた挽板(ラミナ)または小角材を木目にそって、長さ・幅・厚さの方向に集成・接着した加工木材の建築材料のことをいいます。 正岡工務店では、集成材の柱は一切使用せず、自然の無垢材のみを使用しています。「柱の目」を読み「木の性格」を見抜き、そして「適材適所」を判断してその木材が最も活きる場所で使用することを信条の一つとしています。

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基礎工程

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



基礎工程 基礎部分の鉄筋を組んでいる様子です。 new_02_05_01.jpg
地鎮祭の時に地の神様をお呼びして末永くその土地を守っていただけるようにお願いをした鎮め物(しずめもの)です。 new_02_05_02.jpg
基礎工事が始まるまで神棚にお奉りをして大黒柱の下に埋めるのですが、最近の大黒柱がない家の構造の場合は床柱の下に鎮め物を埋めます。 new_02_05_03.jpg
■基礎が完成した様子
基礎が完成しました。 new_02_05_04.jpg

●GLから天端まで63cm
●基礎幅 15cm
●ベース厚 15cm

【GLとは】グランドレベルの略で地盤面の高さです。


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地鎮祭の様子

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



地鎮祭の様子 地鎮祭は、着工にあたり敷地の守護神を祭って祓い清め、敷地の安定と工事の安全を祈願する祭事です。
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解体工事の様子

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



解体工事の様子 長年住み慣れた家を、建て替えのために解体していきます。
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■これまで家を支えてくれた柱
増築した部分を撤去すると、元々の建物部分が現れました。
石の上に柱を乗せるという簡単な工法なのですが、築後55年も経過した今でも全く腐朽していませんでした。 new_02_03_03.jpg
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仕上がりの様子

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



仕上がりの様子 ■和室 畳下地
和室の畳下地には桧の無垢板を張り、藁(わら)100%の畳を敷きます。下地板は隙間が出来ない程度に張り、畳自身の呼吸で室内の湿度を調節するようにしています。(下地板に合板を使用したり、発泡スチロール素材の畳では全く呼吸しません。)
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■洗面所とトイレ
洗面所の床は、桜無垢材のフローリングを張り、壁と天井は桧の無垢材で仕上げています。
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トイレは毎日使用する場所なので、幅1430mm 奥行1910mmと少し広めにしました。暖かみとやわらかさを感じて頂けるよう、腰壁に桧の無垢板無塗装で仕上げました。

■座敷
天井の高さも2850mmを確保し、ゆったりと広々としたくつろぎの空間を創り出しています。 new_02_13_05.jpg
■玄関・ホール
玄関の床はタイル張り、上り框と式台を取り付け、式台の上に玄関収納を取り付けています。 new_02_13_06.jpg
ホールは桜無垢材のフローリング仕上げ、天井は組み天井で仕上げました。 new_02_13_07.jpg
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断熱材の様子

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断熱材の様子
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壁の中の空間(120mm)を二等分し、断熱部分(断熱材75mm使用)と通気の為の空間を確保します。また、床下から壁の中への通気をよくするために、土台部分に隙間を作っています。


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床下から壁の中を経由した空気が天井裏へと流れるように、壁の上部にも隙間を作ります。

湿度が多くなる時期には、屋根裏の温度が上昇し、先程確保した空間を伝って床下から天井裏の外部通気口へと自然な空気の流れが発生します。

こうした工夫で湿った空気を床下や壁、天井裏に溜め込まず、常に新鮮な空気を自然循環させることにより、結露などによるカビの発生や木材の腐朽から家を守ります。

壁の中の空気層は、とても大切で重要な役割を果たしているのです。


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この非常に大切な壁の中の空間(120mm)は二分割され、断熱材を入れる空間は、下地材の厚みを差し引いて約50mmを確保します。

この50mm前後の空間に、厚み75mmの断熱材を入れていきます。

空気の流れる空間を確保する一方で、内装の壁材と断熱材の隙間を遮断することで、断熱効率の向上と、経年変化による断熱材のズレ落ちを防ぎます。

内装の壁材と断熱材の間に隙間があると、時間の経過と共に吸水し重さを増した断熱材の自らの重量と重力の作用により、次第に断熱材が下部にズレ落ち、壁の中に断熱材が無いのと同じ状態になっている家をリフォームの現場などで目の当たりにしてきました。


経年変化でも機能し続ける施工が重要だと正岡工務店は考えます。

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内装工程

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



内装工程 ■材料の準備
造作材は、すべて無垢の桧材を加工したものを使用します。 new_02_11_01.jpg
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上の写真は、鉋(かんな)削りやその他の作業をする台で定盤(じょうばん)という大工の大切な道具の一つです。

■施工の様子
●和室の様子
間仕切り吊り束(つりつか)を取り付けている様子です。何十年先でも調整が出来るようにしています。 new_02_11_03.jpg
壁や天井の下地を施していきます。 new_02_11_04.jpg
●縁側の様子
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外装工程

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外装工程 ■腰板張りの様子
自然乾燥させた桧材の板を、晴れの日が数日続く時を見計らって直射日光に当てながら張っていきます。こうすれば雨や湿度、温度差などの気候の変化にも隙間が出来にくくなります。 new_02_10_01.jpg
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また、腰板の下地材にも桧材を使用して30cmの間隔で入れていきます。30cm以上開けると、長い年月の間に反りが出来やすいためです。

■庇(ひさし)の様子
少し節はあるのですが、すべて桧材で仕上げています。軒と同じように深く出しています。new_02_10_03.jpg
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腰板も張れ庇も付いて外装周りの大工仕事が完了しました。次は、左官工事に取り掛かります。

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屋根じまい工程

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屋根じまい工程 new_02_09_01.jpg
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垂木を取り付ける間隔は、わずか237mmと 片足しか入らない程細かく施工します。 木材は、桧の一等材(60mm×60mm)を使用します。


の重みをしっかりと支えるために、棟と直角に柱と柱の間に渡した横木が(はり)。永年にわたってしっかりと支える梁は、どっしりとした力強い安定感と存在感を示します。 new_02_09_03.jpg
軒の出を瓦の先まで1mにします。(1mを超えると超えた分が坪数に加算され、建築面積が増えて課税対象となります。)
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金物に頼らず“木には木”という考えで「込み栓打ち」にしています。
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全体の仕上がりの様子です。これで「屋根じまい工程」は終了です。これからは瓦葺き工事に掛かります。 new_02_09_08.jpg
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上の写真は神様をお祭りしている様子です。
建前の時に棟祭りをして、工事の無事とご家族の繁栄を祈願した守護御札を家の中心に取り付けてお祭りします。

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建前工程

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建前工程 2004年11月25日(木) 大安吉日のこの日、いよいよ建前の「柱立て」が始まりました。 new_02_08_01.jpg
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小屋組みが出来上がり、垂木(たるき)を取り付けて建前が無事終了しました。
気持ちばかりのお供え物をし、工事の無事と家の繁栄を祈願します。

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外装仕上工程

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



外装仕上工程 new_02_14_01.jpg
■犬走りの様子
犬走りを基礎の外側より80cmと広めに確保し、ひび割れ防止と基礎との一体化を図るために鉄筋を入れています。
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。

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2014年7月29日

2014年7月28日

仕上がりの様子

愛媛県新居浜市 S 様邸 愛媛県新居浜市 S 様邸 【2002年09月完成】 手刻み仕様
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仕上がりの様子 ■玄関ホールの様子
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■リビングと食堂の様子
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対面キッチンにカウンターを取り付けて仕上げています。そして、厨房の中からも坪庭が見えます。

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■築10年後の床下の様子
築10年経った床下を点検しました。新築当時とまったく変わらない綺麗な状態です。 new_00_01_08.jpg
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10年後の現在も、新築当時と変わらない状態を維持する正岡の仕事が、普段は見えない部分にも現われるひとコマです。

施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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