2014年7月31日

造園工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



造園工程
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築50数年の家を建て替える時、庭には50数年前に小さな苗木から育てた「思い出の木」がたくさんありました。
この思い出のたくさん詰まった大切な庭木や石を使って、新たに庭を造りなおすことにしました。

茶室の庭先などに低く据え付けた手水(ちょうず)鉢を「つくばい」と言います。この「つくばい」を造ろうと、石に手彫りで穴を開けたのですが、硬くて深く彫れなかったそうです。


通路に合うちょうど良い石が無かったので、歩きやすい物を新たに選びました。 new_03_11_02.jpg
自然石の灯篭がシンボルとして独特の味わいを見せています。 new_03_11_03.jpg
無事、庭が出来上がりました。3年後には枝も伸び、苔も生えて自然に馴染んだ趣ある庭になることでしょう。 new_03_11_04.jpg
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。 前へ

内装工程

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
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内装工程 壁に入る断熱材にも下地を造り、部屋の壁との隙間をなくしズレ落ちないようにしています。 new_03_08_01.jpg
■額縁の様子
額縁も、集成材ではなく桧の無垢材で仕上げています。 new_03_08_02.jpg
■化粧壁が出来るまで
石膏ボード(石膏を紙で固めた物)に直接化粧壁を塗るのではなく、27mm前後の壁厚を土壁で造り、壁自体が呼吸するように施工します。石膏ボードから(木に線がある部分まで)約27mmの部分までこれから壁を塗っていきます。 new_03_08_03.jpg
石膏ボードを下地材で塗り固めます。 new_03_08_04.jpg
下地材が固まったら土壁を下塗り、中塗りと2~3回に分けて塗っていきます。(厚みがあるために、1回では付かないため。) new_03_08_05.jpg
new_03_08_06.jpg 2~3回に分けて塗った土壁をよく乾燥させて、その上に化粧壁を塗り仕上げます。すべてが仕上がると、27mm前後の壁厚になります

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石膏ボードと下地塗り材は呼吸しませんが、23mm前後の土壁と化粧壁は自然素材ですから、しっかりと呼吸します。

左(上)の写真は、中塗りの土壁を乾燥させているところです。まだ水分を含んでいるため、色むらが出来ています。この中塗りの土壁がしっかりと乾燥した後で、化粧壁を丁寧に仕上げていきます。

石膏ボードに直接化粧壁を塗るという施工方法もあるのですが、たった2mm前後の化粧壁で、どれほど呼吸ができるでしょうか?


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大工仕事が片付きました。左官工事や設備工事など、仕上げに掛かります。

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仕上工程

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
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仕上工程 ■和室・畳下地の様子
畳と共に下地材も自ら呼吸が出来るように、桧の無垢材で仕上げています。 new_03_09_01.jpg
■間仕切りの様子
高さを2100mm確保し、壁に3枚の建具を収納できるよう工夫し空間を広く使えるようにしています。 new_03_09_02.jpg
■台所の様子
システムキッチンを取り付け台所も仕上がりました。 new_03_09_03.jpg
■和室の様子
壁の仕上がり。自然の土に近い色で仕上げています。 new_03_09_04.jpg
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外装工程

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外装工程 ■外壁の下地の様子
下地材は、45mm×24mmの桧(加工品)を使用し、30cm間隔で入れていきます。new_03_07_01.jpg
■外壁の仕上がりの様子
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【外壁の裏側】 筋交いを「金物」で固めて部分的に補強し、なんとか家の強度を保つという方法ではなく、部分的な「金物」に頼らず、貫(ぬき)や腰板の下地材、モルタル仕上げの下地材などあらゆる部分に強度と耐久性を持たせています。
材木同士や工法の総合的なバランスと耐久力で家を強固に守り、地震や台風などから耐えられる家造りを行なっています。


【欄間付きのサッシ】 下の建具を閉めていても、上の建具を開けることで風通しを行うことができます。 new_03_07_03.jpg
【玄関の引戸】 玄関の引戸も建具を上下に分けています。建具が軽くて使用しやすく取り外しも一人で出来ます。 new_03_07_04.jpg
■換気口の様子
床下の風通しを考えて取り付けています。 new_03_07_05.jpg
■腰板の仕上がりの様子
無垢材の桧板を張っています。新しい時期も綺麗ですが、年月が経つにつれ少しずつ重厚感のある黒味を帯び、何ともいえない味わいと重みが出てきます。 new_03_07_06.jpg
■庇の様子
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建前の様子

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
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建前の様子 小雨だったのですが、6月吉日に予定通り建前を行いました。 new_03_06_01.jpg
柱を立てながら貫(ぬき)を組み込んでいきます。
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桁、梁、梁丸太と組み上がっていきます。 new_03_06_04.jpg
■屋根じまいの様子
筋交い(厚み45mm幅105mm)取り付けの様子です。柱のホゾを基礎に乗せ、込み栓打ちをし貫で補強をしているため、平金物などは一切使用していません。 new_03_06_05.jpg
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建物すべてのボルトには、スプリングワッシャを採用しています。スプリングワッシャにより、経年変化によるナットの緩みを防止しています。また、角柱は金物ではなく、込み栓で止めています。
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建前の準備の様子

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建前の準備の様子 木材を組み合わせる部分にも、すべて防腐剤を塗ります。
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防腐防湿のために、アスファルトルーフィング(23kg)を敷きます。
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地鎮祭の様子

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自然乾燥の様子 風通しのよい場所で自然乾燥を行います。
前回掲載の「愛媛県西条市O様邸の新築レポート」でも述べていますが、自然乾燥はとても大切な作業なのです。 new_03_02_01.jpg
柱には真っ直ぐな木材を使用し、曲がった木材は梁などに適材適所で使用します。
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梁丸太の下ごしらえ

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梁丸太の下ごしらえ ■図板(ずいた)
図板とは大工が建築現場で使うために板に描く平面図のことです。
施主様と何カ月も掛けて、使いやすく、風通し良く、日当たりのよい間取りを決めた図面を図板に写し、墨付けから完成まで、この図板一枚で工事を進めていきます。 new_03_03_01.jpg
杉材の丸太(末口240mm)を使用します。皮を剥いて、墨付けの下ごしらえをします。new_03_03_02.jpg
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【一口メモ】 末口(すえくち)とは?
丸太などの細い方の端、細い方の切り口を末口と言います。逆に太い方の端を元口(もとくち)と言います。

■丸太の切り組み
梁丸太の切り組みが仕上がった様子です。 new_03_03_05.jpg
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墨付、手刻みの様子

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墨付、手刻みの様子 「差し金-さしがね」と「墨壺-すみつぼ」で木材に切り込みをするための墨を付けていきます。 new_03_04_01.jpg
墨壺の右横にある竹のへらは「墨さし」といい、線を引いたり字を書いたりする竹で作った筆のような道具です。使いやすいように手作りです。 new_03_04_02.jpg
木と木を組み合わせる一方の突き出した部分である「ホゾ」を長くして、込み栓で止めるように仕事をしています。
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金物に頼らず重量を支えるために、アリの長さを木材の幅の2/3以上確保しています。(アリとは、木材と木材を組み合わすために斜めに切り込みを入れた仕口のことです。)
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アリと継手を加工し、桁と梁の切り組みが完了しました。 new_03_04_07.jpg
大黒柱と姫大黒です。大黒柱より少し小さめの柱のことを「姫大黒」と呼んでいます。 new_03_04_08.jpg
ホゾを基礎まで伸ばして、込み栓を打つようにしています。柱に重量が掛かりすぎた時に、基礎に直接力が掛かるようにするためです。重量が掛かりすぎると横木は凹みやすく、ホゾを長くすることによって筋交の補助の役割を果たします。 new_03_04_09.jpg
「薄く削る」ことが木材の表面を「きれいに仕上げる」ことにつながります。削り出されるかんなくずには、職人の技と心が現われます。 new_03_04_10.jpg
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愛媛県新居浜市 T.S 様邸

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地鎮祭の様子 5月の吉日に、土地の安定と工事の安全を祈願して地鎮祭を行いました。
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外装仕上工程

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外装仕上工程 ■左官工事の様子
左官工事が始まり、腰板を汚さないようビニールで養生して作業をしていきます。 new_03_10_01.jpg
モルタルを塗り乾燥させている様子です。 new_03_10_02.jpg
■犬走りの様子
犬走りの幅は、基礎の外側より80cmと広めに確保しています。
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基礎の鉄筋と犬走りの鉄筋が一体となるように組み込みます。年月が経っても、基礎から外れたり下がったりするのを防ぎます。


GL(グランド・レベル)より250mmの高さで仕上げています。 new_03_10_05.jpg
■完成の様子
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後は最後の仕上げとなる「造園工事」を残すのみとなりました。あともう一息です。

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