2014年7月31日

造園工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



造園工程
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築50数年の家を建て替える時、庭には50数年前に小さな苗木から育てた「思い出の木」がたくさんありました。
この思い出のたくさん詰まった大切な庭木や石を使って、新たに庭を造りなおすことにしました。

茶室の庭先などに低く据え付けた手水(ちょうず)鉢を「つくばい」と言います。この「つくばい」を造ろうと、石に手彫りで穴を開けたのですが、硬くて深く彫れなかったそうです。


通路に合うちょうど良い石が無かったので、歩きやすい物を新たに選びました。 new_03_11_02.jpg
自然石の灯篭がシンボルとして独特の味わいを見せています。 new_03_11_03.jpg
無事、庭が出来上がりました。3年後には枝も伸び、苔も生えて自然に馴染んだ趣ある庭になることでしょう。 new_03_11_04.jpg
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。 前へ

内装工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



内装工程 壁に入る断熱材にも下地を造り、部屋の壁との隙間をなくしズレ落ちないようにしています。 new_03_08_01.jpg
■額縁の様子
額縁も、集成材ではなく桧の無垢材で仕上げています。 new_03_08_02.jpg
■化粧壁が出来るまで
石膏ボード(石膏を紙で固めた物)に直接化粧壁を塗るのではなく、27mm前後の壁厚を土壁で造り、壁自体が呼吸するように施工します。石膏ボードから(木に線がある部分まで)約27mmの部分までこれから壁を塗っていきます。 new_03_08_03.jpg
石膏ボードを下地材で塗り固めます。 new_03_08_04.jpg
下地材が固まったら土壁を下塗り、中塗りと2~3回に分けて塗っていきます。(厚みがあるために、1回では付かないため。) new_03_08_05.jpg
new_03_08_06.jpg 2~3回に分けて塗った土壁をよく乾燥させて、その上に化粧壁を塗り仕上げます。すべてが仕上がると、27mm前後の壁厚になります

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石膏ボードと下地塗り材は呼吸しませんが、23mm前後の土壁と化粧壁は自然素材ですから、しっかりと呼吸します。

左(上)の写真は、中塗りの土壁を乾燥させているところです。まだ水分を含んでいるため、色むらが出来ています。この中塗りの土壁がしっかりと乾燥した後で、化粧壁を丁寧に仕上げていきます。

石膏ボードに直接化粧壁を塗るという施工方法もあるのですが、たった2mm前後の化粧壁で、どれほど呼吸ができるでしょうか?


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大工仕事が片付きました。左官工事や設備工事など、仕上げに掛かります。

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仕上工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
自然素材の健康住宅



仕上工程 ■和室・畳下地の様子
畳と共に下地材も自ら呼吸が出来るように、桧の無垢材で仕上げています。 new_03_09_01.jpg
■間仕切りの様子
高さを2100mm確保し、壁に3枚の建具を収納できるよう工夫し空間を広く使えるようにしています。 new_03_09_02.jpg
■台所の様子
システムキッチンを取り付け台所も仕上がりました。 new_03_09_03.jpg
■和室の様子
壁の仕上がり。自然の土に近い色で仕上げています。 new_03_09_04.jpg
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外装工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
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外装工程 ■外壁の下地の様子
下地材は、45mm×24mmの桧(加工品)を使用し、30cm間隔で入れていきます。new_03_07_01.jpg
■外壁の仕上がりの様子
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【外壁の裏側】 筋交いを「金物」で固めて部分的に補強し、なんとか家の強度を保つという方法ではなく、部分的な「金物」に頼らず、貫(ぬき)や腰板の下地材、モルタル仕上げの下地材などあらゆる部分に強度と耐久性を持たせています。
材木同士や工法の総合的なバランスと耐久力で家を強固に守り、地震や台風などから耐えられる家造りを行なっています。


【欄間付きのサッシ】 下の建具を閉めていても、上の建具を開けることで風通しを行うことができます。 new_03_07_03.jpg
【玄関の引戸】 玄関の引戸も建具を上下に分けています。建具が軽くて使用しやすく取り外しも一人で出来ます。 new_03_07_04.jpg
■換気口の様子
床下の風通しを考えて取り付けています。 new_03_07_05.jpg
■腰板の仕上がりの様子
無垢材の桧板を張っています。新しい時期も綺麗ですが、年月が経つにつれ少しずつ重厚感のある黒味を帯び、何ともいえない味わいと重みが出てきます。 new_03_07_06.jpg
■庇の様子
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建前の様子

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
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建前の様子 小雨だったのですが、6月吉日に予定通り建前を行いました。 new_03_06_01.jpg
柱を立てながら貫(ぬき)を組み込んでいきます。
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桁、梁、梁丸太と組み上がっていきます。 new_03_06_04.jpg
■屋根じまいの様子
筋交い(厚み45mm幅105mm)取り付けの様子です。柱のホゾを基礎に乗せ、込み栓打ちをし貫で補強をしているため、平金物などは一切使用していません。 new_03_06_05.jpg
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建物すべてのボルトには、スプリングワッシャを採用しています。スプリングワッシャにより、経年変化によるナットの緩みを防止しています。また、角柱は金物ではなく、込み栓で止めています。
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建前の準備の様子

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建前の準備の様子 木材を組み合わせる部分にも、すべて防腐剤を塗ります。
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防腐防湿のために、アスファルトルーフィング(23kg)を敷きます。
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地鎮祭の様子

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自然乾燥の様子 風通しのよい場所で自然乾燥を行います。
前回掲載の「愛媛県西条市O様邸の新築レポート」でも述べていますが、自然乾燥はとても大切な作業なのです。 new_03_02_01.jpg
柱には真っ直ぐな木材を使用し、曲がった木材は梁などに適材適所で使用します。
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梁丸太の下ごしらえ

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梁丸太の下ごしらえ ■図板(ずいた)
図板とは大工が建築現場で使うために板に描く平面図のことです。
施主様と何カ月も掛けて、使いやすく、風通し良く、日当たりのよい間取りを決めた図面を図板に写し、墨付けから完成まで、この図板一枚で工事を進めていきます。 new_03_03_01.jpg
杉材の丸太(末口240mm)を使用します。皮を剥いて、墨付けの下ごしらえをします。new_03_03_02.jpg
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【一口メモ】 末口(すえくち)とは?
丸太などの細い方の端、細い方の切り口を末口と言います。逆に太い方の端を元口(もとくち)と言います。

■丸太の切り組み
梁丸太の切り組みが仕上がった様子です。 new_03_03_05.jpg
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墨付、手刻みの様子

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墨付、手刻みの様子 「差し金-さしがね」と「墨壺-すみつぼ」で木材に切り込みをするための墨を付けていきます。 new_03_04_01.jpg
墨壺の右横にある竹のへらは「墨さし」といい、線を引いたり字を書いたりする竹で作った筆のような道具です。使いやすいように手作りです。 new_03_04_02.jpg
木と木を組み合わせる一方の突き出した部分である「ホゾ」を長くして、込み栓で止めるように仕事をしています。
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金物に頼らず重量を支えるために、アリの長さを木材の幅の2/3以上確保しています。(アリとは、木材と木材を組み合わすために斜めに切り込みを入れた仕口のことです。)
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アリと継手を加工し、桁と梁の切り組みが完了しました。 new_03_04_07.jpg
大黒柱と姫大黒です。大黒柱より少し小さめの柱のことを「姫大黒」と呼んでいます。 new_03_04_08.jpg
ホゾを基礎まで伸ばして、込み栓を打つようにしています。柱に重量が掛かりすぎた時に、基礎に直接力が掛かるようにするためです。重量が掛かりすぎると横木は凹みやすく、ホゾを長くすることによって筋交の補助の役割を果たします。 new_03_04_09.jpg
「薄く削る」ことが木材の表面を「きれいに仕上げる」ことにつながります。削り出されるかんなくずには、職人の技と心が現われます。 new_03_04_10.jpg
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愛媛県新居浜市 T.S 様邸

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない
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地鎮祭の様子 5月の吉日に、土地の安定と工事の安全を祈願して地鎮祭を行いました。
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外装仕上工程

愛媛県新居浜市 T.S 様邸 愛媛県新居浜市 T.S 様邸 【2005年12月完成】 手刻み仕様
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外装仕上工程 ■左官工事の様子
左官工事が始まり、腰板を汚さないようビニールで養生して作業をしていきます。 new_03_10_01.jpg
モルタルを塗り乾燥させている様子です。 new_03_10_02.jpg
■犬走りの様子
犬走りの幅は、基礎の外側より80cmと広めに確保しています。
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基礎の鉄筋と犬走りの鉄筋が一体となるように組み込みます。年月が経っても、基礎から外れたり下がったりするのを防ぎます。


GL(グランド・レベル)より250mmの高さで仕上げています。 new_03_10_05.jpg
■完成の様子
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後は最後の仕上げとなる「造園工事」を残すのみとなりました。あともう一息です。

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2014年7月30日

完成の様子

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・屋外のトイレを屋内に移設し水洗化を行う ◎築78年 木造2階建 和風仕上げ
◎柱 長さ:1階 4m・2階 3m/太さ:3寸5分角(105mm)
◎1間 6尺5寸(1970mm)


完成の様子 【大工仕事 完成の様子】
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【排水工事 完成の様子】 下水道が整備され、水洗トイレにすることにしました。 トイレの水周りの排水工事も完了です。
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■リフォーム完成の様子 Re_09_01_19.jpg
屋外にあった昔ながらのトイレを屋内に移動するにあたり、毎日の生活の場である台所や居間から行きやすい場所を考えました。
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トイレの空間を明るくするために光窓も大きく取り、清潔で明るい、安らぎの空間を心がけています。
少し狭いのですが、利便性も考慮し、小便器も据え付けました。
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外壁も同じ材料で揃えていますので、時間の経過とともに、リフォームしたことがわからないくらい外壁の色や質感は馴染んできます。
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7年前のリフォーム

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・屋外のトイレを屋内に移設し水洗化を行う ◎築78年 木造2階建 和風仕上げ
◎柱 長さ:1階 4m・2階 3m/太さ:3寸5分角(105mm)
◎1間 6尺5寸(1970mm)


築71年で大規模なリフォーム工事 在、I様邸は築78年。
7年前に大規模なリフォーム工事を行いました。 Re_09_01_24.jpg
今回はリフォームから7年を経過したI様邸を訪ね、現在の状況をレポートします。 築71年でのリフォームの内容は以下のとおりです。
  • ・外部の木製建具をサッシに入れ替え
  • ・屋根瓦の日本瓦を釉薬瓦に葺き替え
  • ・腰板の張替え(杉板)
  • ・外壁の塗り替え
  • ・内部の床の張替え(15mm厚の杉板を釘で止めただけの簡単なもの)
  • ・1階和室の天井板の張替え(杉板のムク材に隙間ができてゴミが落ちるため)
  • ・台所の床、壁、天井の張替え
■ 塀取り付けの様子 畑と駐車場との仕切りに穴を掘り、柱を立てるという簡単な方法で塀を取り付けました。
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張り方に少し工夫をしています。
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■ す戸の様子 細い板を少しづつ隙間を空けて張って作られた、新築当初から使っている引き戸です。
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最近では古い家も少なくなり、あまり見かけることがなくなったものの一つです。
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■ 部屋の間仕切りの様子

天井板の張替えと化粧壁の塗り替えを行いました。

ご覧のように「差し物」という大きな木材が入っています。 この「差し物」が、2階の重量を支え、筋交いの役目も果たしています。
従って、「差し物」が入っている家では「筋交い」が入っていません。

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■  2階の廊下の様子 廊下板は新築当初から使用している節有りの桧材です。長い年月を積み重ねた風合いが感じられます。
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また、紙張り障子戸の建具も、新築当初からのものを大切に使い続けています。
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2階廊下の天井は、ムク材の杉板張りで仕上げられています。
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■ 階段の様子 階段も新築当初からの桧材ムク板を使用し、壁は漆喰仕上げです。
長年の使用のため、昇り降りの際に音が出ます。 また、板の材質が判別できないほど黒くなり、歴史の重みを感じさせるツヤを発しています。
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■ 部屋の間仕切りの様子 建具で仕切っただけの簡単な造り。 建具を外せば部屋が広くなるように工夫をしています。
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リフォーム前の様子

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・屋外のトイレを屋内に移設し水洗化を行う ◎築78年 木造2階建 和風仕上げ
◎柱 長さ:1階 4m・2階 3m/太さ:3寸5分角(105mm)
◎1間 6尺5寸(1970mm)


リフォーム前の様子 ■下水道の整備を機に、トイレを水洗にリフォーム
78年の住宅。
トイレが屋外にあるために、台風や雨風の強い時などは不自由な思いをされていました。
下水道が整備されたのを機に、水洗トイレにリフォームすることにしました。
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便性を考慮し、階段下の廊下と物入れを利用して、台所や居間から近い所に造ることにしました。
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【床下の様子】 Re_09_01_03.jpg
コンクリートによる簡単な基礎なのですが、78年が経過しても狂いもなくしっかりとしています。柱も、黒くはなっていますが腐食はしていません。
また、掛けを間中ごとに支えています。(※釘だけに頼ることなく、絶対に下がらないように施工されています)
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【床下地とフローリングの様子】 廊下部分に床下地とフローリングを張っていく様子です。
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【外壁の様子】 外壁を取り除き、窓を取り付けます。
壁の中の竹下地は、79年前のものなのですが、ワラも竹も、今でもしっかりとしています。
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竹はまだ黄色く色が残っています。
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同じく、物入れに使っていた杉の座板です。黒くはなっていますが、まだ使用可能です。
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【窓の取り付けと天井下地の様子】
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ウッドデッキ設置の様子

愛媛県松山市 K 様邸 愛媛県松山市 K 様邸 【リフォーム工事】 ・ウッドデッキの設置 ◎車椅子で屋外への出入りができるように工夫

ウッドデッキ設置の様子 椅子を利用するため、新たにスロープを設置する施工方法では、かなりの設置スペースを必要とします。
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そこで、限られたスペースでも快適に車椅子での移動が可能なように、テラスを利用した「デッキ」「リフト」を組み合わせて設置する方法をとりました。

【木組みの様子】 Re_08_01_05.jpg
木を組み合わせた部分に雨が当たり、木が収縮して隙間ができることを防ぐために、ボルトを使用せず、「込み栓」で仕事をしています。
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ボルトや金物を一切使用せず、組み立てていきます。金物に頼ると、取り付けは簡単なのですが、隙間ができて音も出るようになります。 呼吸する生きた木同士で組み上げる、先人からのにこだわります。

【リフトの設置の様子】 ロープを取り付けると車椅子の出入りは可能になるのですが、広い占有面積が必要となり、これまでの物干場所のスペースが無くなったり、他の部屋への出入りが困難になります。
そこで、部屋から簡単にデッキに出られ、外出も容易で、わずかなスペースで設置できるリフトを採用しました。 Re_08_01_09.jpg
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また、リフト本体に簡単な手摺が付いていたのですが、デッキまでの高さが60cmあり、安全性利便性を考慮して、木製の手摺を取り付けました。 Re_08_01_10.jpg
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切組工程

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



切組工程

「切り組」とは、木造建築で、柱・梁(はり)などを所定の寸法・形に加工し、組むことを言います。

「墨付け」とは、木材に切る場所や削る場所などがわかるように目印を付ける作業のことです。
これを間違うとすべてが狂ってしまうだけに、非常に重要しく責任い仕事です。
従って、その多くは棟梁が担う仕事となっています。

■墨付け前の下ごしらえの様子
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上の写真は、その「墨付け」前の準備作業です。 new_02_06_03.jpg
上の写真は「図板-ずいた」で、平面図と小屋伏せ図を板に書き、この図板一枚で墨付けを行なっていきます。 まさに「墨付け」は、大工の命です。 new_02_06_04.jpg
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建前の準備

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



建前の準備 new_02_07_01.jpg
土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けます。土台は横木で使うため、直接重量を掛けると凹んでしまいます。そこで、柱に掛かる重量を土台と基礎とに分散させるため、土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けるのです。
また、ホゾの部分だけではなく継手の中にまで丁寧に防腐剤を塗ります。
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土台が直接基礎に触れないように、基礎と土台の間に防水材料のアスファルトルーフィング(23kg)を敷き詰めます。 new_02_07_04.jpg
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解体工事

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



解体工事で思う…先人の仕事ぶり

O様邸は昭和25年、物資の乏しい時代に苦労をされて小さな家を建てられました。その後、家族も増えたため、増築をされたそうです。物資の乏しい時代に簡単な材料と施工方法で建てていたので、傷みも大分ひどくなっており、トイレやお風呂その他の水回りも当時のまま使用していたため、このたび思い切って新しく建て替えることにしました。

築後数十年経過した古い建物でも、造りを工夫し日本の風土木の特性を活かして建てられた家は、長い年月を経過してもしっかりとした状態を維持し続けています。

こうした先人の知恵や仕事ぶりに出会うことがあります。

今回は、O様邸の新築工事終了までの住まいとして残しておいた旧家を、工事終了後に解体した際にうかがい知ることができた「先人の知恵や仕事」に触れてみたいと思います。

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■基礎の様子
石の上に柱を乗せただけの簡単な工法ですが、築後60年以上も経過しているにもかかわらず、柱は腐朽することもなく、現在もしっかりと家を支え続けています。 new_02_01_02.jpg
■地元の木材を大切に無駄なく使用する心
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木材は地元の山で切り出したもので間に合わせています。柱は桧材、差し物や梁丸太は地松材、その他の小屋組み材はほとんど丸太のまま使用しています。

大きな差し物は、屋根の重量も支え筋交いの役目もしています。(昔の差し物の入っている建物には、現在のような筋交いは入っていません。)

数少ない材料を大切に使い、大きな節があっても上手に使用しています。

自然乾燥の大切さ new_02_02_01.jpg

上の写真は「柱」となる材木です。柱は1年以上掛けて自然乾燥させます。

何故このような長い時間を掛けて「自然乾燥」を行う必要があるのでしょうか?

それは、自然乾燥により、材木の中の水分を時間を掛けてゆっくりと抜いていくことにより、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が、材木となった後に次第に「ねじれ」や「曲がり」となって現れてきます。

この様に「ねじれたり」「曲がったり」した材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。

生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。

■柱と大黒柱
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曲がった柱もまっすぐに直して使うことも可能です。

しかし、前述の通り、曲がるのはその木の持つ「性格」ですから、直してもまた長い年月を掛けて徐々に元のように曲がってしまいます。

ですから、何年も念入りに乾燥させて、それでも曲がらない素直な性格の木を「柱」として使用するのが、やはり一番の方法であると言えます。

また、機械を使用して短時間で乾燥させることも可能です。

ですが、短時間で乾燥させた木は急激に水分を抜くため、その時点では「曲がったり」「ねじれたり」する間も無く乾燥してしまいます。

つまり、この方法では本来の「木の性格」を見抜くことが難しいのです。

この場合、「柱の目」を見て、どのような性格(曲がり、ねじれ)かを判断し、適材適所に使用する力量が大工には必要になってきます。

木の性格を無視して使用しますと、家を建てた後で曲がり始め、隙間がたくさん出来てしまうという結果に陥る可能性があります。

「木の目」を見て仕事が出来る人が少なくなった昨今、曲がりの問題を回避する為に「集成材」の柱を用いるようになってきているのが現状のようです。

【集成材とは】
一定の製造基準に基づいて人工乾燥し、大きな節やひび割れなど木の欠点を取り除いた挽板(ラミナ)または小角材を木目にそって、長さ・幅・厚さの方向に集成・接着した加工木材の建築材料のことをいいます。 正岡工務店では、集成材の柱は一切使用せず、自然の無垢材のみを使用しています。「柱の目」を読み「木の性格」を見抜き、そして「適材適所」を判断してその木材が最も活きる場所で使用することを信条の一つとしています。
解体工事の様子 長年住み慣れた家を、建て替えのために解体していきます。
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■これまで家を支えてくれた柱
増築した部分を撤去すると、元々の建物部分が現れました。
石の上に柱を乗せるという簡単な工法なのですが、築後55年も経過した今でも全く腐朽していませんでした。 new_02_03_03.jpg
地鎮祭の様子 地鎮祭は、着工にあたり敷地の守護神を祭って祓い清め、敷地の安定と工事の安全を祈願する祭事です。
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基礎工程 基礎部分の鉄筋を組んでいる様子です。 new_02_05_01.jpg
地鎮祭の時に地の神様をお呼びして末永くその土地を守っていただけるようにお願いをした鎮め物(しずめもの)です。 new_02_05_02.jpg
基礎工事が始まるまで神棚にお奉りをして大黒柱の下に埋めるのですが、最近の大黒柱がない家の構造の場合は床柱の下に鎮め物を埋めます。 new_02_05_03.jpg
■基礎が完成した様子
基礎が完成しました。 new_02_05_04.jpg

●GLから天端まで63cm
●基礎幅 15cm
●ベース厚 15cm

【GLとは】グランドレベルの略で地盤面の高さです。


切組工程

「切り組」とは、木造建築で、柱・梁(はり)などを所定の寸法・形に加工し、組むことを言います。

「墨付け」とは、木材に切る場所や削る場所などがわかるように目印を付ける作業のことです。
これを間違うとすべてが狂ってしまうだけに、非常に重要しく責任い仕事です。
従って、その多くは棟梁が担う仕事となっています。

■墨付け前の下ごしらえの様子
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上の写真は、その「墨付け」前の準備作業です。 new_02_06_03.jpg
上の写真は「図板-ずいた」で、平面図と小屋伏せ図を板に書き、この図板一枚で墨付けを行なっていきます。 まさに「墨付け」は、大工の命です。 new_02_06_04.jpg
建前の準備 new_02_07_01.jpg
土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けます。土台は横木で使うため、直接重量を掛けると凹んでしまいます。そこで、柱に掛かる重量を土台と基礎とに分散させるため、土台の穴を貫通させ、柱のホゾを基礎に取り付けるのです。
また、ホゾの部分だけではなく継手の中にまで丁寧に防腐剤を塗ります。
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土台が直接基礎に触れないように、基礎と土台の間に防水材料のアスファルトルーフィング(23kg)を敷き詰めます。 new_02_07_04.jpg
建前工程 2004年11月25日(木) 大安吉日のこの日、いよいよ建前の「柱立て」が始まりました。 new_02_08_01.jpg
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小屋組みが出来上がり、垂木(たるき)を取り付けて建前が無事終了しました。
気持ちばかりのお供え物をし、工事の無事と家の繁栄を祈願します。

屋根じまい工程 new_02_09_01.jpg
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垂木を取り付ける間隔は、わずか237mmと 片足しか入らない程細かく施工します。 木材は、桧の一等材(60mm×60mm)を使用します。


の重みをしっかりと支えるために、棟と直角に柱と柱の間に渡した横木が(はり)。永年にわたってしっかりと支える梁は、どっしりとした力強い安定感と存在感を示します。 new_02_09_03.jpg
軒の出を瓦の先まで1mにします。(1mを超えると超えた分が坪数に加算され、建築面積が増えて課税対象となります。)
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金物に頼らず“木には木”という考えで「込み栓打ち」にしています。
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全体の仕上がりの様子です。これで「屋根じまい工程」は終了です。これからは瓦葺き工事に掛かります。 new_02_09_08.jpg
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上の写真は神様をお祭りしている様子です。
建前の時に棟祭りをして、工事の無事とご家族の繁栄を祈願した守護御札を家の中心に取り付けてお祭りします。

外装工程 ■腰板張りの様子
自然乾燥させた桧材の板を、晴れの日が数日続く時を見計らって直射日光に当てながら張っていきます。こうすれば雨や湿度、温度差などの気候の変化にも隙間が出来にくくなります。 new_02_10_01.jpg
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また、腰板の下地材にも桧材を使用して30cmの間隔で入れていきます。30cm以上開けると、長い年月の間に反りが出来やすいためです。

■庇(ひさし)の様子
少し節はあるのですが、すべて桧材で仕上げています。軒と同じように深く出しています。new_02_10_03.jpg
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腰板も張れ庇も付いて外装周りの大工仕事が完了しました。次は、左官工事に取り掛かります。

内装工程 ■材料の準備
造作材は、すべて無垢の桧材を加工したものを使用します。 new_02_11_01.jpg
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上の写真は、鉋(かんな)削りやその他の作業をする台で定盤(じょうばん)という大工の大切な道具の一つです。

■施工の様子
●和室の様子
間仕切り吊り束(つりつか)を取り付けている様子です。何十年先でも調整が出来るようにしています。 new_02_11_03.jpg
壁や天井の下地を施していきます。 new_02_11_04.jpg
●縁側の様子
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断熱材の様子
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壁の中の空間(120mm)を二等分し、断熱部分(断熱材75mm使用)と通気の為の空間を確保します。また、床下から壁の中への通気をよくするために、土台部分に隙間を作っています。


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床下から壁の中を経由した空気が天井裏へと流れるように、壁の上部にも隙間を作ります。

湿度が多くなる時期には、屋根裏の温度が上昇し、先程確保した空間を伝って床下から天井裏の外部通気口へと自然な空気の流れが発生します。

こうした工夫で湿った空気を床下や壁、天井裏に溜め込まず、常に新鮮な空気を自然循環させることにより、結露などによるカビの発生や木材の腐朽から家を守ります。

壁の中の空気層は、とても大切で重要な役割を果たしているのです。


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この非常に大切な壁の中の空間(120mm)は二分割され、断熱材を入れる空間は、下地材の厚みを差し引いて約50mmを確保します。

この50mm前後の空間に、厚み75mmの断熱材を入れていきます。

空気の流れる空間を確保する一方で、内装の壁材と断熱材の隙間を遮断することで、断熱効率の向上と、経年変化による断熱材のズレ落ちを防ぎます。

内装の壁材と断熱材の間に隙間があると、時間の経過と共に吸水し重さを増した断熱材の自らの重量と重力の作用により、次第に断熱材が下部にズレ落ち、壁の中に断熱材が無いのと同じ状態になっている家をリフォームの現場などで目の当たりにしてきました。


経年変化でも機能し続ける施工が重要だと正岡工務店は考えます。

仕上がりの様子 ■和室 畳下地
和室の畳下地には桧の無垢板を張り、藁(わら)100%の畳を敷きます。下地板は隙間が出来ない程度に張り、畳自身の呼吸で室内の湿度を調節するようにしています。(下地板に合板を使用したり、発泡スチロール素材の畳では全く呼吸しません。)
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■洗面所とトイレ
洗面所の床は、桜無垢材のフローリングを張り、壁と天井は桧の無垢材で仕上げています。
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トイレは毎日使用する場所なので、幅1430mm 奥行1910mmと少し広めにしました。暖かみとやわらかさを感じて頂けるよう、腰壁に桧の無垢板無塗装で仕上げました。

■座敷
天井の高さも2850mmを確保し、ゆったりと広々としたくつろぎの空間を創り出しています。 new_02_13_05.jpg
■玄関・ホール
玄関の床はタイル張り、上り框と式台を取り付け、式台の上に玄関収納を取り付けています。 new_02_13_06.jpg
ホールは桜無垢材のフローリング仕上げ、天井は組み天井で仕上げました。 new_02_13_07.jpg
外装仕上工程 new_02_14_01.jpg
■犬走りの様子
犬走りを基礎の外側より80cmと広めに確保し、ひび割れ防止と基礎との一体化を図るために鉄筋を入れています。
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。

自然乾燥の大切さ

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



自然乾燥の大切さ new_02_02_01.jpg

上の写真は「柱」となる材木です。柱は1年以上掛けて自然乾燥させます。

何故このような長い時間を掛けて「自然乾燥」を行う必要があるのでしょうか?

それは、自然乾燥により、材木の中の水分を時間を掛けてゆっくりと抜いていくことにより、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が、材木となった後に次第に「ねじれ」や「曲がり」となって現れてきます。

この様に「ねじれたり」「曲がったり」した材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。

生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。

■柱と大黒柱
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曲がった柱もまっすぐに直して使うことも可能です。

しかし、前述の通り、曲がるのはその木の持つ「性格」ですから、直してもまた長い年月を掛けて徐々に元のように曲がってしまいます。

ですから、何年も念入りに乾燥させて、それでも曲がらない素直な性格の木を「柱」として使用するのが、やはり一番の方法であると言えます。

また、機械を使用して短時間で乾燥させることも可能です。

ですが、短時間で乾燥させた木は急激に水分を抜くため、その時点では「曲がったり」「ねじれたり」する間も無く乾燥してしまいます。

つまり、この方法では本来の「木の性格」を見抜くことが難しいのです。

この場合、「柱の目」を見て、どのような性格(曲がり、ねじれ)かを判断し、適材適所に使用する力量が大工には必要になってきます。

木の性格を無視して使用しますと、家を建てた後で曲がり始め、隙間がたくさん出来てしまうという結果に陥る可能性があります。

「木の目」を見て仕事が出来る人が少なくなった昨今、曲がりの問題を回避する為に「集成材」の柱を用いるようになってきているのが現状のようです。

【集成材とは】
一定の製造基準に基づいて人工乾燥し、大きな節やひび割れなど木の欠点を取り除いた挽板(ラミナ)または小角材を木目にそって、長さ・幅・厚さの方向に集成・接着した加工木材の建築材料のことをいいます。 正岡工務店では、集成材の柱は一切使用せず、自然の無垢材のみを使用しています。「柱の目」を読み「木の性格」を見抜き、そして「適材適所」を判断してその木材が最も活きる場所で使用することを信条の一つとしています。

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基礎工程

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



基礎工程 基礎部分の鉄筋を組んでいる様子です。 new_02_05_01.jpg
地鎮祭の時に地の神様をお呼びして末永くその土地を守っていただけるようにお願いをした鎮め物(しずめもの)です。 new_02_05_02.jpg
基礎工事が始まるまで神棚にお奉りをして大黒柱の下に埋めるのですが、最近の大黒柱がない家の構造の場合は床柱の下に鎮め物を埋めます。 new_02_05_03.jpg
■基礎が完成した様子
基礎が完成しました。 new_02_05_04.jpg

●GLから天端まで63cm
●基礎幅 15cm
●ベース厚 15cm

【GLとは】グランドレベルの略で地盤面の高さです。


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地鎮祭の様子

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



地鎮祭の様子 地鎮祭は、着工にあたり敷地の守護神を祭って祓い清め、敷地の安定と工事の安全を祈願する祭事です。
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解体工事の様子

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



解体工事の様子 長年住み慣れた家を、建て替えのために解体していきます。
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■これまで家を支えてくれた柱
増築した部分を撤去すると、元々の建物部分が現れました。
石の上に柱を乗せるという簡単な工法なのですが、築後55年も経過した今でも全く腐朽していませんでした。 new_02_03_03.jpg
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仕上がりの様子

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仕上がりの様子 ■和室 畳下地
和室の畳下地には桧の無垢板を張り、藁(わら)100%の畳を敷きます。下地板は隙間が出来ない程度に張り、畳自身の呼吸で室内の湿度を調節するようにしています。(下地板に合板を使用したり、発泡スチロール素材の畳では全く呼吸しません。)
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■洗面所とトイレ
洗面所の床は、桜無垢材のフローリングを張り、壁と天井は桧の無垢材で仕上げています。
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トイレは毎日使用する場所なので、幅1430mm 奥行1910mmと少し広めにしました。暖かみとやわらかさを感じて頂けるよう、腰壁に桧の無垢板無塗装で仕上げました。

■座敷
天井の高さも2850mmを確保し、ゆったりと広々としたくつろぎの空間を創り出しています。 new_02_13_05.jpg
■玄関・ホール
玄関の床はタイル張り、上り框と式台を取り付け、式台の上に玄関収納を取り付けています。 new_02_13_06.jpg
ホールは桜無垢材のフローリング仕上げ、天井は組み天井で仕上げました。 new_02_13_07.jpg
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断熱材の様子

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断熱材の様子
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壁の中の空間(120mm)を二等分し、断熱部分(断熱材75mm使用)と通気の為の空間を確保します。また、床下から壁の中への通気をよくするために、土台部分に隙間を作っています。


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床下から壁の中を経由した空気が天井裏へと流れるように、壁の上部にも隙間を作ります。

湿度が多くなる時期には、屋根裏の温度が上昇し、先程確保した空間を伝って床下から天井裏の外部通気口へと自然な空気の流れが発生します。

こうした工夫で湿った空気を床下や壁、天井裏に溜め込まず、常に新鮮な空気を自然循環させることにより、結露などによるカビの発生や木材の腐朽から家を守ります。

壁の中の空気層は、とても大切で重要な役割を果たしているのです。


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この非常に大切な壁の中の空間(120mm)は二分割され、断熱材を入れる空間は、下地材の厚みを差し引いて約50mmを確保します。

この50mm前後の空間に、厚み75mmの断熱材を入れていきます。

空気の流れる空間を確保する一方で、内装の壁材と断熱材の隙間を遮断することで、断熱効率の向上と、経年変化による断熱材のズレ落ちを防ぎます。

内装の壁材と断熱材の間に隙間があると、時間の経過と共に吸水し重さを増した断熱材の自らの重量と重力の作用により、次第に断熱材が下部にズレ落ち、壁の中に断熱材が無いのと同じ状態になっている家をリフォームの現場などで目の当たりにしてきました。


経年変化でも機能し続ける施工が重要だと正岡工務店は考えます。

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内装工程

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内装工程 ■材料の準備
造作材は、すべて無垢の桧材を加工したものを使用します。 new_02_11_01.jpg
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上の写真は、鉋(かんな)削りやその他の作業をする台で定盤(じょうばん)という大工の大切な道具の一つです。

■施工の様子
●和室の様子
間仕切り吊り束(つりつか)を取り付けている様子です。何十年先でも調整が出来るようにしています。 new_02_11_03.jpg
壁や天井の下地を施していきます。 new_02_11_04.jpg
●縁側の様子
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外装工程

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外装工程 ■腰板張りの様子
自然乾燥させた桧材の板を、晴れの日が数日続く時を見計らって直射日光に当てながら張っていきます。こうすれば雨や湿度、温度差などの気候の変化にも隙間が出来にくくなります。 new_02_10_01.jpg
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また、腰板の下地材にも桧材を使用して30cmの間隔で入れていきます。30cm以上開けると、長い年月の間に反りが出来やすいためです。

■庇(ひさし)の様子
少し節はあるのですが、すべて桧材で仕上げています。軒と同じように深く出しています。new_02_10_03.jpg
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腰板も張れ庇も付いて外装周りの大工仕事が完了しました。次は、左官工事に取り掛かります。

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屋根じまい工程

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ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



屋根じまい工程 new_02_09_01.jpg
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垂木を取り付ける間隔は、わずか237mmと 片足しか入らない程細かく施工します。 木材は、桧の一等材(60mm×60mm)を使用します。


の重みをしっかりと支えるために、棟と直角に柱と柱の間に渡した横木が(はり)。永年にわたってしっかりと支える梁は、どっしりとした力強い安定感と存在感を示します。 new_02_09_03.jpg
軒の出を瓦の先まで1mにします。(1mを超えると超えた分が坪数に加算され、建築面積が増えて課税対象となります。)
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金物に頼らず“木には木”という考えで「込み栓打ち」にしています。
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全体の仕上がりの様子です。これで「屋根じまい工程」は終了です。これからは瓦葺き工事に掛かります。 new_02_09_08.jpg
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上の写真は神様をお祭りしている様子です。
建前の時に棟祭りをして、工事の無事とご家族の繁栄を祈願した守護御札を家の中心に取り付けてお祭りします。

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建前工程

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



建前工程 2004年11月25日(木) 大安吉日のこの日、いよいよ建前の「柱立て」が始まりました。 new_02_08_01.jpg
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小屋組みが出来上がり、垂木(たるき)を取り付けて建前が無事終了しました。
気持ちばかりのお供え物をし、工事の無事と家の繁栄を祈願します。

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外装仕上工程

愛媛県西条市 O 様邸 愛媛県西条市 O 様邸 【2005年05月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



外装仕上工程 new_02_14_01.jpg
■犬走りの様子
犬走りを基礎の外側より80cmと広めに確保し、ひび割れ防止と基礎との一体化を図るために鉄筋を入れています。
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施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈りいたします。

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2014年7月29日

2014年7月28日

仕上がりの様子

愛媛県新居浜市 S 様邸 愛媛県新居浜市 S 様邸 【2002年09月完成】 手刻み仕様
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅



仕上がりの様子 ■玄関ホールの様子
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■リビングと食堂の様子
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対面キッチンにカウンターを取り付けて仕上げています。そして、厨房の中からも坪庭が見えます。

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■築10年後の床下の様子
築10年経った床下を点検しました。新築当時とまったく変わらない綺麗な状態です。 new_00_01_08.jpg
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10年後の現在も、新築当時と変わらない状態を維持する正岡の仕事が、普段は見えない部分にも現われるひとコマです。

施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2014年7月25日

雨漏対策

愛媛県新居浜市 G 様邸 愛媛県新居浜市 G 様邸 【リフォーム工事】 ・「座敷」 天井板張替え
・雨漏り対策
◎築18年 在来工法 2階建 注文住宅


雨漏対策 雨漏りの原因追求 ■ 瓦を外した様子 前の点検ではどこから雨漏りが発生しているのか判明しなかったので、今回は瓦やベランダを取り外して原因を徹底的に突き止めます。
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まず、瓦を除けてみると、《捨て谷》の上に瓦がちゃんと被さっておらず、さらに防湿剤のルーフィングも寸足らずで壁まで張れておらず、野地板が剥き出しになっている状態でした。
そのため、台風等の際に吹き込んだ雨水が上手く排出されず、雨漏りを起こしていたのです。

【捨て谷】とは 台風等の時に水切りから入った雨水を排出するための予備の水切りのこと

また、下の写真では、瓦の葺き仕舞いに下地材がなく、穴があいており、台風時にここから雨漏りが発生していました。

雨漏りの恒久対策修理
■ 水切りを外した様子 水切りの下地に合板材(コンパネ)を使用していたため、築18年足らずで既に腐食してバラバラの状態になていました。
通常は外部の下地材には腐食に強いムク材を使用します。
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ルーフィングを張り直し、捨て谷も入れ替えました。 瓦は直せないので、捨て谷の幅を広くし、瓦の上の水切りも入れ直しました。
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■ 袖壁の板金の様子

前回の点検の際、雨漏りがあった箇所です。
壁材を外してみると、壁の中の板金に「立上げ」がなく、コーキングだけで仕舞いされており、新築工事の時にいろいろな業種の人間が屋根に登り作業をした際に中がへこんでしまい、水が溜まりやすい状態になっていたうえ、コーキングの施工も悪く、雨漏りを引き起こしていたのです。

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そこで、今までの水切りの板金と腰板を取り外し、新たに取り替えることにしました。
板金で水切りを作り、壁際部分には「立上げ」を付けてコーキングに頼らない作りにしています。
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下の写真は水切りと腰板を張り替えたあとの様子です。
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■ 瓦の様子 セメントで作られ、その上に塗装をしてある和型の瓦です。
瓦全体の半分以上に小さなひび割れが確認できました。 これはおそらく、最初から割れていたと考えられます。
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普通の職人であれば、割れている瓦は使用しません。仕事を知らない人でも判ることです。
ですが、この瓦を葺いた瓦葺き職人は、全く気にせず割れた瓦を使用して葺いています。

以前にも、同じ業者の建てたお宅をリフォームしたことがあったのですが、その時も今回同様に瓦が割れており、直した経験があるのです。(本当に困った業者です!) ■ ベランダ下の点検の様子 ベランダの下からも雨漏りがしていたので、ベランダを取り外して点検します。
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ベランダから落ちた水滴で銅板に穴が開いているのがわかります。
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銅板は水の落ちる力に弱く、穴が開いてしまいます。屋根材として使用するのはいいのですが、屋根の上にベランダやその他のものを設置する場合には、銅板は使用しないほうが無難です。カラー鉄板やステンレスの屋根材をおすすめします! ■ ベランダを取り外した様子 屋根の勾配がゆるすぎ(最低でも2寸5分以上、屋根面積が大きければ3寸以上必要)、そのうえ新築工事の時に養生をしないまま直接屋根に上がり工事をしたため、継手部分の重なっている箇所(雨水の逆流を防ぐために少し膨らませて空間を作っている部分)が潰れてしまい、逆流した水が外に排出されず、風の吹く方向により、雨漏りがするという状態でした。
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施主様のご希望により、2階にベランダ(幅1800×長3600)を取り付けたそうですが、部屋からベランダに出るのに使いやすいようにと、業者の責任者が屋根勾配を緩くして取り付けたそうです。

屋根にはその役割と機能上、絶対必要な勾配があります。 この業者も、施主様のことを考えて傾斜を緩くしたとはいえ、屋根の役割と昨日の基本を蔑ろにしたために、結果的に施主様を困らせることになってしまいました。

勾配を無視してデザインだけで屋根勾配を決めると、台風等の時に雨漏りなどのしっぺ返しをくらう可能性があるので、十分な注意が必要です。

銅板の修理は不可能ですので、屋根全体に防水工事を施し仕上げました。
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塗装工事も終わり、ベランダもr取り付け直して、無事リフォームの完成です。
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天井張替え

愛媛県新居浜市 G 様邸 愛媛県新居浜市 G 様邸 【リフォーム工事】 ・「座敷」 天井板張替え
・雨漏り対策
◎築18年 在来工法 2階建 注文住宅


天井張替え リフォーム前の様子
18年前、家が完成して最初の台風で、2階バルコニーから雨漏りがありました。
施工業者がすぐに駆けつけ、屋根裏に上がり、場所を確認して、コーキング処理をしてくれました。
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しかし、それ以降も風を伴う雨の時は、雨漏りが起こります。
その度に修理に来てもらい、対処をしてもらったのですが、完全には直らないままでした。

施工業者は地元でも評判の良い大きな業者だったのですが、築後2年ほどで倒産してしまいました・・・。
それ以降、修理をどこの業者に頼めば良いかわからず、そのままの状態で数年が経過してきました。

年前にリフォームをさせていただいたお客様から、お知り合いの方が「雨漏りで困っている」という話を聞き、点検をさせていただくことになりました。
雨漏りがするところの天井裏や屋根の納まりなどを見たのですが、普通の納め方をしていて、どこから漏るのかがわからない状態でした。
築後十数年が経過し、腰板の目地のコーキングが硬く固まり、隙間が全体的にたくさん出来ていたので、新たにコーキングを詰め直して様子を見てもらうことにしました。

少しの雨風では漏らなくなったとのことでしたので、そのまま様子を見ていたのですが、今年の相次ぐ大型台風には耐え切れず、雨漏りが多発しました。
天井板も垂れ下がるほどに傷んできたので、点検を兼ねて張り替えることにしました。

リフォームの様子
■  天井板を剥がしている様子 化粧材の接着剤の粘着力が弱くなっており、手でも簡単に剥がせます。
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■  剥がした後の様子 天井裏の柱や梁にも雨漏りによる染み跡がたくさん見受けられます。
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■ 2階の床下の様子 一般的な施工方法では、1間を1.91mにして、2階の床を受けるのに0.955m間隔で梁を入れていきます。 Re_07_01_04.jpg
このお宅では1間を1.9mで施工しており、梁の間隔を1.425mにしています。 これは通常の1.5倍の間隔であり、これでは2階で普通に歩く足音でさえも下の部屋ではうるさく聞こえます。
■ 1階の梁の様子 材木が小さいため、2階を受けている大きな梁を2本重ねにして支えています。
しかし、下の梁にのみ重量がかかるような施工方法のため、最初は揃っていた材木の上場が、2階の重みで15mmほど下がっていました。
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大きな梁が下がって、小さな梁の下場に隙間が出来ています。
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■  18年間の雨漏りの跡 雨漏りにより、すっかり金属が、びてしまっています。
通常、金具は錆止め塗装をしているのですが、長年の雨水と、米松材に含まれる塩分によって、錆が発生しています。
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■  補強金具を取り付けた様子 15mmほど下がってしまった梁を元に戻すことは、残念ながらできません。 しかし、これ以上は下がらないように、金物などで補強する必要があります。 Re_07_01_09.jpg
補強金具には「錆止め塗装」と「仕上げ塗装」を幾重にも念入りに行い、塗料を厚くすることによって錆の発生を抑えます。
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■ 間仕切り壁の様子 梁が小さく、束を釘で止めるだけの簡単な施工を施されていたため、1.5間ある間仕切り壁が自らの重さで下がってしまい、襖や建具が外せない状態になっていました。
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■ 間仕切り壁の補強

壁をジャッキで持ち上げて、襖が外せるようにしてから、補強を施します。
壁を持ち上げ、再び下がらないように見えない部分からもしっかりと丁寧に止め直し、いつまでもスムーズな襖の開閉が維持できるように施工していきます。

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■ 天井の仕上げの様子 今回は、2間続きの部屋の1部屋だけの張替えですので、以前に張っていた天井板によく似た木目のものを張り、統一感が損なわれないように仕上げていきます。
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今回の点検では、見た目ではどこから雨漏りするのかがわからなかったため、屋根に部分的にホースで水をかけ、調査しました。

調査の結果、「ベランダ横の壁際の水切りの下」からと、「ベランダの下の屋根」からも漏れていた事が判明したのですが、天井裏から見た限りでは施工方法に問題は見当たらず、なぜ水が入るのか、根本原因を解消するまでには至りませんでした。

一旦、応急処置を施し、原因究明に向けて調査する時間を確保して、恒久対策のための修理を行うことにしました。

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トイレ

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


トイレ リフォーム前の様子 850mm×850mmのスペースに作られた兼用の和式トイレです。 今回のリフォームで、トイレの裏側の押入を撤去し、トイレ室内のスペースを拡張することで、広く使いやすくすることにしました。 Re_06_01_01.jpg
【トイレの様子】
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【天井の様子】
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【押入の様子】

リフォームの様子 ■ 解体の様子 トイレの解体を進めると、基礎で囲まれた周囲には、空気の入替えを行う換気口が1ヶ所も設置されておらず、地面も基礎部分も湿気によりベトベトした状態になっていました。 解体中の様子
【解体中の様子】
解体後の様子
【解体後の様子】

■ 床下の様子 Re_06_01_06.jpg
湿気があまりにも多すぎるので、原因を調査するために隣の台所の床下をのぞいてみました。
すると、排水管を止めていた金具が外れており、さらに悪いことにブロックなどの「すけ物」が設置されておらず、排水管が下がってしまっており、台所で使用した排水が全く流れずに数十年間床下に溜まり続けているという状況でした。

Re_06_01_07.jpg通常は、ブロックやコンクリート等で下がらないように、セメントで固定するのが普通です。
そこで、排水管にブロックですけ物をして、モルタルでしっかりと固定しました。また、地面にも仕上げに土を入れてキレイにしました。
部と右側の部屋側に換気口を新しく設け、排水管が下がらないようにモルタルで固定して、土台に防腐剤も塗りました。らに基礎に換気口を開け、開口部にはステンレス網付き(200×400)を取り付けました。
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■ 床上げ、床張りの様子 床の下地材となる根太には、芯持ち桧材(54mmタイコ)を取り付けています。
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床板には、桜のムク材(厚15mm)を使用しています。
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■ 壁の下地と腰板を張る様子 下地材には、厚さ12mm×75mmの桧材を使用しています。
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腰壁には、桧のムク材(厚さ12mm)を使用しています。
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壁は石膏ボード(12.5mm)を張り、左官仕上げにします。
乾燥を早めるため、中塗りを薄めに施し、美しい化粧壁で仕上げます。
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壁と天井には自然素材を使い、全体を和風に仕上げました。
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■ 便器の嵩上げの様子 施主様のご要望により、使用しやすい高さに便器の嵩上げを行いました。 Re_06_01_17.jpg
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外壁

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


外部《外壁》 【リフォーム前の様子】 築後、腰板は一度も張り替えておらず、傷みもかなりひどかったので張り替えることにしました。 Re_06_01_30.jpg
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【リフォームの様子】 壁の腰板を除けた様子。 腰板の傷んでいたところから雨水が入り込み、土台が腐食していました。
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製の窓をサッシに変更し、腰板の下地材も新しく入れ替えました。 Re_06_01_34.jpg
また、戸袋の中は見えない部分ですが、ムクの桧材を張っています。 Re_06_01_35.jpg
よく、見えないからということでベニヤ板を使用している業者を見かけますが、ベニヤ板は、25年前後で合板の粘着力がなくなり、ボコボコと劣化した状態になり、家自体にも悪影響を及ぼすことがあるため、正岡工務店では見えない部分にもしっかりとした素材を使用します。
【外部の仕上りの様子】 Re_06_01_36.jpg
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然素材の杉板(防腐のために焼いて塗装仕上げをした素材)を使用しています。
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畳→フローリング

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


6畳部屋 《畳→フローリングへ張替え》 【リフォーム前の様子】  築60数年の間に床を支えている束が少しずつ下がり、床全体が浮いていて普通に歩くだけでもガラス窓が揺れて音が出るほどの振動が発生していました。 Re_06_01_19.jpgRe_06_01_20.jpg
点検を兼ねて、床板を除けてみると、床を支えている束の数が通常の半分しかなく、束石も小さいものを使用していたために、通常より30mm程度下がっている状態でした。
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【リフォームの様子】 床下の補強を行い、バリアフリーにするために嵩上げの下地材を入れ、段差のないフローリング仕上げにしました。
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壁と天井

愛媛県新居浜市 Y 様邸 愛媛県新居浜市 Y 様邸 【リフォーム工事】 ・部屋  畳   → フローリング張り
・窓    木枠 → サッシ
・トイレ  和式 → 洋式
◎築60年 在来工法 木造平屋建


6畳部屋《壁と天井》 【リフォーム前の様子】 壁と天井も長い年月の間に、かなり黒ずんでいたので、壁の塗り替え天井の張替えも合わせて行うことになりました。
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井板を除けた様子
【リフォームの様子】 と天井の仕上りの様子。

慣れ親しんだ部屋の雰囲気はそのままに、明るく、新築当時を思い起こさせる新鮮な部屋へと生まれ変わりました。
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また同時に、木製の窓が動きも建て付けも悪くなっていましたので、サッシに変えました。
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2014年7月23日

台所

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、脱衣所の床板張り替え ◎築35年 在来工法 平屋建 建売住宅(土壁付)

台所 【リフォーム前の様子】 台所も同様に床が少しボコボコしてきたので、床を張り替えることにしました。
台所と脱衣所の床が続いている間取りなのですが、敷居と床の間に段差があり、今回段差をなくして「バリアフリー」にすることにしました。 Re_05_01_06.jpg
【リフォームの様子】 ■ 床板を撤去後、掃除した様子 Re_05_01_07.jpg
通常は傷みやすい流しの下の部分も、30数年を経過しても材木の腐食はありませんでした。 Re_05_01_08.jpg
■ 床板を張っていく様子 Re_05_01_09.jpg
通常は無ければならない床を支える「束」が入っておらず、強度を確保するために新たに取り付け、その上に床板を張っていきます。

【束】とは
床下などに立てる短い柱のこと

■ 仕上がりの様子 Re_05_01_10.jpg
強度も確保され、明るく清潔感あふれる台所に生まれ変わりました。
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ホール・廊下

愛媛県新居浜市 I 様邸 愛媛県新居浜市 I 様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、脱衣所の床板張り替え ◎築35年 在来工法 平屋建 建売住宅(土壁付)

ホール・廊下 【リフォーム前の様子】 新築当初からあった合板材のフローリングです。数年前から、少しボコボコとした浮き沈みする状態になり、今回張替えをすることにしました。
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【リフォームの様子】 ■ 床板を撤去していく様子 床板を除けてみると、建売住宅とは思えないほど良い材木が使われています。
土台と大引きは「桧材」タイコ根太は「杉材」を使用)
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■  床板を撤去した様子】 Re_05_01_03.jpg
湿気が少しありますが、床下の材木は一切腐食していませんでした。
■ 上り框を取り付けた様子 上り框には桧のムク材を使用しています。
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■ 仕上がりの様子 良い材木を使っていれば、床下のように築後35年を経過していても腐食等による傷みはほとんどなく、最小限の費用で補修が可能になります。
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2014年7月16日

愛媛県新居浜市 D様邸 一覧

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。

台所

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。


台所 【リフォーム前の様子】 7年前のリフォーム時に床が少しボコボコしていたので床材を張り替えたそうです。しかし、当初からの床材の上に重ね張りをするという、業者に都合のいい方法で仕事がされていました。
今回の水害で浸水し、30数年を経過した当初の床材が、再びボコボコと膨らんであと何年持つか判らないという状態でした。
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【リフォームの様子】 ■ 床板を撤去した様子 床下には、新築当時の木の切れ端やゴミ等に加え、20年前にリフォームした時の水道管や基礎のハツリカスなどのゴミが散在していました。
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■ 床下の様子 台風による床上浸水被害の後、縁の下の換気口から水が掃き出されたため、換気口付近の床下には、残された木切れがたくさん集まっていました。
その木切れは全て白蟻に食べられていました。
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■  床下の手入れの様子 床下をきれいに清掃し、木切れや基礎のハツリカスなどのゴミを全て片付けています。
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■ 白蟻に食われた木切れの様子 30数年もの長い間、床下に放置されていた木切れたち。 白蟻に食べられているのがよくわかります。
“行き当たりばったり”の仕事で、“家を長持ちさせる”という気持ちが感じられない納め方です。
根太を受けている突っ張りが白蟻に食べられてしまい、床がかなり下がっています。
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7年前のリフォーム時には、床が下がったままの状態で放置し、壁と天井のみを直したようです。
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通常は「掛け」を使用して基礎に固定し、土台より下には木材を使わないようにします。納め方が悪く木材を使う場合には、基礎(コンクリート)より1cm以上離して空間を作り、防腐剤処理をしてから用いるのが基本です。(床材を支える束石を置き、その上に束を使いますが、四面が空気に触れているため、防腐剤処理をして長持ちさせるのです。)

コンクリートに密着した部分に白蟻の被害が出ています。
白蟻はかすかな光にも弱く、湿気を好むため、コンクリートに密着している部分によく発生します。

やはり白蟻を防ぐには、土台より下には木材をなるべく使わず、やむを得ず使う場合は1cm以上基礎から離し、防腐剤処理をするのが原則です。
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「根太」の突っ張りを伝って白蟻が上に上がり、「掛け」も食べられていました。
掛けの真ん中には「束石」も無く、木の切れ端で簡単な突っ張りをしていたのですが、何の役にも立っておらず、床板を外したら上に上がれない状態でした。
前回のリフォームの時には、既に今の状態になっていたのだと思います。
少しギシギシしていたのを施主様が気づかれ、業者がその場しのぎの対処をしたのだと思います。
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■ 白蟻に食べられた木材 Re_04_01_14.jpg

20年前の購入時に少し間取りが悪かったため、家を建てたハウスメーカーに依頼して、リフォームを行ったそうです。 その後、2度目と3度目のリフォームの時には、それぞれ別々の業者に頼まれたそうです。 今回4度目のリフォームに際し、ご近所で仕事をしていたというご縁で、正岡の仕事を見て声をかけて頂きました。

施主様のお宅を拝見するにつけ、新築時も3度のリフォームも、全て業者に都合の良い仕事がされており、家を長持ちさせるという気持ちは微塵も感じられず、やりっぱなしといった感じの仕事に、同業者として虚しさ腹立たしさを感じました。

皆様も、特に、を張り替える場合は、少し手間が掛かっても床板を除けて、各場所の点検を必ずしてください。簡単な方法でその場しのぎの取り繕いの仕事をしていれば、後で気が付いたときには被害もきくなり、場合によっては直せない場所まで被害が及ぶ可能性が出てきます

■  下地材の打ち替えの様子 白蟻の被害に遭った材木を除け、新しい下地材に入れ替えました。 湿気にも強い桧のムク材を使用しています。
コンクリートに密着する部分には、取り付け前に防腐剤処理をします。下に水道管がありますが、絶対に防腐剤が付かないように細心の注意をはらって作業をします。(水道管の材質は防腐剤に弱く溶けやすいので、腐食すると水の圧力により弱くなり、数年で水漏れの原因になります)
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■ 下地材の入れ替えの様子 基礎にある段差を利用して防腐剤処理をし、突っ張りを行います。
工事が終われば白蟻駆除を行うので、ここでは基礎に密着する部分にだけ防腐剤処理をします。
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その場の状況を見て利用できるものは使えるように工夫をし、“最低限度の材料で何十年でも持たす”という気持ちを込めて作業を行います。

■ 仕上材を張る前の様子 Re_04_01_17.jpg
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悪いところを直して、床下の掃除も入念に行います。
■  仕上材を張っていく様子 Re_04_01_19.jpg

廊下と台所に段差があったのですが、今回のリフォームで敷居を撤去し、段差を無くすために嵩上げをしています。

根太が逆方向で割りも悪かったので、耐水合板で下地を直し、バリアフリーに仕上げていきます。
■ 仕上がりの様子 床下に収納庫が付いていたのですが、あまり設置場所を考えずに取り付けられていたため、テーブルの脚の下になって物を取る度にテーブルと椅子を動かさなければならず、大変不便さを感じておられたようです。
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今回のリフォームで少し位置をずらしてスムーズに使えるようにしました。
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■ メーカー製の流し台 鉄板ホーロー仕上げのため、20年間使用しているにも関わらず、裏側にも錆ひとつありません。
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まだまだ何年も使用できます。
■  流し台の嵩上げ 今では使う人の身長に合わせて流し台の高さを1cm刻みで調整できるようになっていますが、20年前には固定式の規格品しかなく、リフォームされた時に流し台の高さを身長に合うように嵩上げして使いやすくされたそうです。
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ホール・廊下

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。


ホール・廊下 【リフォーム前の様子】 20年前、購入当初からの床材の上にクッションフロアーを張り、7年前の3回目のリフォームでも、当初の床板の上に新しい床板を重ね張りしていました。
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【リフォームの様子】 ■ 床板を撤去していく様子 築後30数年を経過しているため、点検を兼ねて床材を除けることにしました。
リフォームの度に張り重ねられた床は、三重になっていました。
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■ 仕上がりの様子 床下の点検と掃除を十分に行い、リフレッシュした床下の上に新しい床板を張り替え、仕上げました。
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バリアフリー化

愛媛県新居浜市 D様邸 愛媛県新居浜市 D様邸 【リフォーム工事】 ・ホール、廊下、台所、洋間8畳2部屋、洗面、脱衣所の床板張り替え
・和室6畳を板の間に変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎築10数年で中古購入。購入時に玄関、浴室の配置替え等の大規模なリフォームを行ってから、20年の間に3度のリフォームを行われたそうです。
◎今回、台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害に遭われ、4度目のリフォームを行うことになりました。


バリアフリー化(段差を無くす取り組み) 【台所、廊下、ホール 仕上がりの様子】 以前はホールと台所の間に敷居があり、段差があったのですが、今回のリフォームで床の高さを揃え、敷居を無くしてバリアフリーにしました。
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■ 台所と居間の仕上がりの様子

畳の部屋を居間として使用していたのですが、畳が水に浸かったため、板の間に替えることにしました。

下地を嵩上げして、バリアフリーになるようにして、壁と天井のクロスも新しく張り替えました。
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■ 洗面所の仕上がりの様子 Re_04_01_26.jpg

洗面所は前回のリフォーム時に床を下地から直していたのですが、台風による今回の浸水により思い切って下地から直すことにしました。

床を嵩上げしてバリアフリーにし、仕上材は水にも強いクッションフロアーで仕上げました。

一畳ほどの脱衣所も同様に直したのですが、過去3度のリフォームの度に直したそうですが、今回床を除けてみると、除けても除けても下に床材がありました。 ここも3枚重ねの床でした・・・。

その日のうちに使えるようにしなければならなかったので、その時の現場写真を撮る余裕が全く無かったのでお見せできませんが、床板を除けてみると、浴室の間仕切りの土台が水漏れと白蟻の被害により全く無い状態になっており、根太の一部も無くなっており、なんとか3枚重ねの床材で持っている、という状態でした。

最初のリフォームの時に、元々は外部がモルタル塗り塗装仕上げだったところに継ぎ足す形で“脱衣所”と“浴室”を増築したそうです。
その際に出た廃材を撤去せず、基礎に囲まれて見えない場所に放置したまま床板を張ったという、なんともずさんな状態でした。

今回の4回目のリフォームで点検のために床板を除けてみて初めて、このような現状が判明したということです。

最終的に決断して「業者」を決めるのは、「お客様」です。

“高いお勉強代”を支払うことにならないために、“納得する家づくり”をするために、「お客様の眼」で、しっかりと業者選定を行ってください!!

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愛媛県新居浜市 T様邸 一覧

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。

ホール・廊下

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。


ホール・廊下 【“天井”リフォーム前の様子】 天井板を撤去した様子です。
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【“天井”リフォームの様子】 ■  下地材を張って補強した様子 Re_03_01_12.jpg
■  下地材に合板を張る様子 仕上材の割りが悪いので、下地材に合板を張っていきます。
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■  仕上材を張っていく様子 Re_03_01_14.jpg
■  廊下天井の仕上がりの様子 Re_03_01_15.jpg
■  ホールの天井の仕上がりの様子 クロスでは出ない凹凸感を出すために、厚さ12mmの吸音材を使用しました。
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【“床”リフォーム前の様子】 ■  床材を撤去した様子 以前はムク板を張っていましたので、2年前のリフォームの際は、ムク板の上に化粧材を張っていました。今回、床が水に浸かってしまったため、化粧板とムク板共に全て取り除きました。
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【“床”リフォームの様子】 ■  廊下の床板を撤去した様子 Re_03_01_18.jpg
■  バリアフリー化の様子 バリアフリーにするために、根太に嵩上げを施しました。
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■  床板を張っていく様子 継ぎ目の少ないフローリング張り仕上げを行っている様子です。
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■  仕上がりの様子 Re_03_01_22.jpg
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洋間・台所

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。


洋間・台所 【洋室6畳リフォーム前の様子】 台風の影響で床上まで水に浸かってしまったため、まだ新しかった床板の所々に黒い染みが出来てしまいました。
床が乾いたあと、ワックスで磨いたのですが、その染みは取れませんでした。
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【洋室6畳リフォームの様子】 ■  床板を剥がしている様子 まだ新しいので剥がしにくいです。
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■  フローリングを撤去した状態 根太のボンドと釘を除去し、床板を張れる状態になりました。
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■  板張りの様子 床板を張っていく様子です。
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【台所リフォーム前の様子】 Re_03_01_05.jpg
【台所リフォームの様子】 ■  床板を剥がす様子 Re_03_01_06.jpg
■  白蟻被害の様子

10年くらい前に床板を張り替えたのですが、その際に白蟻の被害箇所を修理していました。
しかし、それから数年で再び白蟻の被害が出ていました。

5年前に白蟻駆除を行っていたのですが、今回の台風で水に浸かってしまったため、何ヶ月か乾燥させたあと、改めて白蟻駆除を行う予定です。

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■  取り除いた根太の様子 白蟻に食べられた根太の様子が見て取れます。
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■  根太の取り替えの様子 傷んでいる根太を撤去し、湿気に強い「桧のムク材」を使用しました。
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■  台所の仕上がりの様子 Re_03_01_10.jpg
ホール・廊下 【“天井”リフォーム前の様子】 天井板を撤去した様子です。
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【“天井”リフォームの様子】 ■  下地材を張って補強した様子 Re_03_01_12.jpg
■  下地材に合板を張る様子 仕上材の割りが悪いので、下地材に合板を張っていきます。
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■  仕上材を張っていく様子 Re_03_01_14.jpg
■  廊下天井の仕上がりの様子 Re_03_01_15.jpg
■  ホールの天井の仕上がりの様子 クロスでは出ない凹凸感を出すために、厚さ12mmの吸音材を使用しました。
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【“床”リフォーム前の様子】 ■  床材を撤去した様子 以前はムク板を張っていましたので、2年前のリフォームの際は、ムク板の上に化粧材を張っていました。今回、床が水に浸かってしまったため、化粧板とムク板共に全て取り除きました。
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【“床”リフォームの様子】 ■  廊下の床板を撤去した様子 Re_03_01_18.jpg
■  バリアフリー化の様子 バリアフリーにするために、根太に嵩上げを施しました。
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■  床板を張っていく様子 継ぎ目の少ないフローリング張り仕上げを行っている様子です。
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■  仕上がりの様子 Re_03_01_22.jpg
押入・洗面所 【押入リフォーム前の様子】 Re_03_01_23.jpg
■  床板を撤去した様子 床が合板のため、築後30数年経った現在では、少しボコボコした状態になっていました。
加えて、今回の浸水で傷みや染みなどもでき、張り替えをすることにしました。
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【押入リフォームの様子】 ■  壁のベニヤ板を撤去した様子

30数年前の建物には断熱材は入っていません。それでも冷暖房を必要以上に使うことなく、過ごすことができます。

断熱材を入れていても、入れ方が悪く、壁面に2cm以上の隙間が存在すれば、空気の動きが発生し、たとえ断熱材を入れていたとしても、無いのと同じ状態になります。

また、時間の経過とともに“結露”などで断熱材に水分が染み込み、自らの重みでズレ落ちてしまっているのもよく見かける光景です。こういうケースでは、逆に床下から壁への通気が悪くなり、壁の中で湿気がこもり、カビが生えて蒸せ腐り状態に陥ってしまいます。

従って、断熱材が全く無い状態の家は通気性がよく、土台も外壁の下地材も、30数年経っているとは思えないくらい綺麗な状態を維持できているのです。
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床がボコボコで手でも剥がせる状態
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■  床板を剥がした様子 Re_03_01_27.jpg
■  根太掛けを補強している様子 現在は多く用いられている「鉄釘」は、40年以上経てば(外材は除く)錆びて徐々に無くなっていきます。
この家には、釘に頼らず「永く持たせる」という大工の気持ちが表れています。古い建物を見れば“金物”に頼らない工夫を随所に見ることができます。
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10年くらい前からこの家の修理仕事を頼まれるようになり、腰板の修理や水周りの修理などをさせて頂いているのですが、床下や壁の中を見ると、建売住宅にも関わらず、この家を建てた大工が隅々まできちんとした仕事をしており、本当に嬉しくなります。

土台には四面に防腐剤を丁寧に塗り、腰板の下地材は白蟻に食べられていたにも関わらず、土台は全く食べられていませんでした。
その他にも、どの場所を見てもスッキリと、無駄がない仕事で、永く使って頂くという気持ちが表れています。
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■  腰壁を外した壁の根太の様子

根太の皮を綺麗に剥がして処理をしてあるので、年月が経った今でも虫による侵食や傷み等がありません。

もし雑な処理で皮が残っていた場合、木と皮の間に含まれる養分により、虫がわきやすくなり、傷むことが多いのです。
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■  仕上がりの様子 床も壁も天井も、全て無塗装の桧ムク材で仕上げています。
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ハンガーパイプは普通は逆方向に一本なのですが、たくさん吊れるように工夫してみました。
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【洗面所の床リフォームの様子】 ■  洗面所の床の様子 1年前に下水道ができ、水洗トイレにする際に洗面所も一緒にリフォームしたばかりだったのですが、浸水したためにもう一度床を張り替えます。
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■  仕上がりの様子 洗面所やトイレは毎日使用する場所ですので、掃除も簡単な業務用のクッションフロアー仕上げにしました。
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■  コンセントボックス

少し前までは、コンセントボックスは鉄製でした。 電線がボックスに当たるところをショートしないようにビニールテープで補強しています。
電気屋さんのちょっとした気配りです。

大工が丁寧な仕事をしていれば、その他の業者さんも気配り、心配りができているようです。

現在ではボックスはプラスチック製のものに変わっています。

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■  天井の様子 築後30数年経っているのに手の跡ひとつ無く几帳面に張られた天井。

床の間やその他の場所を見ても、注文住宅と何の変わりもなく仕事がスッキリと収められています。
柱やその他の材木が少し黒くなり、30数年を経た味わいと重みが出ています。
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押入・洗面所

愛媛県新居浜市 T様邸 愛媛県新居浜市 T様邸 【リフォーム工事】 ・2部屋 床板張り替え
・廊下天井 床板張り替え
・台所 床板張り替え ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建 建売住宅
◎2年前に全室の床板の張り替えリフォームをさせていただいたのですが、 この度の台風15号で河川の水門ポンプの故障により床上浸水の被害を受けました。


押入・洗面所 【押入リフォーム前の様子】 Re_03_01_23.jpg
■  床板を撤去した様子 床が合板のため、築後30数年経った現在では、少しボコボコした状態になっていました。
加えて、今回の浸水で傷みや染みなどもでき、張り替えをすることにしました。
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【押入リフォームの様子】 ■  壁のベニヤ板を撤去した様子

30数年前の建物には断熱材は入っていません。それでも冷暖房を必要以上に使うことなく、過ごすことができます。

断熱材を入れていても、入れ方が悪く、壁面に2cm以上の隙間が存在すれば、空気の動きが発生し、たとえ断熱材を入れていたとしても、無いのと同じ状態になります。

また、時間の経過とともに“結露”などで断熱材に水分が染み込み、自らの重みでズレ落ちてしまっているのもよく見かける光景です。こういうケースでは、逆に床下から壁への通気が悪くなり、壁の中で湿気がこもり、カビが生えて蒸せ腐り状態に陥ってしまいます。

従って、断熱材が全く無い状態の家は通気性がよく、土台も外壁の下地材も、30数年経っているとは思えないくらい綺麗な状態を維持できているのです。
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床がボコボコで手でも剥がせる状態
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■  床板を剥がした様子 Re_03_01_27.jpg
■  根太掛けを補強している様子 現在は多く用いられている「鉄釘」は、40年以上経てば(外材は除く)錆びて徐々に無くなっていきます。
この家には、釘に頼らず「永く持たせる」という大工の気持ちが表れています。古い建物を見れば“金物”に頼らない工夫を随所に見ることができます。
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10年くらい前からこの家の修理仕事を頼まれるようになり、腰板の修理や水周りの修理などをさせて頂いているのですが、床下や壁の中を見ると、建売住宅にも関わらず、この家を建てた大工が隅々まできちんとした仕事をしており、本当に嬉しくなります。

土台には四面に防腐剤を丁寧に塗り、腰板の下地材は白蟻に食べられていたにも関わらず、土台は全く食べられていませんでした。
その他にも、どの場所を見てもスッキリと、無駄がない仕事で、永く使って頂くという気持ちが表れています。
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■  腰壁を外した壁の根太の様子

根太の皮を綺麗に剥がして処理をしてあるので、年月が経った今でも虫による侵食や傷み等がありません。

もし雑な処理で皮が残っていた場合、木と皮の間に含まれる養分により、虫がわきやすくなり、傷むことが多いのです。
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■  仕上がりの様子 床も壁も天井も、全て無塗装の桧ムク材で仕上げています。
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ハンガーパイプは普通は逆方向に一本なのですが、たくさん吊れるように工夫してみました。
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【洗面所の床リフォームの様子】 ■  洗面所の床の様子 1年前に下水道ができ、水洗トイレにする際に洗面所も一緒にリフォームしたばかりだったのですが、浸水したためにもう一度床を張り替えます。
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■  仕上がりの様子 洗面所やトイレは毎日使用する場所ですので、掃除も簡単な業務用のクッションフロアー仕上げにしました。
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■  コンセントボックス

少し前までは、コンセントボックスは鉄製でした。 電線がボックスに当たるところをショートしないようにビニールテープで補強しています。
電気屋さんのちょっとした気配りです。

大工が丁寧な仕事をしていれば、その他の業者さんも気配り、心配りができているようです。

現在ではボックスはプラスチック製のものに変わっています。

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■  天井の様子 築後30数年経っているのに手の跡ひとつ無く几帳面に張られた天井。

床の間やその他の場所を見ても、注文住宅と何の変わりもなく仕事がスッキリと収められています。
柱やその他の材木が少し黒くなり、30数年を経た味わいと重みが出ています。
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愛媛県新居浜市 H様邸 一覧

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築

畳→板の間

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


畳の部屋を板の間に変更 【リフォーム前の様子】 畳を外したあとの状況です。
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【リフォームの様子】 ■  下地材の様子 バリアフリーにするために、下地材でカサ上げしています。
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根太の補強をして、カサ上げしています。
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下地材の釘や部材の点検をしておきます。
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■  12mm厚合板フロアー張り 基礎が普通より少し低いので、水捌けが悪く湿気が多いので、あえて床下の断熱材は入れずに施工します。
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ここは元は田んぼだったところに、上土を除けずにそのまま埋め立てをして11棟の分譲建売住宅を建てていました。

そのため水捌けが悪く、雨水が地面に溜まってしまい、その雨水は排水路からしか流れる術がなく、豪雨の時などは排水路だけでは処理しきれず、床下にも水が溜まるという状況です。雨が続けば水が引かないといった状態も多かったようです。

このような状態のところで断熱材を入れれば、断熱材と床材との間に湿気がこもり、数年で蒸せ腐り状態になり、普通よりも早く床板が腐食・劣化し、「ボコボコ状態」になります。 断熱材がなければ、床板の両面が空気に触れているため息ができ、少しでも長持ちさせることができます。

■  仕上がりの様子 床下の湿気が普通より多いところなので、部屋の隅に点検口を設けました。
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押入

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


押入 【リフォーム前の様子】 ■  床の様子 ここも築後30数年が経過しているため、5.5mm厚のベニヤ板が湿気により手でも剥がせるくらいバラバラになっています。
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■  ベニヤ板を取り除いた様子 木材はしっかりしています。 基礎に、白蟻業者が駆除のために場所を考えずに、穴を開けています。
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■  床下の様子 30数年前の新築時に残されたままの切れ端なども共に片付けました。
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■  壁版の様子 結露により三分の一くらい下(60cm)の部分が、バラバラの状態です。
合板(ベニヤ板、コンパネ)は使用場所により異なりますが、20~30年くらいで湿気によりバラバラの状態に劣化します。
従って、場所を考えて使用しなければなりません。
化粧材などの下地材は後で交換することは簡単ですが、壁面の補強などに使えば、後で交換することは困難です。
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■  ベニヤ板を除けた様子 電気の配線を無造作に引くだけで、継手もビニールテープで巻いただけの状態でした。
(通常の仕事は、配線はステップルで留めて固定し、配線の途中では繋がないのが基本です)
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■  押入れ仕上りの様子 床と壁面を湿気に強い桧材ムク板張りで仕上げました。
壁面は、ベニヤ板と違い汚れることなく布団を出し入れでき、見た目も美しく湿気も取ってくれます。
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座敷

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


座敷 ■  座敷の天井の様子 30数年経過しても、天井板は綺麗なのですが、施工するときに付いた“手の跡”がいたる所で目に付きます。
「化粧材」は取り付けたあと、雑巾で手の跡や汚れを拭き取ります。
「天井板」は水で濡らすと接着剤の染みが出て見苦しくなる場合があるので、雑巾では拭きません。手袋を履いて施工し、絶対に素手では触らないように施工します。(素手で触れば施工後3年過ぎたくらいから手の跡が出てきます。)
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■  畳の部屋の下地材の点検 Re_02_01_32.jpg
■  戸袋の修理 戸袋の板を取り除いた状態です。
10数年経って板を張り替えたのですが、傷んできたので張り替えをします。
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■  戸袋の仕上がり 腰板用のカラー鉄板張りです。
カラー鉄板で腰板用に加工したものがあります。値段も格安で20年以上は持ちます。見た目もそれほど悪くなく、一般住宅の腰板の張り替えなどにも使用します。
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広縁

愛媛県新居浜市 H様邸 愛媛県新居浜市 H様邸 【リフォーム工事】 ・広縁、押入の床板張り替え
・畳の部屋を板の間へ変更 ほか
◎築30数年 在来工法 木造平屋建
◎ハウスメーカーの初期の建売住宅
◎柱と土台は桧ムク材を使用
◎その他の木材は外材(米松)を使用
◎築後数年で広縁と2階を増築


広縁 【リフォームの様子】 増築後30年近くが経過し、「桧材張り合板仕上げ」の床が、合板の粘着力低下により、手でもバラバラに剥がせるような状態になっています。
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■  フローリングを撤去した状態 45mm角の外材の根太が、乾燥して42mm角前後に痩せて弱くなっており、接着剤も大量に付着していたので、新しいものに交換することにしました。
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■  根太を撤去した状態 通常、電気の配線は、安全面への配慮などから材木などに部分的に留めて、固定しながら引いていきますが、床下を見てみると、配線をどこにも留めておらず、だらんと地面に引いただけの状態でした。
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■  根太を除け掃除をした後の様子 また、過去に増築した時に出た木切れなどが床下に掃除されないまま散乱して放置されていました。
見えない所での仕事の質が、その仕事の本質を表すと思います。
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■  換気口の様子 増築する前はここが外壁だったため、換気をするだけの最小限の大きさです。
増築後は部屋の内部になるため、将来の点検のしやすさと、換気の良さを考え、換気口は大きくすべきです。
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■  換気口を大きくした状態 少しでも家のためを思う大工であれば、このように「後の点検のしやすさ」や、「白蟻駆除」などのために、体が入るくらいの大きさに換気口を最初から広げておくべきなのです。
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■  白蟻駆除の際に開けられた穴 過去に、白蟻業者が体を入れられなかったために換気口を広げた跡です。
柱から遠いところを広げるべきなのですが、最も重量のかかる柱側の基を削ってしまっています。これは、修理のために床板を除けて、初めて中の様子が判りました。
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大工が増築をする時に考えて換気口を広げておけば、こういうことにはならなかったのです。
大工とは建築現場での最高責任者なのですから、全てのことに気を配り、何十年も家が狂うことなく安心して暮らせるように考えなければなりません。

だから、いくら目に見えるところを綺麗に仕上げても、見えない床下の掃除も出来ていない、点検口もないでは、無責任だと思います。

少しでも家のためを思う大工であれば、後の点検のしやすさや、白蟻駆除のメンテナンスのために、体が入るくらいの大きさに最初から換気口を広げておくものです。

■  床下の様子 大引きの下の束に、木の切れ端を横にして押し込んでいるだけの状態。
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束を入れなおしました。
材木は重量を支えるのには、横ではなく縦に使用する方が丈夫ですし、見た目もスッキリとします。
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■  根太を打ち変えた様子 桧材の45mm×54mmを使いました。 巾を広くすることによって、より丈夫にしています。
また、床下が低いために、床を張ったあとでは隅々まで体が入らないので、フローリングを張る前に白蟻駆除を行いました。
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■  桧のフローリング張りの様子 床下が低いので、湿気に強く、見栄えのいい桧ムク材のフローリングを張ることにしました。
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■  仕上りの様子 Re_02_01_14.jpg
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広縁の押入 ■  押入の床板撤去の様子 外の土間との高さが同じで、雨降り時には水が入ってくる程基礎が低いため、換気口が確保できず、30年近く経過した表面上は綺麗に見える5.5mm厚のベニヤ合板が、手で剥がせるくらいにボロボロな状態になっていました。
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■  完成した様子 湿気に強い桧ムク材(10.5mm厚)を張りました。 板を張る前に隅々まで白蟻駆除をしました。
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2014年7月15日

2014年7月14日

はなれトイレ

愛媛県四国中央市土居町 O様邸 愛媛県四国中央市土居町 O様邸 【増築 及び リフォーム工事】 ・(増築)トイレ、洗面台
・(改築)1F…トイレ、洗面台/2F…トイレ/はなれ…トイレ
◎築16年 はなれ 築70年以上


はなれトイレ リフォーム前の様子 施主様のお母様が高齢になり、足が少しずつ不自由になってこられたので、大便器と小便器を区切っていたトイレの仕切りを無くし、空間を広くした上で、洋風便器に改装することにしました。
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解体後の様子 便器を取り外した後、大便器と小便器を区切っていたトイレの仕切りを撤去し、空間を広く確保しているところです。
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仕上りの様子 間仕切り壁を撤去することによって、広々とした明るい空間に生まれ変わり、爽やかで使いやすくなりました。
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移動経路や体の動きを考慮し、体に負担がかからない位置に手摺を取り付けた様子です。
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床:タイル張り・・・15cm×15cm
腰:タイル張り・・・15cm×15cm
壁:左官化粧壁仕上げ(下地は以前のものを使用しています)


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手洗器は少し大きめな物とし、水が飛び散りにくく、扱いやすいものを導入しました。
一日数回、しかも毎日利用するものですから、手摺同様、細やかな配慮はとても重要です。


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増築

愛媛県四国中央市土居町 O様邸 愛媛県四国中央市土居町 O様邸 【増築 及び リフォーム工事】 ・(増築)トイレ、洗面台
・(改築)1F…トイレ、洗面台/2F…トイレ/はなれ…トイレ
◎築16年 はなれ 築70年以上


増築 増築前の様子
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増築の様子 増築部分は、無理に後から取り付けたというものではなく、新築の時からあったというように違和感無く、自然に収まる様に特に心掛けています。
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■  土台の込み栓の様子

どんなに小さな仕事でも、大工としてのこだわりがあります。
妥協や手抜きを許さない、誇りある「仕事」が正岡の信条です。


■ 増築の仕上がりの様子 材木が新しいため母屋と比べると白く感じますが、十数年経てば徐々に母屋と馴染んできます。また、腰板はムクのひのき材ですので、年数と共に徐々に黒くなってきますが、特別なお手入れなどをしなくても50年以上は充分に保ちます。
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1階トイレ

愛媛県四国中央市土居町 O様邸 愛媛県四国中央市土居町 O様邸 【増築 及び リフォーム工事】 ・(増築)トイレ、洗面台
・(改築)1F…トイレ、洗面台/2F…トイレ/はなれ…トイレ
◎築16年 はなれ 築70年以上


1階トイレ リフォーム前の様子 新築当初から排水管が詰まり始め、何度も修理を重ねてきたそうですが、詰まりは一向に解消されず、施主様は頭を抱えていらっしゃいました。
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解体後の配管の様子 Re_01_01_11.jpg 小便器の配管に尿が流れずに溜まって固まり、築後2年位で全く流れなくなってしまいました。 施工業者に修理を何度も頼んだのですが、忙しくて手が取れないと見にも来てくれなかったそうです・・・。
小便器が全く使えない状態でしたので、施主様はやむなく、自分で床下に入り、修理をすることにしたそうです。
トイレの基礎には点検口も設けられておらず、修理ができない状態でした。低い床下を這った状態で、手道具で基礎に体が入る程度の穴を二ヵ所開けて、排水管を見てみました。
すると、元々の施工が悪く、配管は全く固定されておらず、勾配が逆になっていたのです。

施主様は考えた末、車用のジャッキを使い持ち上げることにしました。
ジャッキでかなり無理をして配管を持ち上げ、なんとか少し流れる状態になりました。
しかし、排水管の中は既に半分以上が尿石で固まって詰まった状態になっており、流れにくく悪臭もして、不自由な思いは続いていました。
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通常、汲み取り式のトイレでは、小便器の排水管が尿石によって20年前後くらいから流れにくくなってきます。

しかし、尿石を溶かす薬品が販売されており、定期的に使用をすれば詰まることなく使用できます。
もし詰まってしまった場合は、小便器を外し、薬品を排水管の中に入れ、2~3日してから水道からホースを引き、圧力をかけて水で流せば直ります。
ダメな場合でも、水を除けて同じように繰り返せば、直ります。

リフォームの様子 工期を長く頂けたので、床は自然石張り、腰壁はタイル張り、上壁は石膏ボード下地に中塗用土壁、自然素材の化粧壁仕上げにして、長く使っていただけるようにしました。
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梁の構造を見て除く柱を決め、間取りを考えます。使い勝手が少々悪くても絶対に除けない柱があるのです。
それは、新築時に間取りを決めてから屋根を支える柱や梁の大きさを決めているからです。梁に補強を入れれば柱を除けるのですが、屋根の重量のバランスが崩れ、部屋を広くすれば壁面積が少なくなり、台風や地震の際に家屋の揺れが大きくなります。
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■  仕上りの様子 Re_01_01_19.jpg
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床:自然石張り・・・40cm×40cm
腰:タイル張り ・・・15cm×15cm
壁:自然素材の土壁塗り仕上げ
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天井:「竿縁イナゴ張り」で仕上げました。

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2階トイレ

愛媛県四国中央市土居町 O様邸 愛媛県四国中央市土居町 O様邸 【増築 及び リフォーム工事】 ・(増築)トイレ、洗面台
・(改築)1F…トイレ、洗面台/2F…トイレ/はなれ…トイレ
◎築16年 はなれ 築70年以上


2階トイレ リフォーム前の様子 便座に座ると、ひざにドアが当たり閉まらなくなってしまうので、用を足す時は半分以上ドアが開いた状態になってしまいます。
これでは、さすがに使用できないため、泣く泣く「物入れ」として使われていたそうです。
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仕上りの様子 数多くある種類の中から使えるものを厳選し、実際に使用する施主様と「機能」や「使いやすさ」などを相談・検討して、最適な機種を決めました。
ドアを閉めても10cmくらいの余裕があり、問題なく使用できるようになりました。
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洗面所

愛媛県四国中央市土居町 O様邸 愛媛県四国中央市土居町 O様邸 【増築 及び リフォーム工事】 ・(増築)トイレ、洗面台
・(改築)1F…トイレ、洗面台/2F…トイレ/はなれ…トイレ
◎築16年 はなれ 築70年以上


洗面所 リフォーム前の様子 せっかく窓があるのに、窓の場所に鏡を取り付けて塞いでしまっており、明りも風も入らないという状態でした。
鏡を取り付けるときは、窓の横の壁面に付ければ、明りも風も入ります。
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リフォームの様子 リフォーム前は明りも風も入らなかったので、今回は窓を大きくして明りも風もよく入るようにしました。
屋外で洗濯をしていたのですが、増築して広くなったので、屋内で洗濯ができるようにします。
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仕上りの様子 壁と天井は桧のムク材張り仕上げ、床は桜のムク材張りです。
タオルや衣類や小物なども置けるように天井まで棚を作り付けにしました。
ムク材は少し取扱いが難しいと言われますが、「水をこぼしたらすぐに拭きとる」、「窓を開けて換気をよくする」など少し気をつけて使えば、家のある間は張替えをせずに使えます。
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窓を大きくとって、明りも風も入るようにしました。
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■  洗濯機置場の様子 これまでは屋外で洗濯をされていたのですが、今回のリフォームにより屋内で洗濯機を使えるようにしました。
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■  天井、点検口の様子 2階にはトイレと洗面所の給排水管があるので、点検と修理が容易にできるようにしています。
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リフォーム途中

愛媛県四国中央市川之江 N様邸 愛媛県四国中央市川之江 N様邸 【リフォーム工事】 ・台所、洗面所、トイレ、お風呂のリフォーム ◎築40数年 在来工法木造住宅

リフォーム途中 ■  風呂、トイレを壊した様子 もともとあった風呂や洗面台を取り壊している様子です。
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■  台所の土間の床上げの様子

床下の高さが十分に取れないため、床下の湿気が懸念されました。

そこで床材は、合板(湿気に弱く、数年で劣化・腐食する場合があり、表面が浮き上がったり、逆に沈み込むなど、ボコボコした状態になり易い)は避け、湿気に強く耐久性の高い「ムク材」を使用しています。
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■  台所の壁下地の様子 台所が間取りの関係上少し暗いので、壁と天井の化粧材に白いものを使い、明るく清潔な雰囲気になるように工夫しています。
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■  畳と床板を除けた様子

畳の部屋を、ベッドを使用するためにフローリングに変更します。

床板を除けて点検したところ、白蟻の発生で木材が大分傷んでいたのに加え、床下の風通しが少し悪いので、木材が蒸せ腐りの状態でした。
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■  石の上に直接柱を立てる工法 現在の様に、コンクリートで基礎を固める工法とは違い、石を並べて基礎とし、外回りはその上に土台を回し、中は柱を直接石の上に立て、差し物で柱を堅めるという、昔ながらの石の上に直接柱を立てる工法が見てとれます。
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長い年月の間に傷んでしまった木材を、補強した様子です。
これで、今後も将来にわたって安心して快適にお住まい頂けるようになりました。
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■  畳の部屋をフローリングにした様子 足腰の弱ってこられた施主様が、ベッドでの生活を快適に過ごせるように、畳の部屋からフローリングの部屋に床の張替えを行っている様子です。
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■  おいしい湧き水

この現場から少し山間に入ったところに、湧水がありました。

木陰になっていて、水の周り全体が自然のクーラーの様にひんやり涼しく、水は冷たく、飲んでみると少し甘みを感じます。現場に行くたびに、水を飲むのが仕事の合間の小さな楽しみとなりました。
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仕上がりの様子

愛媛県四国中央市川之江 N様邸 愛媛県四国中央市川之江 N様邸 【リフォーム工事】 ・台所、洗面所、トイレ、お風呂のリフォーム ◎築40数年 在来工法木造住宅

仕上がりの様子 ■  勝手口の仕上がりの様子

施主様も高齢のため足が少しずつ不自由になってきておられます。

そこで、通常の施工なら台所の上り框には段はないのですが、段差を設けて3段にすることで、昇り降りの際の足への負担を軽減するようにしています。
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さらに、昇り降りの際に楽に体を支えることができるよう、手摺も取り付けています。
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■  洗面所の仕上がりの様子

壁と天井の仕上げ材を湿気にも強く、雰囲気も明るくなるように工夫しています。

これまでは屋外で洗濯機を使用されていましたが、今回のリフォームで室内での洗濯が出来るようにしました。
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■  浴室の仕上がりの様子

清潔で機能的な明るい雰囲気の浴室になりました。

また雨の日でも、浴室に洗濯物を干して乾かすことが出来るように工夫しています。
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■  台所、流し部分の仕上がりの様子 台所は、水や油に強く、掃除がしやすいことが条件です。
今回は、工期短縮と、日々のメンテナンス性の良さを考慮して、パネルで仕上げました。
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■  台所の仕上がりの様子

施工前は昼間でも電気を点けなければならないくらい部屋の中が暗かったのですが、壁や天井の材料を明るくなるように工夫することにより、ご覧のように明るくなりました。

また、洗面所からも明りや風が入るような間取りの工夫をした結果、以前とは見違えるように明るくなり、風通しも良くすることができました。
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■  トイレの仕上がりの様子

窓下までは桧ムク材の板で仕上げて、上壁は化粧板で仕上げました。

これで、トイレも清潔感のある明るい雰囲気になっています。
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スペースを全体に広げれば、使い勝手は良いのですが、家の強度や耐久性を考慮した場合に、絶対に除けられない柱があります。

その柱を除けることなく、空間を工夫して使いやすく考えられた施工を行えば、快適な「居住性」と「強度・耐久性」を両立させることが可能なのです。
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「安心して住める家造り」が正岡工務店の信条です。 前へ

2014年7月13日

リフォームの様子

愛媛県松山市 K 様邸 愛媛県松山市 K 様邸 【リフォーム工事】 ・車椅子での生活が可能なバリアフリー化 ◎在来工法 木造2階建住宅

リフォームの様子 ■  【廊下】リフォームの様子

16年前にも増築とリフォームを行ったそうですが、この度、ご家族の方が車椅子を使うことになり、バリアフリーへのリフォームを行うことになりました。

当初、廊下から各部屋に入る敷居の段差が4cmもあり、誰かの助けがなければ部屋の出入りができない状態でした。
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■  【トイレ】リフォーム前の様子 Re_11_01_02.jpg リフォーム前のトイレでは、大きくつの問題を抱えていました。 《1》便器の高さが、車椅子の乗り降りの動作に最適な高さに対して10cmほどく、毎回大変なご苦労をされて乗り降りされていた。 《2》既に手摺が設置されていたが、壁が石膏ボード張りのため、固定用ビスが24本中8本しか締まっていない状態で、その8本も締まり方が完全なものではなく険な状態だった。また、車椅子から手摺までの距離がく、非常に使い勝手の悪いものであった。
■  床下点検の様子 Re_11_01_03.jpg 現在の石膏ボードを利用した壁の施工方法では、そもそも強度が必要な手摺などを取り付けることは構造上難しいのです。 最初からボードの取り付け前に下地を入れてやれば強度確保は可能ですが、これがない場合は、らかな石膏ボードに直接取り付けるということになります。
施工が簡単で低予算な石膏ボードですが、手間を惜しみ、下地無しのボード直張りの施工方法ですと、手摺などを取り付ける際には大きな障害となります。
高齢化社会になり、ムク材などの木の家が見直されてきている背景には、こうした切実な理由も存在しているのでしょう。

■ 仕上がりの様子 Re_11_01_04.jpg 車椅子と便座を移動する動作で身体に無理な負担が掛からないように、「車椅子の座面」と「便座の高さ」が同じになるように、便器の下を嵩上げしています。 毎日何回も利用するトイレ。
わずか10cmの高さの違いが、車椅子を利用する方にとっては大きな苦痛であり、大変な苦労なのです。
こうした生活の中の小さなひとつひとつの積み重ねが、毎日の暮らしを“より快適なものにする”のか、“不便で憂鬱なものにする”のかの大きな分かれ道だと、改めて痛感させられます。

■  トイレに手摺をつけた様子 今回のリフォームで、従来の問題点を解決するために、実際に車椅子に乗っていただいて、楽に手を伸ばして届く状態を色々と検証した結果、写真のような手摺位置となりました。 設置方法も、床に取り付けることで、強度耐久性・実用性を両立させています。
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■  廊下の仕上り 車椅子適応のフローリング張りに仕上げました。
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シート張り仕上げのため、少し滑る感じがするのですが、車椅子を長い間使っても傷みにくいのが特徴です。
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■  敷居に段差がなくなった様子 廊下から各部屋に入る敷居にあった4cmの段差も無くなり、誰かの助けがなくても、部屋への出入りがお一人だけでできるようになりました。 Re_11_01_08.jpg

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