2014年8月11日
外装工程
屋根じまい工程
地鎮祭の様子
愛媛県新居浜市 I 様邸 一覧
建前工程
木材の準備と乾燥
地盤調査
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない、自然素材にこだわった住まいづくり。
地盤調査
地盤調査は、スウェーデン式サウンディング試験という方法で調査を行います。
この方法は北欧のスウェーデン国有鉄道が1917年頃に不良路盤の実態調査として採用し、その後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、1954年に建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。
1976年にJIS規格に制定され、現在では戸建住宅向けの地盤調査のほとんどがこの試験によって実施されています。
試験の結果、ベタ基礎で工事を行うことになりました。
ベタ基礎とは、建物を支える基礎の方法の一つで、基礎となるコンクリートがすき間がなく連続して一枚の板状になっている基礎工法のことをいいます。
縁の下をもたない床をつくる場合や、軟弱な地盤に対応するために用いられる工法で、地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことが可能で、地面をコンクリートで覆うのでシロアリを防いだり、地面からの水蒸気を防ぐ効果もあります。
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墨付、手刻み工程
2014年8月10日
香川県観音寺市Y.M様邸 一覧
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
土台敷き
基礎工程
地鎮祭の様子
木材の準備と乾燥
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
木材の準備と乾燥
良質な桧材の原木を、自然乾燥により水分を時間をかけてゆっくりと抜いていきます。
そうすることにより、生まれ育った環境によって異なる1本1本の原木が持つ「木の性格」が、「ねじれ」や「曲り」となって、次第に現われてきます。
この様に、「ねじれたり」、「曲がったり」した性格の材木は「柱」には使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
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耐震対策の様子
ハフ板加工の様子
屋根じまい工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
屋根じまい工程 メッキスクリュー釘の150㎜を使用します。
芯持ち材に釘を打つ場合は、必ず芯から外して打ちます。
芯に打ってしまうと、木材が割れて釘が効かなくなってしまいます。
長ホソ、コミセン打ち仕上の様子です。
タル木鼻はすべて面取りを行い、野地板の釘打ちは千鳥打ちで仕上げています。
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建前工程
建前の準備
完成
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
完成 ランマと建具が別でシンプルなデザインです。
ランマ無しの大きな建具と違い、軽くて一人で取り外しができます。
- 土間
- 自然石張り
- 上り框、式台
- ケヤキムク材の一枚板
- ホール床仕上
- 桧ムク材フローリング
- 壁
- 自然素材左官塗り化粧壁
- 天井
- 桧材化粧板仕上
- 床
- 桧材木口ブロック張り仕上
- 壁
- 自然素材左官塗り化粧壁仕上
- 天井
- クロス貼り仕上
これですべての工程が終了です。
安心して暮らせるように、気持ちを込めて仕事をさせていただきました。
ありがとうございました。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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内装・外装仕上工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
内装・外装仕上工程 まず、1回目の塗り乾燥の様子です。
壁厚20㎜を4回に分けて乾燥させながら塗っていきます。
次は、内装用自然素材の土で2回目の塗りです。
そして、乾燥させながら3回目の塗りです。
最後に、仕上塗りとして4回目の塗りを、この壁塗りの道具で行います。
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外装工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
外装工程 瓦葺き工事が完了したので造作にかかります。写真は自然乾燥していた造作材です。
腰板の下地です。桧材 2m×24㎜×45㎜を使用しています。
桧材で造った庇は、柱より1m出しています。
日差しを和らげることは勿論、雨降りの日でも風さえなければ戸が開けられます。
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内装工程
墨付、手刻み工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
墨付、手刻み工程
設計図面から板に間取を書き写したものを「図板」といいます。
大工はこの図板一枚で墨付から完成まで工事を進めていきます。
準備をしていた丸太を、大きさや反りなどを見極めてそれぞれ使う場所を決めていきます。
手刻みに使用する大切な道具たちです。
【桁、梁】金輪継(かなわつぎ)
木造継手の一。胴付きに目違いを持ち、継手中央の側面に栓を打ち込んで締める複雑なもの。断面は結び目のように固く組み合い、はずれにくいため梁・桁の継手や柱の根継ぎなどに用いる。
【母屋】追掛大栓継(おっかけだいせんつぎ)
木造建築の桁(けた)・土台などに用いる継手の一。継ぐ材の端部を両方とも斜めに同じ形に欠き取って組み合わせるもの。
【梁丸太】台持継(だいもちつぎ)
両部材の木口を互いに斜め方向に加工し組み合わせる継手。
柱やその他の化粧となる所は、1本1本丁寧に手鉋で仕上げていきます。
柱に長ホソ差、コミセン打にして止めます。
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地盤調査の様子
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
地盤調査の様子 基礎工事の前に地盤調査を実施します。
スウェーデン式サウンディング試験という方法で調査を行います。
この方法は北欧のスウェーデン国有鉄道が1917年頃に不良路盤の実態調査として採用し、そ の後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、1954年に建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。
1976年にJIS規格に制定され、現在では戸建住宅向けの地盤調査のほとんどがこの試験に よって実施されています。
スウェーデン式サウンディング試験の結果、ベタ基礎で工事を行うことになりました。
ベタ基礎とは、建物を支える基礎の方法の一つで、基礎となるコンクリートがすき間がなく連続して一枚の板状になっている基礎のことです。ベタ基礎は、縁の下をもたない床をつくる場合や、軟弱な地盤に対応するための基礎工法です。
地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことが可能で、地面をコンクリートで覆うのでシロアリを防いだり、地面からの水蒸気を防ぐ効果もあります。
前へ 次へ2014年8月 9日
墨付~切組工程
愛媛県新居浜市 H.S 様邸 一覧
仕上工程
仕上工程 ■仕上りの様子
瓦葺き仕上りの様子です。
■造園工事の様子
剪定なども自分で出来る植木でとのご注文で、手のかからない植木でシンプルにまとめました。
3年後には、枝も伸び苔も生えて自然に馴染んだ庭になります。
■門の仕上の様子
施主様の夢は、「母屋」に「離れ」を備えた「門構え」の家に住むこと。
節がいくらあってもいいから、孫の代まで住める家をとのことで、工事を始めて10年。
すべての夢が叶いました。
これで、すべての工事が終了です。 大工を始めて30年目に母屋、40年目に門と、節目に心に残る仕事をさせていただいて誠にありがとうございました。
施主様とご家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
前へ門・塀 切組工程
車庫 建前工程
塀 建前工程
車庫 切組工程
門 建前工程
門 建前工程 ■建前の様子
平成22年4月吉日に建前を行いました。
■柱建ての様子■破風板取付の様子
タル木、破風板と次々と組み上がっていきます。
ご覧の通り現場で組み上げていくわけですが、事前に工場で仮組を行なっているわけではありません。
頭の中で最終仕上がりまでをすべてイメージし、考え形にして建前で組み上げていきます。
次々と組み上がっていく柱たちが思うがままに美しく収まり、バランスよく仕上がる瞬間が大工にとって最高に幸せを感じる、まさに「至福の時」となります。
先人の残した「材に美あり、工に考あり。」という言葉の意味を噛み締める瞬間です。屋根じまい
屋根じまい ■破風板(はふいた)の加工の様子
破風板は一般的にはボルト締めで収めるのですが、「木には木で」という考えから、セン打ち仕事をさせていただきました。
【基本の三本マユ】
破風板の装飾は面取りが3段入った3本マユが基本です。
ですが、最近では手間のかかる装飾が簡素化されて2本マユが殆どになってきています。手間はかかっても、永く家を美しく飾って欲しいという想いから、基本通り3本かきました。
下の写真は、破風板を重ねて、三角、楕円、三角に見える3本マユ(3段の装飾)がよくご覧いただけると思います。
破風板も取り付けて、屋根じまいの完了です。
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外装工程
内装仕上工程
内装仕上工程 ■仕上がりの様子
クロスを一切使用しない内装仕上げです。
床は、サクラ15mm厚の無垢材を使用し、壁はツキ板合板、天井は厚12mmの吸音テックス天井板で仕上げました。
また、押入れも厚12mmの杉板無垢材張りで仕上げています。
■階段取り付けの様子
階段の裏側に洗濯機を置くスペースを確保し、上部には棚を設けました。
また、棚の下には木製の手造りハンガーパイプを取り付けました。
■屋根裏部屋の様子
明かりと風が入るように窓を取り付けて、部屋としても収納としてもご使用できます。
高い所でも1.4m以内ですから、建築面積にも加算されません。
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外装仕上工程
外構工程
外構工程
基礎工程
木材の準備
木材の準備 ■良質の桧材の原木
■木材の準備と自然乾燥
自然乾燥により、材木の中の水分を時間をかけてゆっくりと抜いていきます。
そうすることにより、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が、「ねじれ」や「曲り」となって、次第に現われてきます。
この様に、「ねじれたり」、「曲がったり」した性格の材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
外構工程 ■施主様の夢施主様の夢は、母屋に離れ、門構えの家に住むこと。
母屋を新築されて6年。・・・夢が少しずつ叶っていきます。
■フェンスの撤去とブロック積の基礎工事の様子
フェンスを撤去し、ブロック積の基礎工事に掛かります。
整地をおこない、次はブロック積工事に取り掛かります。
基礎工程 防湿シートを張り、鉄筋を20cm間隔で組んでいます。
生コンクリートを15cmの厚さで打ち込んでいきます。
基礎部分に20cm× 40cmの換気口を取り付けます。
※築後、時間の経過と共に換気口部分にひび割れが出来ることがありますが、強度に問題はありませんのでご安心ください。
基礎が完成しました。
●GLより天端まで 63cm ●基礎幅 15cm ●ベース厚 15cm
墨付~切組工程 ■図板(ずいた)設計図面から板に間取りを書き写したものを「図板」といいます。
大工は、この図板一枚で墨付けから完成まで工事を進めていきます。
■桁、梁の長ホソコミセン打ち仕上げの様子
■柱穴の様子
穴を貫通させて、柱のホソを基礎まで届かせるようにしています。
■手鉋(てかんな)削りの様子
柱やその他の大切な所は、一本一本丁寧に、手鉋で仕上げていきます。
薄くて柔らかい、透きとおったシルクのような鉋くずの山が出来上がります。
土台敷き工程 ■土台敷きの様子
土台に湿気が入らないように、アスファルトルーフィング23kgを敷きます。
接合部分にも防腐剤を塗り、組み合わせていきます。
建前の準備も完了し、明日はいよいよ建前です。
建前工程 ■建前の様子
天候にも恵まれて建前を始めていきます。
柱を辰巳の方位から建てていきます。
桁、梁を組んでいきます。
屋根裏部屋の登り梁を組みます。
屋根じまい ■破風板(はふいた)の加工の様子
破風板は一般的にはボルト締めで収めるのですが、「木には木で」という考えから、セン打ち仕事をさせていただきました。
【基本の三本マユ】
破風板の装飾は面取りが3段入った3本マユが基本です。
ですが、最近では手間のかかる装飾が簡素化されて2本マユが殆どになってきています。手間はかかっても、永く家を美しく飾って欲しいという想いから、基本通り3本かきました。
下の写真は、破風板を重ねて、三角、楕円、三角に見える3本マユ(3段の装飾)がよくご覧いただけると思います。
破風板も取り付けて、屋根じまいの完了です。
外装工程 ■金物に頼らない工法
ヌキ入れクサビ打ち。
長ホソ、コミセン打ち。
筋交のかぎ込み釘打ち止め。
壁面から1m出した庇は、吹き付ける雨から壁を守り強い日差しを和らげてくれます。
内装仕上工程 ■仕上がりの様子
クロスを一切使用しない内装仕上げです。
床は、サクラ15mm厚の無垢材を使用し、壁はツキ板合板、天井は厚12mmの吸音テックス天井板で仕上げました。
また、押入れも厚12mmの杉板無垢材張りで仕上げています。
■階段取り付けの様子
階段の裏側に洗濯機を置くスペースを確保し、上部には棚を設けました。
また、棚の下には木製の手造りハンガーパイプを取り付けました。
■屋根裏部屋の様子
明かりと風が入るように窓を取り付けて、部屋としても収納としてもご使用できます。
高い所でも1.4m以内ですから、建築面積にも加算されません。
外装仕上工程
■犬走りの様子
基礎から80cmの幅を確保しています。
基礎と鉄筋で接合し、年月が経過しても「犬走り」が全体に基礎より下がったり、離れたりしないようにしています。
■仕上がりの様子
施主様の夢は、「母屋」に「離れ」を備えた「門構え」の家に住むこと。
施主様の夢がまたひとつ叶いました。
施主様の夢は、母屋に離れ、門構えの家に住むこと。
離れも完成して、夢の仕上げとなる門の工事に取り掛かります。
駐車場、車庫、門、塀、アプローチと配置を決めていきます。
■基礎工程の様子
配置が決まり、基礎工事に掛かります。
門の土台に丈夫さと美観を考えて自然石を据え付けました。
■アプローチの様子門、塀と基礎ができて全体のバランスを見ながらアプローチ工事に掛かります。
アプローチの幅は介護の事も考えて120cm幅にしました。
車庫 切組工程 ■墨付・切組の様子丸太の準備ができたので、墨付・切組をしていきます。
桧材の差物です。
車庫 建前工程 ■建前の様子
平成21年12月吉日に建前を行いました。
■桁、梁の様子上具が組み上がりました。桁、梁は杉タイコ丸太を使用しています。
棟木、スミ木を取り付けて建前完了です。その後、タル木を取り付けて野地板を張っていきます。
これで屋根じまい完了です。
門・塀 切組工程 ■切組の準備
自然乾燥させ準備していた木材で切組に掛かります。
■墨付と切組の様子
■破風板(はふいた)の様子
■瓦止め破風板の様子
手作業ですべてノミだけで仕上げます。
これで切組は完了です。
門 建前工程 ■建前の様子
平成22年4月吉日に建前を行いました。
■柱建ての様子■破風板取付の様子
タル木、破風板と次々と組み上がっていきます。
ご覧の通り現場で組み上げていくわけですが、事前に工場で仮組を行なっているわけではありません。
頭の中で最終仕上がりまでをすべてイメージし、考え形にして建前で組み上げていきます。
次々と組み上がっていく柱たちが思うがままに美しく収まり、バランスよく仕上がる瞬間が大工にとって最高に幸せを感じる、まさに「至福の時」となります。
先人の残した「材に美あり、工に考あり。」という言葉の意味を噛み締める瞬間です。門に続き塀の建前を行いました。柱を建て、腕木棟木と取り付けていきます。
これで門および塀の建前が完了しました。
仕上工程 ■仕上りの様子
瓦葺き仕上りの様子です。
■造園工事の様子
剪定なども自分で出来る植木でとのご注文で、手のかからない植木でシンプルにまとめました。
3年後には、枝も伸び苔も生えて自然に馴染んだ庭になります。
■門の仕上の様子
施主様の夢は、「母屋」に「離れ」を備えた「門構え」の家に住むこと。
節がいくらあってもいいから、孫の代まで住める家をとのことで、工事を始めて10年。
すべての夢が叶いました。
これで、すべての工事が終了です。 大工を始めて30年目に母屋、40年目に門と、節目に心に残る仕事をさせていただいて誠にありがとうございました。
施主様とご家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
土台敷き工程
建前工程
2014年8月 7日
愛媛県新居浜市 F.M 様邸 一覧
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
整地~地鎮祭
仕上工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
仕上工程
玄関の土間は、桧材の木口ブロック張りで仕上げました。
床桧ムク材フローリング
無塗装仕上 壁杉ムク材 無塗装仕上 天井クロス仕上 ■リビングの様子
4.5畳のステップフロアーです。下は便利な収納、上は楽しい趣味の空間として活用されます。
床桧ムク材フローリング
無塗装仕上 壁杉ムク材 無塗装仕上 天井吹き抜け天井 皆が集まる1番いい場所に神棚を取り付けました。
床桧ムク材フローリング
無塗装仕上 壁杉ムク材 無塗装仕上 天井クロス仕上 戸棚は奥様の設計でオーダー品です。 床桧ムク材フローリング
無塗装仕上 壁クロス仕上 天井クロス仕上
腰、壁、天井、と4種類のクロスを使い分けて仕上げています。
下に収納、上に飾り棚を取付ました。 ■洗面の様子
床桧ムク材フローリング
無塗装仕上 壁杉材ムク板張り 無塗装仕上 天井杉材ムク板張り 無塗装仕上 夜は昼とまた違った趣を感じさせてくれます。
暗闇の中に温かな光浮かび上がらせるウッドデッキの雰囲気も手伝って、西部劇に出てくるアメリカンな香りがします。
風と共に去りぬの雰囲気も。
でも、工法は伝統的な日本の在来工法。まさに日本の伝統と欧米の文化の融合です。
これですべての工程が終了です。
安心して暮らせるように気持ちを込めて仕事をさせていただきました。
ありがとうございました。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
【完成日】2009年3月吉日
前へ外装工程
屋根じまい工程
基礎工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
基礎工程 バラスを敷いて転圧をした様子です。
■ベース配筋と基礎鉄筋の様子
20㎝間隔にベースとなる鉄筋を組み、基礎となる部分にも鉄筋を組んでいきます。
型枠を組み、生コンクリートを打ち込みます。
■基礎工事完了の様子
コンクリートをよく乾かして、次は建前の準備にかかります。
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墨付~切組工程
建前工程
内装工程
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
内装工程 ■床上げの様子
自然乾燥させた根太材(桧 60㎜×75㎜)
大曲りしたものは使用せず、直材か小曲りのものだけを使用します。
内壁材と断熱材に隙間ができないようにし、更に断熱材がずり落ちないように下地を造ります。
フローリングには、桧ムク節有り材を使用します。
■梁丸太の様子
梁丸太は、3本重ねの台持継です。
■玄関土間の様子
ポーチは木製のデッキ仕上げですし、他にも内装や床、壁、天井のほとんどがムク材仕上げですので、それらを更に引き立たせるために、土間にも柱木口で作ったブロックを敷き詰めてみました。
リビングは、天井なしの吹き抜け仕上。床は桧ムク節有りのフローリング、壁・天井は杉板張りで仕上げました。
これで、内装工事は完了です。
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木材の準備・乾燥
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
木材の準備・乾燥
■製材の様子
良質の桧と杉の原木を製材して材木に仕上げていきます。
■自然乾燥の様子
生きた木の「性格」を正確に見抜く、「自然乾燥」
自然乾燥により、材木の中の水分を時間をかけてゆっくりと抜いていくと、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が現れてきます。
材木となった後は、その性格が更に、「ねじれ」や「曲り」となって顕著に現れます。
正岡工務店では、1本1本の木の性格を見抜き、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用します。また、「ねじれたり」「曲がったり」した材木は、曲がりの程度により、土台や梁・その他の部材に適材適所に使用して、大切な材木を無駄にしません!
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
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建前の準備
夢をふくらませながら間取りを決め、若い施主様の住まい造りが始まります。
大規模なリフォームや建て替えの心配をせず、60年以上安心して暮らせる住まい造りのお手伝いをさせていただきます。
設計を始めてから約1年、敷地の準備もできて、いよいよ夢を形にしていきます。
建前の準備 ■土台敷きの様子
接合部分には、すべて防腐剤を塗ります。
■土台を湿気から守るアスファルトルーフィング
土台に湿気が入らないように、アスファルトルーフィング(23kg)を敷きます。
ちなみにアスファルトとは、道路などでおなじみの石油に含まれている粘着性のある物質のことです。
アスファルトルーフィングは水分を通さないので、主に土台や屋根や壁の防湿に使用されます。
2014年8月 6日
建前工程
内装仕上工程
◎クロス・合板は一切使わず、材木は全て桧・杉ムク材を使用
◎墨付、手刻み
内装仕上工程 外装工程も完了し、最後に内装工程の仕上げに取りかかります。
■施主様の自遊空間「ガレージ&工房」の夢がかたちに・・・
施主様の自遊空間「ガレージ&工房」がほぼ完成です。 ガレージ内の壁は杉板張りで仕上げ、ロフトも完備しています。
床は桧材の釘打ち張り、壁と天井は杉板張りで仕上げ、自然の木のぬくもりを感じる空間が出来上がりました。
趣味や息抜きのできる場所、まさに施主様の「自遊空間」の完成です。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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木材の準備・乾燥
◎クロス・合板は一切使わず、材木は全て桧・杉ムク材を使用
◎墨付、手刻み
木材の準備・乾燥 ■夢をかたちに
趣味の車を整備できる車庫と憩いの場所が欲しいと、数年前から計画されていましたが、いよいよ夢をかたちにするための準備に取りかかります。
■良質な杉材の原木良質な杉の原木を製材して材木に加工していきます。
■自然乾燥の様子
■生きた木の「性格」を正確に見抜く、「自然乾燥」
自然乾燥により、材木の中の水分を時間をかけてゆっくり抜いていくと、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が現れてきます。 材木となったあとは、その性格が更に、「ねじれ」や「曲がり」となって顕著に現れます。
正岡工務店では、1本1本の木の性格を見抜き、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用します。また、「ねじれたり」「曲ったり」した材木は、曲がりの程度により、土台や梁・その他の部材に適材適所に使用して、大切な材木を無駄にしません!!
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
次へ墨付~切組工程
◎クロス・合板は一切使わず、材木は全て桧・杉ムク材を使用
◎墨付、手刻み
墨付~切組工程 自然乾燥させた木材で切組にかかります。
■図板~墨付の様子
設計図面から板に間取りを書き写したものを「図板」と言います。
大工はこの図板一枚で墨付から 完了まで、工事を進めていきます。
■土台敷き工程
基礎はコンクリートブロックで造りました。
土台に湿気が入らないように、アスファルトルーフィングを23kg敷きます。 土台は芯持ち桧材 120×120を使用しています。
これで土台敷きは完了です。次はいよいよ建前の準備です。
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愛媛県新居浜市 F.E様邸 一覧
外装工程
◎クロス・合板は一切使わず、材木は全て桧・杉ムク材を使用
◎墨付、手刻み
外装工程 ■工場内、腰板加工の様子
腰板に杉の厚五分板(15mm)を使用。
■屋根葺き工事の完了と造作の様子
屋根葺き工事が完了したので造作にかかります。(屋根はコロニアル葺き)
金物の使用を最小限度に留め、木材本来の強度とその維持に優れた長ホソ・コミセン打ち工法です。
筋交は土台にかぎ込み、大釘打ちで仕上げています。
木材本来の強度を維持するホソ・コミセン打ち工法に加え、耐震の金物も使用します。 適材適所、木と金物のバランスのとれた造作が、家の強度と安全を守ります。
強度の維持には、木を守ることが大切です。白蟻対策の防腐剤も地盤面より1mの高さまで十分に塗ります。
■軒と軒裏の様子
軒に使用している材木は、タル木には桧材を、化粧板には杉材を使用しています。
■腰板張りの様子
防湿シートを張り、杉板をヨロイ張りに張っていきます。
■外装工程完了の様子
腰板張りが完了し、塗装工事も片付き、足場をばらして・・・
外装工事の完了です。
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2014年8月 5日
愛媛県新居浜市 W 様邸 一覧
・ホール、廊下の床の張替え
・木製建具の点検、修理
・外部 腰板の張替え
・外部 木製戸袋の付替え ・外部 木製戸袋雨戸の点検、修理
・玄関 ポーチの付替え
・物干テラスの新規取り付け
・その他点検 ◎築30年
◎土壁付 2階建 注文住宅 ◎腰板・・・桧材 ◎戸袋・・・台湾桧材から愛媛県産桧材に変更
◎ポーチ・・・台湾桧材から愛媛県産桧材に変更
ポーチ取付の様子
・ホール、廊下の床の張替え
・木製建具の点検、修理
・外部 腰板の張替え
・外部 木製戸袋の付替え ・外部 木製戸袋雨戸の点検、修理
・玄関 ポーチの付替え
・物干テラスの新規取り付け
・その他点検 ◎築30年
◎土壁付 2階建 注文住宅 ◎腰板・・・桧材 ◎戸袋・・・台湾桧材から愛媛県産桧材に変更
◎ポーチ・・・台湾桧材から愛媛県産桧材に変更
ポーチ取付の様子 台湾桧材から愛媛県産桧材に変更しました。
総桧造りです。
リフォーム完了の様子
旧の腰板は、桧材(産地不明)の仕上厚9mmでした。
新しい腰板は、愛媛県産桧材の仕上厚12mmに張り替えました。
これで全ての工事が完了です。 アルミサッシが普及してから早40年近くが経過し、木製の戸袋が世の中から姿を消しました。 そんな時代の中にあって、木製の戸袋を再生させる稀少なお仕事をいただきました。 施主様、ありがとうございました。
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戸袋取付の様子
自然乾燥の様子
愛媛県新居浜市 O 様邸 一覧
ベランダ・デッキの修理工事
・ベランダ・デッキ 修理工事 ◎木造軸組工法 2階建
ベランダ・デッキの修理工事 築15年、ベランダの傷みが目立ってきたので、ベランダの修理とデッキを広げることにしました。
ベランダの腰板を外して点検を行い、新しく造り替えました。
デッキは、金物に頼らない長ホソ込み栓打ち仕事です。
部屋が暗くならず、しかも風が通り、雨が降っても使用できる造りを考えました。
お客様が来てもくつろいでいただけるように、長椅子と移動できる丸太の椅子をセットにしました。
雨が吹き込まないように深い軒になっています。
仕上りの様子です。
奥様に、布団が干せたりお友達と話をしたりする場所ができたと、大変喜んでいただけました。
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ブロック積替え及び塗り塀工事
・ベランダ・デッキ 修理工事 ◎木造軸組工法 2階建
ブロック積替え及び塗り塀工事 家の建て替えをさせていただいて、約10年になります。
ブロック塀も30数年になり、傷みもひどくなってきたので、積替えることにしました。
建て替えさせていただいた時に、前の部分を塗り塀にしていたのですが、その他の部分は当時のブロック塀をそのまま維持していました。 今回はブロックを積替える所も塗り塀にして、外観を揃えることにします。
■古い基礎を撤去し、基礎をやり直す様子
基礎の出来上がりです。
■ブロックを積んでいく様子
■塗り塀 下塗りの様子
基礎や下塗りが終わり、これでほぼ工事は完了です。
■塀の内側の様子
塀の内側にもモルタルを塗って、ブロックの補強と見栄えをよくします。
■塗り塀 完成の様子
塀を途中で繋いだことは、数年経てば全くわからなくなります。
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施工前
仕上工程の様子
・1階腰板の張替え
・1階ポーチを造り替え
・1階リビングのクロス張り替え ◎築30数年
◎土壁付木造建売住宅
◎約10年前に2階を増築
仕上工程の様子 ■屋根瓦の様子
和風のセメント製瓦です。 以前も瓦の塗装をしてもらったそうですが、穴が開いたままで雨漏りがします。
瓦の隙間と穴にコーキングをします。
■塗装仕上げの様子
■仕上りの様子
サッシを入れ替えて、腰板も張り替えました。
以前は「和風」の引戸に「洋風」のポーチという和洋折衷の組み合わせでしたが、今回のリフォームで、引戸と和風のタイル、木製のポーチと、調和のとれた「和」で揃いました。
以前とは違ったデザインに仕上がり、外観もグッと引き締まった印象になりました。【リフォーム前】
【リフォーム後】
■奥様の趣味 季節の草花が家を彩ります
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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外装工程の様子
・1階腰板の張替え
・1階ポーチを造り替え
・1階リビングのクロス張り替え ◎築30数年
◎土壁付木造建売住宅
◎約10年前に2階を増築
外装工程の様子 ■ポーチ桁 仕上げの様子
6mある桧の桁を、手鉋(てがんな)で仕上げます。
切れ目無く一本に貫かれた、長さ6mの透き通るような鉋屑(かんなくず)です。
なんと!! 節を埋めたらこんな形に♪
■準備の様子
足場を組んで・・・。
防護ネットを張ります。
■ポーチの様子
以前は「和風」の引戸に「洋風」のポーチという組み合わせでしたので、今回のリフォームでは和風の引戸と調和するように、ポーチも和風で収めました。
また、以前はアルミサッシに木製の雨戸、戸袋でした。
戸車も傷んで鍵もかかりにくくなっていたので、新しく入れ替えることにしました。
■リビングの様子
リビングもサッシを入れ替えてクロスも張り替えることにしました。
■外装工事の終了
塗装工事も終わったので、足場をばらします。
仕上工程の様子 ■屋根瓦の様子和風のセメント製瓦です。 以前も瓦の塗装をしてもらったそうですが、穴が開いたままで雨漏りがします。
瓦の隙間と穴にコーキングをします。
■塗装仕上げの様子
■仕上りの様子
サッシを入れ替えて、腰板も張り替えました。
以前は「和風」の引戸に「洋風」のポーチという和洋折衷の組み合わせでしたが、今回のリフォームで、引戸と和風のタイル、木製のポーチと、調和のとれた「和」で揃いました。
以前とは違ったデザインに仕上がり、外観もグッと引き締まった印象になりました。【リフォーム前】
【リフォーム後】
■奥様の趣味 季節の草花が家を彩ります
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
外装工程の様子
・1階腰板の張替え
・1階ポーチを造り替え
・1階リビングのクロス張り替え ◎築30数年
◎土壁付木造建売住宅
◎約10年前に2階を増築
外装工程の様子 ■ポーチ桁 仕上げの様子
6mある桧の桁を、手鉋(てがんな)で仕上げます。
切れ目無く一本に貫かれた、長さ6mの透き通るような鉋屑(かんなくず)です。
なんと!! 節を埋めたらこんな形に♪
■準備の様子
足場を組んで・・・。
防護ネットを張ります。
■ポーチの様子
以前は「和風」の引戸に「洋風」のポーチという組み合わせでしたので、今回のリフォームでは和風の引戸と調和するように、ポーチも和風で収めました。
また、以前はアルミサッシに木製の雨戸、戸袋でした。
戸車も傷んで鍵もかかりにくくなっていたので、新しく入れ替えることにしました。
■リビングの様子
リビングもサッシを入れ替えてクロスも張り替えることにしました。
■外装工事の終了
塗装工事も終わったので、足場をばらします。
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・1階腰板の張替え
・1階ポーチを造り替え
・1階リビングのクロス張り替え ◎築30数年
◎土壁付木造建売住宅
◎約10年前に2階を増築
施工前 約10年前に、建ててもらった業者に頼んで2階を増築しました。 新築の時の「大工の仕事」に気に入らないところが多かったので、増築の時に違う大工にしてもらいたいとお願いしたそうです。 ところが、以前の大工以上に不満な点が多く、悔しい思いをされたそうです。
■小さな修理仕事がご縁に
小さな修理仕事がご縁で、リフォーム工事をさせていただくことになりました。
■ポーチの屋根の様子
新築の時?もしくは2階の増築の時?に、屋根の養生もしないまま、大工なり下請け業者なりが屋根に上り、カラー鉄板の屋根を踏みつぶしたのが原因となって、雨漏りが発生していました。
■化粧合板の腰板(西側)
30数年間、よく保っています。 お隣のお宅が、西日や雨風を遮ってくれたのでしょう・・・。
■軒天の様子
軒天は2.5mmのベニヤ板に塗装していますが、30数年という年月のため、剥がれています。
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愛媛県新居浜市 K 様邸 一覧
・1階腰板の張替え
・1階ポーチを造り替え
・1階リビングのクロス張り替え ◎築30数年
◎土壁付木造建売住宅
◎約10年前に2階を増築
リフォーム(仕上工程の様子)
■仕上工程の様子
■■■ 屋根瓦の様子
和風のセメント製瓦です。
以前も瓦の塗装をしてもらったそうですが、穴が開いたままで雨漏りがします。
瓦の隙間と穴にコーキングをします。
■■■ 塗装仕上げの様子
■■■ 仕上りの様子
サッシを入れ替えて、腰板も張り替えました。
以前は「和風」の引戸に「洋風」のポーチという和洋折衷の組み合わせでしたが、今回のリフォームで、引戸と和風のタイル、木製のポーチと、調和のとれた「和」で揃いました。
以前とは違ったデザインに仕上がり、外観もグッと引き締まった印象になりました。
【リフォーム前】
【リフォーム後】
■■■ 奥様の趣味 季節の草花が家を彩ります
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
リフォーム(外装工程の様子)
■外装工程の様子
■■■ ポーチ桁 仕上げの様子
6mある桧の桁を、手鉋(てがんな)で仕上げます。
切れ目無く一本に貫かれた、長さ6mの透き通るような鉋屑(かんなくず)です。
なんと!!
節を埋めたらこんな形に♪
■■■ 準備の様子
足場を組んで・・・。
防護ネットを張ります。
■■■ ポーチの様子
以前は「和風」の引戸に「洋風」のポーチという組み合わせでしたので、今回のリフォームでは和風の引戸と調和するように、ポーチも和風で収めました。
また、以前はアルミサッシに木製の雨戸、戸袋でした。
戸車も傷んで鍵もかかりにくくなっていたので、新しく入れ替えることにしました。
■■■ リビングの様子
リビングもサッシを入れ替えてクロスも張り替えることにしました。
■■■ 外装工事の終了
塗装工事も終わったので、足場をばらします。
リフォーム(リフォーム前の様子)
約10年前に、建ててもらった業者に頼んで2階を増築しました。
新築の時の「大工の仕事」に気に入らないところが多かったので、増築の時に違う大工にしてもらいたいとお願いしたそうです。
ところが、以前の大工以上に不満な点が多く、悔しい思いをされたそうです。
■小さな修理仕事がご縁に
小さな修理仕事がご縁で、リフォーム工事をさせていただくことになりました。
■ポーチの屋根の様子
新築の時?もしくは2階の増築の時?に、屋根の養生もしないまま、大工なり下請け業者なりが屋根に上り、カラー鉄板の屋根を踏みつぶしたのが原因となって、雨漏りが発生していました。
■化粧合板の腰板(西側)
30数年間、よく保っています。 お隣のお宅が、西日や雨風を遮ってくれたのでしょう・・・。
■軒天の様子
軒天は2.5mmのベニヤ板に塗装していますが、30数年という年月のため、剥がれています。
内装工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
内装工程 ■土壁が乾燥した様子
土壁が乾燥したので、造作にかかります。
■床下地、床束取り付けの様子
桧 105mm角の芯持ち材を、防腐剤に3分以上漬け込んでから取り付けます。
床の浮き上がり防止のために基礎から金物で固定します。
■根太掛け取り付けの様子
釘で留めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにしています。
■根太組の様子
根太には、桧材 60mmタイコを使用しています。 年輪が綺麗に丸く、育ちの良い桧材を使用します。
また、白蟻駆除・防止の処理を行います。床下地の全てと、外壁下地の土台より1mの高さまで白蟻の予防処理を行います。
■玄関上り框(かまち)取り付けの様子
長さ3mのタモ材を使用しています。
手鉋(かんな)で仕上げて取り付けます。
柱に切り込みを入れて、釘を使用せずに固定して取り付けます。
巾の広い材木は、釘で固定してしまうと、割れてしまうのです。
■敷居取り付けの様子
フローリング側にはアリで切り込み、湿気などによる収縮が発生しても元に戻り、隙間ができません。
■フローリング張りの様子
こちらのフローリングは節有桧材 15mm厚 ムク板を使用しています。
■床養生の様子
フローリング張りが出来上がると、後工程の作業からフローリング表面への傷みを防ぐためにシートを張り、ベニヤ板で保護します。
■敷居、鴨居を美しく仕上げる技と道具
定盤をかけて、敷居や鴨居を美しく仕上げるために、内法(うちのり)を取り付けていきます。
【内法】とは
敷居の上面から鴨居の下面までの長さのこと。
大工の技と道具による手作業で、機械では難しい微妙な調整を行っていきます。
■腰板張りの様子
壁の傷み防止と部屋のデザイン性を考慮し、腰板張りで仕上げました。
■和室 天井の様子
和室の天井は、竿縁(さおぶち)の上に板を張る竿縁天井です。
天井裏の様子。
吊ツカの様子です。
二間飛ばした間仕切りは、年数が経過すると少しずつ自らの重みでどうしても全体に下がってしまいます。そこで、経年変化にも対応できるように、ボルトなどで簡単に手直しできるよう、メンテナンスを考慮した施工を行います。
■和室 床の間の様子
床柱 花梨 150mm角 ムク板
床の間が仕上がりました。あとは長押(なげし)をおさめて完成です。
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建前の様子
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
建前の様子 ■建前1日目の様子
天気予報は雨だったのですが、おかげ様で曇から少しずつ青空になってきました。
辰巳の方位から柱を建てていきます。
■大黒柱を建てている様子
大黒柱は、桧材 1尺角(30cm) 長さ6mです。
大黒柱の右にある柱は、5寸角(15cm) 3.3mもある柱ですが、さすがに小さく感じます。
建前1日目は、大黒柱をおさめて梁丸太を少し組んで終わりました。
■建前2日目の様子梁丸太を組んでいる様子です。約50本の梁丸太を組んでいきます。
棟木をおさめて無事に建前が終わりました。
前へ 次へ内装仕上工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
内装仕上工程 ■中塗りの様子
よく乾燥した土壁の上に、中塗用の土を塗っていきます。 乾燥させながら2~3回塗り重ねていきます。
■薪ストーブ用台座の様子
薪ストーブに使用される、ストーブ、床、壁のレンガなどの総重量は550kg位になります。
そこで、床の上に鉄筋を入れて台座を造り、床下にも補強を施します。
■養生を撤去する様子
内装工事も仕上げに近づいてきたので、養生を剥がして掃除にかかります。
■建具切込みの様子
建具を切り込んでいきます。
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瓦葺き工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
瓦葺き工程 ■屋根じまいの次は瓦葺き
屋根じまいができたので「瓦葺き工事」に取り掛かります。
市販で一番厚いルーフィングを使用し、美観と耐久性を考慮して「淡路瓦」を選定しました。
【ルーフィング】とは
防水シートのこと。
水を通さないので、屋根や壁の防湿層に使われます。
■瓦桟打ちと瓦配りの様子
瓦桟を打ち、瓦を配っていきます。瓦を1ヶ所に置くのではなく、屋根全体にバランスよく配っていき、家に少しずつ平均的に荷をかけていきます。
■谷の様子
耐久性に優れたカラーステンレス(0.4mm)を使用しています。
■薪ストーブ用の煙突
薪ストーブ用の煙突を木材と火と雨水の機嫌をとりながら施工します。
煙突の周りに鉄板を敷き、鉛の板で押さえます。
少しでも隙間があれば風が吹き込み、雨水を連れてきて雨漏りになります。
鉛の板は厚い布と同じような感触で、手で押さえると自由に形が変わります。
■地瓦葺きが終了
地瓦葺きが終わりました。瓦が一直線に美しく通っています。
■棟瓦を積んでいく様子
台風や地震で外れないように、土で固定して銅線で両側の瓦を繋ぎます。
棟瓦葺きが終わりました。
■谷仕上がりの様子通りがよく出ています。
谷には小さな瓦が入りますが、落ちたりズレたりしないように、1枚1枚留めています。
■壁の葺き止の様子
のし瓦も1枚1枚すべて銅線で留めます。
■瓦葺き工程の完了
これで「瓦葺き工程」が完了しました。
前へ 次へ屋根じまいの様子
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
屋根じまいの様子 ■タル木取り付けの様子
タル木 桧芯持ち材 65mm角
■大黒柱の様子
■梁丸太が組み上がった様子
梁(はり)は、建物の水平方向に架けられ床や屋根などの重さを柱に伝える役目があり、主に垂直方向に重さを伝えますが、地震等に際しては水平方向の力を支えることにもなります。
■野地板張りの様子野地板 桧材 巾90~120mm 厚15mm
瓦割をして、軒の出を決めて、タル木じまいをしていきます。
■軒の様子
軒の出は、1mを確保しています。
ケラバ(螻羽)の軒の出は80~90cmです。
【ケラバ(螻羽)】とは
切妻屋根の妻壁(短辺方向の壁)よりも外側に張り出した部分のこと。
軒先を多く出して雨などから側壁を守るのと同様に、妻側もこのケラバがその役割を果たします。
■タル木鼻の様子
鋸で挽いただけではささくれができて見苦しいので、仕事をさせていただく感謝の気持ちを込めて1本1本すべて面取り加工していきます。
■化粧板を張っていく様子
化粧板を張って屋根の形ができました。
市販されている物の中で一番厚いルーフィングを張り、ステンレス製(0.4mm)の谷を取り付けて屋根じまい完成です。
■地震対策の様子
地震対策のためのホールダウン金物です。
【ホールダウン金物】とは
建物を支える基礎から土台や柱が抜けないように、柱と土台を固定するための特別なボルトで、住宅の四隅など、特に重要な部分に使います。
地震の揺れによって柱が土台から引き抜かれないように設置します。
筋交(すじかい)の取り付けの様子です。
一般的には30mm厚の筋交を使用することが多いのですが、強度アップのため、105mm巾 45mm厚の筋交を入れました。
4寸柱にヌキを入れると、30mm厚の筋交の場合22mmの空間ができ、そこへ土壁用の竹下地を入れます。今回はそこへ45mm厚の筋交を取り付けたので、残り7mmしか竹下地を入れる空間がありません。竹下地屋さんにとっては難しい作業になりますが、地震対策強化のために頑張っていただきます!
■自然石のツカ石
■屋根じまいの完了と棟祭りのお礼
屋根じまいが無事に完了しました。
棟祭りの御札が、誰の目にも触れず屋根裏で家を守ってくれます。
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基礎工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
基礎工程 ■水盛り遣り方(みずもりやりかた)
建物の位置を決めて水平基準を定めます。
■床堀りとバラス転圧の様子
床掘りの様子です。
バラスを敷いていきます。
■白蟻駆除の様子
将来の備えとして土台に白蟻駆除を丁寧に行います。
■ベース配筋と基礎鉄筋の様子
基礎となる部分に鉄筋を組んでいきます。20cm間隔にベースとなる鉄筋を組んでいきます。
■ベースの生コンクリート打ちの様子
■型枠組みの様子
■基礎工事完了の様子
コンクリートをよく乾かして建前の準備をします。
GLから床天端まで ・・・・・ 87cm
基礎幅 ・・・・・・・・・・・・・・・ 15cm
ベース厚 ・・・・・・・・・・・・・ 15cm
【GL】とは
「グランドレベル」の略で、地盤面の高さのこと
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ヨウ壁工事
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
ヨウ壁工事 ■西側のヨウ壁 点検作業
解体工事が終わり、敷地とヨウ壁の点検を行いました。
西側のヨウ壁が低いために、大雨時には敷地に水が浸入してきます。
■北側のヨウ壁 点検作業
北側のヨウ壁が、ブロック自身の重みで下がり、ひび割れが出来ています。
また、土の圧力でヨウ壁が5cmほど外側に押し出されています。
ベースの幅が狭く、気になるくらいにひび割れが発生しています。
以上の結果、ヨウ壁をやり直すことにしました。
有名な〇〇メーカーさんの土地と建物なので安心して建ててもらったそうですが、30数年で家もヨウ壁もやり直さなければならなくなるとは・・・。
施主様も当時は想像もつかなかったことだと思います。
バラスを入れて転圧をします。
■ベース下地の生コンクリート打ち
■鉄筋組みの様子
■ベース生コンクリート打ち上がりの様子
■敷地転圧の様子
山土を入れて何段階にも分けて、固めていきます。
■東側のヨウ壁の様子
東側のヨウ壁は、お隣のブロック塀を傷めないように生コンクリートで補強して、ブロックで土止めを施します。
■ヨウ壁工事と整地の仕上がりの様子
ヨウ壁工事と整地ができました。次は、基礎工事にかかります。
前へ 次へ「切り組み」工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
「切り組み」工程 ■図板(ずいた)
設計図面から板に間取りを書き写したものを「図板」と言います。
大工はこの図板一枚で墨付から完了まで、工事を進めていきます。
■梁丸太を見極める
準備をしていた約50本の丸太を、太さや反りなどを見極めて、それぞれ使う場所を決めていきます。
場所が決まれば、次は、「墨付」です。
「墨付」が終われば、次は「切組」です。
■梁丸太の「切組」の様子約50本の丸太の切組が完成です。
■母屋の「墨付」の様子
桧材 110mm×110mm
■母屋の「切組」の様子
■柱の「墨付」の様子
■束の「切組」の様子
杉材 110mm×110mm
■土台切組の仕上げの様子
構造材は、10mまでは1本物を使用するため、米松材を使用します。
継ぎ手の加工はすべて手作業です。
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土壁
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
土壁 ■竹下地の様子
柱に竹が入るように深さを一定にして穴を開けていきます。
丸竹を曲げて穴いっぱいに入れ、絶対に外れないようにします。
骨組となる丸竹に、割り竹を縦横に編んでいきます。
■土壁塗りの様子
壁土も産地によって質が異なります。 「土壁を付けたい」と、こだわりのある施主様ですから、収縮が少なく粘りのある、耐久性の良いものを選ばせていただきました。
■土壁塗りの完了
乾燥を待って、大工仕事にかかります。
前へ 次へ木材の準備・乾燥
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
木材の準備・乾燥 ■良質の桧材(高知県産)の原木
柱に加工して自然乾燥させます。
加工して自然乾燥させます。
■生きた木の「性格」を正確に見抜く、「自然乾燥」
自然乾燥により、材木の中の水分を時間をかけてゆっくり抜いていくと、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が現れてきます。 材木となったあとは、その性格が更に、「ねじれ」や「曲がり」となって顕著に現れます。
正岡工務店では、1本1本の木の性格を見抜き、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用します。また、「ねじれたり」「曲ったり」した材木は、曲がりの程度により、土台や梁・その他の部材に適材適所に使用して、大切な材木を無駄にしません!!
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
■大黒柱と梁丸太6m 1尺角(30cm) 桧材の大黒柱(高知県産)
末口210mm~270mmの梁丸太
皮を剥いて乾燥させます
次へ
解体工事
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
解体工事 ■お父様の自慢の家でした
空き家になっていたのですが、まだしっかりしているのでリフォームを検討し、建ててもらったメーカーさんに相談に行きました。ところが、増築と大規模なリフォームになるため、金額だけが「新築〇〇さん」になってしまい・・・。
この度、縁があり正岡工務店を知っていただき、いろいろなお話をしていく中で、思い切って建て直すことにされました。
■施主様ご自慢のお庭の様子■解体前~門の敷居の様子
■解体前~木製敷居取り付けの様子
基礎を造り、桧材の土台と敷居を取り付けて組み立てています。
計算ミスなのか変更なのか・・・木製の土台と敷居が通路と同じ高さになって、埋まってしまっています。どちらにせよ、その場限りの仕事という感が見て取れます。
■解体前~玄関ポーチ柱の様子
柱元が腐らないように、セメントブロックを据えて仕上げています。 ところが、セメントで柱を埋めてしまっているので、まるで「バケツの中に柱を建てている」のと同じ状態になってしまっています・・・。
■解体前~玄関ドアーの様子
見た目にはデザインも良く綺麗なのですが、内装用の化粧合板のドアーを使用しています。
お客様が気に入ったとしても、プロならばお客様に十分にご説明し、風雨にさらされる場所に内装用のドアーは使用しないのですが・・・。
柱もタイルで埋めてしまっています。ここも、「バケツの中の柱」です・・・。
■解体前~内装の様子
床柱やその他の柱が、ワックスでよく磨き込まれています。少しでも綺麗にしようとする気持ちが伝わってきます。
■解体前~その他の様子
長年お世話になったトイレを塩で清めます。
屋根が窪んだように下がっていたのも、建て替えを考える原因の一つでした。
実際に瓦を外してみると、そこには大量の土があり、あまりの量の多さに正直驚きました。 施主様の注文だったのでしょうか・・・。
設計上の計算だけで大きさを決め、丸太を入れているのですが、現実は計算通りにはいかないようです。
大工が必要な材木の大きさを決めるのは、机上計算だけに頼らず、それに加えて過去から受け継がれてきた豊富な経験を加味して寸法を決定します。
土壁を付けるための竹で編んだ下地です。
ハウスメーカーさんの施工で土壁付きは珍しいです。
施主様のこだわりでしょう。
これで解体作業は完了です。次は、地鎮祭をして、基礎工事にかかります。
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◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
地鎮祭の様子
仕上がりの様子邸
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
仕上がりの様子 ■玄関 仕上りの様子
ポーチの床は自然石張りです。
またサッシは和風に合うように、木に近い色を選びました。
玄関床も自然石張りで仕上げ、玄関ホールの上がり框(かまち)と式台は、タモのムク材を使用しました。
天井高3.8m。
小屋組の梁丸太を見せています。
■リビング 仕上がり様子
15坪、畳30枚のリビングダイニングです。
天井を張らずに小屋組丸太を見せています。
建具は全てツキ板張り 無塗装で仕上げました。
■座敷 仕上りの様子
床の間が仕上がりました。畳を敷けば座敷の完成です。
畳を敷いて、内装工事完了です。
■外装 仕上がり様子
居間の前はテラコッタ張りにして明るく仕上げました。
これで全ての工程が終了です。
気持ちを込めて仕事をさせていただきました。どうもありがとうございました。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
前へ「土台敷き」工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
「土台敷き」工程 ■土台敷きの様子
桧材4寸角(120mm)を使用しています。
土台に湿気が入らないように、アスファルトルーフィングを23kg敷きます。
接合部分にも防腐剤を塗り、組み合わせていきます。
コミセンを打ち込んでも当たらないように、穴を開けておきます。 見えないところの仕事です。
土台敷きの完了です。次は、いよいよ建前の準備です。
前へ 次へ外装工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
外装工程 ■土壁が乾燥した様子
土壁が乾燥したので、造作にかかります。
■ラス下地張りの様子
外装は、モルタル下地に吹付塗装で仕上げます。
モルタル下地には、2m×巾75mm×厚15mmの杉材を使用しています。
■白蟻防除の様子
「ラス下地」や「柱」などに、白蟻防除のための薬剤を、基礎から約1.5mの高さの範囲に噴霧します。
■庇(ひさし)取り付けの様子
余裕の1mを確保した庇は、吹き付ける雨から壁を守り、強い日差しを和らげてくれます。
これで外装の大工仕事が片付きました。あとは左官工事へと進んでいきます。
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外装仕上工程
◎下地材にベニヤ板(合板)・コーキング(外壁)は一切使用していません
◎構造材や下地材は、ムク材を使用(桧・杉・米松材)
◎大黒柱 桧1尺角(30cm) 6m
◎柱 桧5寸角(15cm) 3.3m、桧4寸角(12cm) 3.3m、3m
◎土壁付
◎1間 6尺3寸(1910mm)
◎薪ストーブ
外装仕上工程 ■ラス張りの様子
木材にモルタルの湿気を通さないために、アスファルトルーフィングを張ります。
■モルタル下地塗りの様子
■モルタル塗り完了の様子
■塗装仕上げの様子
モルタルが乾燥したので、塗装工事にかかります。
ローラー2回塗り仕上げにしました。
■足場解体の様子
塗装工事が完了したので、足場をばらします。
■設備工事の様子
犬走りの中に枡(ます)が入らないように、配管をしていきます。
■犬走りの施工の様子
基礎より80cmを確保します。基礎と鉄筋で接合し、年月が経過しても「犬走り」が全体に基礎より下がったり離れたりしないようにしています。
縁側の上り段に靴脱ぎ石を据えます。
■スロープ 下地の様子
■スロープ 配鉄の様子
■スロープ 仕上がりの様子
■玄関周りの様子
ポーチの石張りは黒御影石で仕上げました。
前へ 次へ外装工程 仕上げの様子
■仕上げ塗りの様子
下地塗りのモルタルが乾いたので、仕上げ塗りに掛かります。仕上げ塗りをして乾燥させます。
■塗装工事の様子
塗装工事に掛かります。塗装のための下準備です。養生をして目地やひび割れを補修していきます。
塗装が仕上がり、雨樋を掛けて足場をばらしました。
■犬走りの施工の様子
建物の外壁面を保護するために、その周りの地盤をコンクリートで固める「犬走り」の準備に掛かります。基礎より80cmを確保します。基礎と鉄筋で接合し、年月が経過しても「犬走り」が全体に基礎より下がらないようにしています。
配筋の様子です。
コンクリート打ちの様子です。
■仕上がりの様子
犬走りが出来あがり、内装・外装すべての場所を気持を込めて掃除していきました。
これで、すべての工程が終了です。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2014年8月 4日
外装工程仕上の様子
・築60数年
・木造軸組 平屋建
外装工程仕上の様子 ■■■ 腰板の様子 築60数年、石の上に建てた家ですから、多少の狂いがあります。
簡単に直せて見栄えもいい仕上げにするため、腰板張りとモルタル塗り、吹き付け塗装仕上げとします。
杉板を鎧(よろい)張りにして、格子で押さえます。(腰板 杉板 巾210mm×厚15mm×長さ2m)
■■■ モルタル塗りの様子 モルタル塗り下地の様子です。 (下地材 杉板 巾90mm×厚15mm×長さ2m)
モルタル塗りの様子です。 よく乾かして、吹き付け塗装にかかります。
■■■ 玄関ポーチの様子 軒は、壁面より1m出しています。
材木は小節桧材を使用しています。
■■■ 全ての工程の終了 塗装も終わり、後片付けの掃除をして工事完了です。
これで内装、外装全ての工程が無事終了しました。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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愛媛県四国中央市 H.K 様邸 一覧
内装工程の様子
・築60数年
・木造軸組 平屋建
内装工程の様子 ■■■ 床上げの様子 土間にブロックを据え付けて、床上げの準備を行います。
外しても構わない柱だけを撤去し、窓を付けていきます。
床下の土壁を除けて、風がよく通るようにします。
大曳きの材木は大きいのですが、本数が少ない上に束の数も少なく、トランポリンに上った状態のようになっていました。
■■■ 白蟻駆除の様子
■■■ サッシ取付けの様子 サッシの枠を取り付けていきます。
■■■ 台所 床張りの様子 床下が低いので、湿気に強いムク材のフローリングを張ります。
■■■ 部屋の間仕切りの様子 廊下が全く無く、部屋から部屋を通るという造りでした。
そこで、間仕切って廊下を造り、部屋と部屋を独立させました。
■■■ 配管の様子 管も後々のメンテナンスがしやすいように配慮して施工します。
■■■ フローリングとサッシ窓 仕上がりの様子 木製の建具からサッシの1枚窓ガラスに変わり、部屋も明るくなりました。
縁側の床も、ムク材のフローリングで、石畳張りにして収めました。
■■■ 木製の障子と建具の様子 どちらも60年以上前に造られた手造りの品です。
60年以上の時が経過しているにも関わらず、今もしっかりとしていて全然狂いがありません。
大切に再利用します。
【内部の木製障子】
【座敷の明先の建具】 障子には戸車が付いていませんでした。少しでも使いやすくと思い、戸車を付けました。
下駄箱も「既製品は嫌だ」ということで、杉ムク材で造りました。
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解体後の様子
・築60数年
・木造軸組 平屋建
解体後の様子 ■■■ 棟札(むねふだ)
普通なら完全に解体して新しく建て代えられるところを、この家は新しい施主様(H.K様)に気に入っていただき、リフォームして住んでいただけるという、本当に幸せな家です。
棟礼と一緒に図板があります。図板には各部の寸法が書かれてあり、大工が修理や増築などの時に役立つようにしてあります。
これからも末永く使っていただきたいという思いを込めて、当時のままの状態で残しておきます。
■■■ 少ない材料で丈夫にする工夫 梁を持ち出して屋根を支えています。少ない材木で丈夫にする工夫です。
■■■ 梁取付と丸太組みの様子 ホソを柱に貫通させ、込み栓打ちにしています。 60年過ぎても狂わない理由がここにあります。
現在ではホソを短くして、ボルトなどの金物で補強するのが一般的です。
■■■ 芋つぼの様子 「芋つぼ」は、昔の農家の家などでは当たり前に見られました。さつまいも等を冬場に保存しておくための穴です。
冷蔵庫等のなかった時代、冬の食料の貯蔵庫として、人々の暮らしを支えていたのです。
■■■ 敷居の様子 築後60数年間、白蟻駆除は行っていません。
縦に使う材木は腐食も白蟻の被害も無いのですが、横に使う材木は見た目は綺麗なのですが、裏側がご覧のとおりの状況です。
現在では石の基礎からコンクリートに取って代わっています。
コンクリートで基礎を隙間なく囲んでしまっているので、通気が悪く、白蟻もわきやすくなり、家が長持ちしない理由がここにあるように思います。
■■■ 風呂場の様子 ここには昔懐かしい五右衛門風呂(ごえもんぶろ)がありましたが、撤去しました。
■■■ 竹下地の様子 竹を切る時期が良かったので、60年余りが経過した現在でも、まだ色が残っており、今でも丈夫です。
これで解体作業が終わり、造作の準備ができました。
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・築60数年
・木造軸組 平屋建
内装工程仕上の様子 ■■■ 玄関の様子
【リフォーム前】
【リフォーム後】
毎日の玄関の開け閉めが楽なように、欄間と建具を別々のものにして、建具の重量を軽くしました。
框と式台は桧のムク材仕上げです。
ホールフローリングは桜のムク材張りで、玄関土間は自然石張りで仕上げています。
杉ムク材の手造りの下駄箱です。
■■■ 床の間の様子 60数年前の建具を再利用したものです。
建具職人も、高齢化と後継者不足で、このような建具を造れる職人が、現在ではかなり少なくなってきています。
框・床板は、家の歴史の風合いを残すため、雑巾がけをしてあえて古いまま使用しました。
天井も60年以上経過した年月を感じさせないほど綺麗でしたので再利用し、壁は化粧壁仕上げにしました。
以前は荒壁の状態のままでしたので、60数年経ってやっと家が仕上がったという感がいたします。
【リフォーム前】
【リフォーム後】 床の間の天井の様子です。
■■■ 建具の様子 60数年前の建具を再利用し、障子と襖は張り替えました。
■■■ システムキッチンの様子 新しい流し台と、IHクッキングヒーターです。
【リフォーム前】
【リフォーム後】 部屋を明るくするために、窓も大きくしました。 以前よりかなり明るくなりました。
井戸もそのまま再利用しています。
■■■ トイレ、洗面所の様子
トイレの腰板は桧ムク板張り仕上げとし、壁・天井はクロス仕上げです。
洗面所の床は桜ムクのフローリング張りで、壁・天井は杉ムク無塗装張り仕上げとしました。
《暖かさ》と《清涼感》を両立する、ムク材ならではの優しさの空間です。
■■■ 天井とフロアの様子 以前は土間だったために、床を上げると天井が低くなるので、床を少し(20cm)下げて、梁丸太が見えるように仕上げました。
部屋の中に柱があり使いにくいのですが、これは絶対に除けられない柱です。
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リフォーム前の様子
・築60数年
・木造軸組 平屋建
リフォーム前の様子 ■■■ 築60数年の家
このお宅は、ここ数年間空き家になっていました。
しかし、柱や梁がしっかりしており、日当たりや風通しもよく住みやすい家なので、リフォームすることにしました。
基礎はコンクリートではなく、石の上に柱を建てた造りです。
腰板は杉材、上部の壁際に板金の水切りも無く、壁は荒壁のままで仕上げはしていません。
雨水の排水が柱の近くにあるのですが、柱が腐食していません。
余談ですが・・・ 木を植えて4寸角(12cm)の柱を取るのに、桧材では40年近くかかります。
(※杉材なら20年くらいです)
4寸角の柱になるのに、70~80年も必要な木もあります。
ゆっくり育った木は目が込んでいて油味も強く、雨水がかかったくらいでは腐食しません。
適材適所、木を殺さずに使用してやれば、育った年数以上保ちます。
■■■ 古き良き時代の面影を残すたたずまい 玄関は2枚の引き分け戸です。
台所は、今では珍しくなった竈(かまど)です。
【風呂の焚口】
【五右衛門風呂(ごえもんぶろ)】
【井戸の手動式ポンプ】 長らくそこに住む人々と共に働き生活を支えた、数々の家の道具たち・・・
本当にお疲れ様でした・・・という感謝の気持ちが込み上げてきます。
■■■ 感謝の印 解体前に感謝の気持ちを込めて最後の掃除をします。
お神酒と塩を供えて長年のお礼をしてから、解体を行います。
【台所の天井の様子】
梁丸太を出したままで、天井板は張っていません。
【トイレの様子】
塩でお清めをして山砂で埋めます。
【縁側の様子】
桧材で石畳張りにしています。
かなり汚れていて隙間もあいているので、張り替えることにしました。
廻り天井、外部の建具も木製のガラス戸です。
【床の間の様子】
荒壁のままで、仕上げ塗りがしていません。
【60年を経過した建具の様子】
60数年前の手作りの建具です。
黒くはなっていますが、現在でも全く狂いはありません。
解体後の様子 ■■■ 棟札(むねふだ)
普通なら完全に解体して新しく建て代えられるところを、この家は新しい施主様(H.K様)に気に入っていただき、リフォームして住んでいただけるという、本当に幸せな家です。
棟礼と一緒に図板があります。図板には各部の寸法が書かれてあり、大工が修理や増築などの時に役立つようにしてあります。
これからも末永く使っていただきたいという思いを込めて、当時のままの状態で残しておきます。
■■■ 少ない材料で丈夫にする工夫 梁を持ち出して屋根を支えています。少ない材木で丈夫にする工夫です。
■■■ 梁取付と丸太組みの様子 ホソを柱に貫通させ、込み栓打ちにしています。 60年過ぎても狂わない理由がここにあります。
現在ではホソを短くして、ボルトなどの金物で補強するのが一般的です。
■■■ 芋つぼの様子 「芋つぼ」は、昔の農家の家などでは当たり前に見られました。さつまいも等を冬場に保存しておくための穴です。
冷蔵庫等のなかった時代、冬の食料の貯蔵庫として、人々の暮らしを支えていたのです。
■■■ 敷居の様子 築後60数年間、白蟻駆除は行っていません。
縦に使う材木は腐食も白蟻の被害も無いのですが、横に使う材木は見た目は綺麗なのですが、裏側がご覧のとおりの状況です。
現在では石の基礎からコンクリートに取って代わっています。
コンクリートで基礎を隙間なく囲んでしまっているので、通気が悪く、白蟻もわきやすくなり、家が長持ちしない理由がここにあるように思います。
■■■ 風呂場の様子 ここには昔懐かしい五右衛門風呂(ごえもんぶろ)がありましたが、撤去しました。
■■■ 竹下地の様子 竹を切る時期が良かったので、60年余りが経過した現在でも、まだ色が残っており、今でも丈夫です。
これで解体作業が終わり、造作の準備ができました。
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木材の準備・乾燥
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない自然素材の健康住宅
木材の準備・乾燥 ■こだわりの丸太
末口210~270mmを使用します。まず皮を剥いて乾燥させます。
■良質の桧材の原木
柱、梁、土台やその他の材木に加工します。
■加工して乾燥させます
自然乾燥により、材木の中の水分を時間をかけてゆっくりと抜いていくことで、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が材木となったあとに次第に「ねじれ」や「曲がり」となって現れてきます。
このように、「ねじれたり」「曲ったり」した材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
■7m桧材の通し柱■材木の準備が出来ました
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1年点検
外装仕上工程
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない自然素材の健康住宅
外装仕上工程 ■仕上げ塗りの様子
塗装工事が片付いたので、雨樋をかけて足場を撤去します。
■犬走の施工の様子
ポーチの土間と、犬走のコンクリート打ちの準備にかかります。
基礎から80cmを確保し、基礎と犬走の鉄筋を接合し、長い年月が経過しても「犬走」全体が基礎より下がらないようにしています。
■仕上がりの様子
これで全ての工程が終了です。
施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
前へ 次へ外装工程
愛媛県新居浜市 K.K 様邸 一覧
基礎工程
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない自然素材の健康住宅
基礎工程 ■水盛り遣り方(みずもりやりかた)
敷地に建物の位置を決めてGLを定め、基礎の高さ、壁中芯、柱中芯の墨付けを行い、基礎工事にかかります。
【GL】とは
「グランドレベル」の略で、敷地の基準の高さのこと
■バラス転圧の様子
バラスを敷いて転圧し、しっかりと固めます。
■白蟻駆除の様子
将来の備えとして、土台に白蟻駆除を丁寧に行います。
■ベース配筋と基礎鉄筋の様子
次に基礎部分となる鉄筋を組んでいきます。
■土地を守る鎮め物(しずめもの)
末永く土地を守っていただけるように、お願いをした鎮め物です。
■型枠の様子
コンクリートをよく乾かして建前の準備をします。
【基礎工事データ】
GLから基礎天まで ・・・・・ 63cm
基礎巾 ・・・・・・・・・・・・・・・ 15cm
ベース厚 ・・・・・・・・・・・・・ 15cm
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地鎮祭の様子
下屋根工程
屋根じまい工程
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない自然素材の健康住宅
屋根じまい工程
・外まわりの桁、梁材・・・米松材
・梁丸太・・・・・・・・・・・・・杉材
・その他の構造材・・・・・全て桧材
■屋根の様子
化粧板を張って屋根の形ができてきました。
・化粧板・・・杉材 巾150~180mm×厚み15mm
・野地板・・・桧材 巾 90~120mm×厚み15mm
■軒の出の様子
瓦を葺いて雨樋までで1m出しています。 ※敷地が広ければもう少し出すことができます
■筋交の取付の様子
柱のホソを基礎まで伸ばしてコミ栓打ちとし、金物には頼りません。
■土台の防腐剤塗りの様子
土台の四面に防腐剤を塗り、湿気や腐食から土台を守ります。
■壁全体で地震や台風から家を守る
柱にヌキを入れて筋交と絡ませます。
これは筋交だけに頼るのではなく、壁全体で地震や台風から家を守るためです。
屋根じまいが無事完了しました。
棟祭りのお札が、屋根裏で誰の目にも触れず家を守ってくれます。
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建前工程
建前の準備
内装工程
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない自然素材の健康住宅
内装工程 ■玄関ポーチの仕上がりの様子
柱、桁、タル木をそれぞれ、杉磨き丸太で仕上げました。
■玄関の様子
土間、巾木は、自然石張り仕上げです。
上り框と式台は、タモムク材、ホールは桜ムク材フローリング張りにしました。
■玄関収納の様子
壁の中に玄関収納を埋め込み、玄関を広く使えるように工夫しました。
石膏ボードに中塗用の土壁を厚く(24mm)つけて、壁・畳・襖建具など自然素材で仕上げました。
大黒柱には桧ムク材 6寸角(180mm)を使用しています。
■台所仕上がりの様子
台所は出窓にして温かな雰囲気と日差しを取り込めるようにしました。
■寝室とクローゼット仕上がりの様子
1階全室の天井高を2.9mに仕上げています。
また、クローゼットにはハンガーパイプを取り付けて、部屋に物を置かないようにしています。
■洗面化粧台、ユニットバス、トイレの様子
洗面化粧台とユニットバスは、デザイン性、機能性、お手入れなどのメンテナンス性に優れたものを設置しています。
トイレは、清潔感を維持できるように、木の良さを活かしながらシンプルに仕上げています。
■階段と階段下収納の様子
■2階 洋室の様子
床をフローリングではなく畳敷きにして、壁・天井はクロス仕上げにしています。
■ウォークインクローゼットの仕上がりの様子
建具を開けると一部屋になり、風通しができるようにしています。
■2階 トイレと洗面の様子
これで内装が全て仕上がりました。
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地鎮祭の様子
基礎工程
基礎工程 ■水盛り・遣り方(やりかた)
建物のGLを決めて水平基準を定め、柱の中心を墨付けして基礎工事に掛かります。
【GL】とは
グランドレベルの略で地盤面の高さのことです。
【水盛り】とは
建物の水平を決めるための作業で、昔は水平を出すために水を使用したことからこの名前が付きました。現在では機械を用いて水平を定めます。
【遣り方】とは
必要な箇所に杭を打ち、それを「水盛り」で定めた水平ラインに従って貫(ぬき 水平に渡した板)で繋いでいく作業のことです。これらは建物が敷地内にきちんと納まるか、決められた寸法通りかを確認する意味もあり、非常に重要な作業なのです。
■床掘り・バラス(砕石、砂利)転圧の様子
20cm間隔でベースとなる鉄筋を組み、その後基礎に鉄筋を組んでいきます。
地を守る鎮め物(しずめもの)
末永く土地を守っていただけるように・・・と、お願いをした鎮め物です。
■基礎工事完了これで基礎工事は完了です。
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建前工程
建前工程
一階部分が組み上がりました。次は二階の柱を建てていきます。
棟木(むなぎ)を取り付けて無事に建前が終わりました。
■屋根じまいの様子
垂木(たるき)を取り付けて野地板を張っていきます。
化粧板を張って屋根の形が出来てきました。
- ●垂木
- 桧材芯持 2寸1分角(64mm)
- ●化粧板
- 杉材 幅5~6寸(150~180mm)
厚み5分(15mm) - ●野地板
- 桧材 3~4寸幅(90~120mm) 厚み5分
筋交い(すじかい)取り付けの様子です。
土台にかぎ込みを入れて取り付けます。柱のホゾを基礎まで伸ばして込み栓打ちとし、金物には頼りません。
屋根じまい完了です。
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外装工程
外装工程 瓦葺き工事も終わり、材木の準備仕事の段取りが出来たので造作に掛かります。
玄関引戸取り付けの様子です。
柱に貫を入れ、筋交いを取り付けます。モルタルの下地材に絡ませて、木材すべてが筋交いになるようにしています。
欄間付きの掃き出しは、上部の窓だけの開閉が可能です。
換気の際、窓をすべて開ける必要が無いため、雨の日でも安心して風通しができ、夜間の風通し時の防犯に役立ちます。
玄関ポーチ取り付けの様子です。軒を1.5m出して柱を建てずに収めます。
これで外装の大工仕事が片付きました。後は左官工事へと進んでいきます。
前へ 次へ外装仕上工程
木材の準備・乾燥
内装仕上工程
内装仕上工程 ■玄関ホールの様子
土間に自然石を張り、式台を取り付けて上がりやすくしています。
■居間の様子
キッチンは対面式、大黒柱6寸(18cm角)にカウンターを取り付けています。
■キッチンの様子
システムキッチン取り付けの下地材に、湿気に強い桧の無垢材を使用しています。
■洗面所の様子
浴室の入り口にマットなどを置きますが、濡れたまま敷きっぱなしにはしないこと!
無垢材は水には強いのですが、乾燥させてやらないと数年で腐ります。
■和室の様子
床は桧無垢板張りで、その上にご主人こだわりの自然素材100%の藁(わら)床畳を敷いています。壁も自然素材の土壁塗りに化粧壁仕上げです。
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内装工程
内装工程 ■床下地の様子
床の浮き上がり防止のため、基礎から床下地を金物で固定します。
束石(コンクリートブロック製 高さ20cm)を据えて、束(桧105mm角の芯持ち材)を防腐剤に5分以上漬け込んでから取り付けます。
定盤(じょうばん)を据え付けて、いよいよ造作に掛かります。
■断熱材の下地の様子
内装仕上げ材と断熱材との間の隙間を無くし、断熱材のズレ落ちを防止するために断熱材をしっかりと固定する下地を作ります。
その理由は、仕上げ材と断熱材との間に2cm以上の隙間があると、その隙間に空気の流れが発生して断熱効果がなくなるからです。地味ですが大切な仕事です。
■ボルトの様子
建前後数カ月が過ぎると木材が乾燥してボルトが緩みます。緩んだボルトを締め直して、天井を張っていきます。
■階段取り付けの様子
■大工仕事の終わり
これで大工仕事は終わりです。次は、左官塗り壁、クロス貼りなどの工事に掛かります。
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おまけ
これは棟梁(正岡)の仕事風景です。施主のK.S様が撮影してくださいました。建前以降でお施主様撮影の写真を多数使用しております。ありがとうございました!
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愛媛県新居浜市 K.S 様邸 一覧
内装工程 仕上げの様子
■中塗りの様子
中塗りの準備に取り掛かります。
壁塗りの道具達です。
石膏ボードに下地材を塗り乾燥させます。
乾燥した下地材の上に中塗り用の土を塗り乾燥させます。
乾燥させながら3回塗り重ねていき、25mm位の壁厚を作ります。壁自体が自然素材ですから呼吸もして、断熱や防音にもなります。
■玄関ホールの様子
上り段に式台を付けて上がりやすくしています。腰壁は桧無垢無節材、無塗装仕上げにし、上壁はクロス仕上げにします。
■ホール・廊下の様子
階段の下を収納にして、居間と廊下の両面から使えるようにしています。
■台所・カウンターと戸棚の様子
寸法に合わせた注文品です。
■居間 仕上がりの様子
タモ無垢材のカウンターに、ご主人こだわりの杉丸太の長椅子です。
壁は腰板張りのクロス仕上げです。
■トイレ・洗面所 仕上がりの様子
トイレの腰壁には桧節有り無垢材、無塗装仕上げの板を張っています。上壁はクロス仕上げです。丸味付き桧板で小物入れを作りました。
洗面所の壁・天井も、桧節有り無垢材張り、無塗装仕上げです。収納に桧材で棚を作りました。
■和室 仕上がりの様子
1間の床の間を付けて竿天井、長押を廻して仕上げています。
壁は25mmの自然素材の土壁、畳は藁(わら)100%の自然素材です。
壁も畳も呼吸(湿気を取る)してくれますから健康にいいです。
■部屋 仕上がりの様子
壁は柱を出して腰板張りのクロス仕上げです。
2014年8月 2日
内装工程
内装工程 桧90mm厚の芯持ちタイコ材を使用し、浮き上がり防止のため基礎から金物で固定します。
■床束(ゆかづか)取り付けの様子
桧105mm角の芯持ち材を防腐剤に5分以上漬け込んでから取り付けます。
■根太組の様子
桧55mm厚のタイコ材を使用しています。
■根太掛け取り付けの様子
釘で止めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにしています。
■定盤(じょうばん)の据え付け
定盤を据え付けて、いよいよ造作の始まりです。
■断熱材の下地の様子
化粧板と断熱材との間の隙間を無くし断熱材のズレ落ちを防止するため、断熱材をしっかりと固定する下地を造ります。
※2cm以上の隙間が出来ると空気の流れが発生し断熱効果が無くなります。
■敷居取り付けの様子
フローリングと畳との間仕切りに取り付けます。
柱の取り付け部分にはホゾを付けて動かないようにします。
フローリング側にはアリを組み込み、湿気などによる収縮でも動かないようにします。
■長押(なげし)取り付けの様子
桧無垢材4寸幅の長押です。
裏の切り込みは取り付け用の釘彫りです。柱と長押を痛めないように最小限度に切かぎを施します。
長押の仕上げの様子です。
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地鎮祭の様子
内装仕上工程
内装仕上工程 ■中塗りの様子
石膏ボードに下地材を塗り乾燥させます。
乾燥した下地材の上に中塗り用の土を塗り乾燥させます。
乾燥させながら3回塗り重ねていき、25mm位の壁厚を作ります。
壁自体が自然素材ですから呼吸もして、断熱や防音にもなります。
■玄関ホールの様子
上り段に式台を付けて上がりやすくしています。腰壁は桧無垢無節材、無塗装仕上げにし、上壁はクロス仕上げにします。
■ホール・廊下の様子
階段の下を収納にして、居間と廊下の両面から使えるようにしています。
■台所・カウンターと戸棚の様子
寸法に合わせた注文品です。
■居間 仕上がりの様子
タモ無垢材のカウンターに、ご主人こだわりの杉丸太の長椅子です。
壁は腰板張りのクロス仕上げです。
■トイレ・洗面所 仕上がりの様子
トイレの腰壁には桧節有り無垢材、無塗装仕上げの板を張っています。上壁はクロス仕上げです。丸味付き桧板で小物入れを作りました。
洗面所の壁・天井も、桧節有り無垢材張り、無塗装仕上げです。収納に桧材で棚を作りました。
1間の床の間を付けて竿天井、長押を廻して仕上げています。
壁は25mmの自然素材の土壁、畳は藁(わら)100%の自然素材です。
壁も畳も呼吸(湿気を取る)してくれますから健康にいいです。
壁は柱を出して腰板張りのクロス仕上げです。
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建前工程
番外
番外 ■手摺(てすり)取り付けの様子
お父様がかなりご高齢になられて、玄関の段差が気になりだしたとのことで、玄関に手摺を取り付けることにしました。
ただ、単なる味気ない手摺ではなく、玄関に取り付けても似合う物にしたいというお施主様のご要望でした。 そこで、草花の大好きなご主人と奥様からヒントを得て、玄関を季節の草花でたくさん彩れるように、草花を置くベンチ型にし、手摺もしっかりと取り付けました。
これから、どんな季節の草花が置かれ、手摺が必要なお父様の玄関の出入りのひと時が、軽やかな気持ちで心和む瞬間に変わっていくのか、私達も楽しみにしています。 【工事完了】 2010年3月吉日
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外装仕上工程
外装仕上工程 ■仕上げ塗りの様子
下地塗りのモルタルが乾いたので、仕上げ塗りに掛かります。仕上げ塗りをして乾燥させます。
■塗装工事の様子
塗装工事に掛かります。塗装のための下準備です。養生をして目地やひび割れを補修していきます。
塗装が仕上がり、雨樋を掛けて足場をばらしました。
■犬走りの施工の様子
建物の外壁面を保護するために、その周りの地盤をコンクリートで固める「犬走り」の準備に掛かります。基礎より80cmを確保します。基礎と鉄筋で接合し、年月が経過しても「犬走り」が全体に基礎より下がらないようにしています。
■仕上がりの様子
犬走りが出来あがり、内装・外装すべての場所を気持を込めて掃除していきました。
これで、すべての工程が終了です。 施主様と御家族の皆様の益々のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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建前の準備
外装工程
外装工程 ■庇(ひさし)取り付けの様子
庇を1m出して、吹き付ける雨から壁を守り日差しを和らげます。
欄間付きの掃き出しは、上部の窓だけの開閉が可能です。雨の日も風通しができ、夜間の風通し時の防犯にも役立ちます。
■空気抜きの様子
屋根裏の換気口です。屋根の大きさに合わせて手造りします。
■ベランダの様子
一般には合板(ベニヤ板)下地に防水をしますが、正岡ではカラーステンレス張りにして家を使用している何十年もの間、修理をしなくてもいいようにしています。
下地材の上にルーフィングを敷いて、結露の予防をしています。
カラーステンレス張りにして、箱樋は家の外へ雨水を出すようにして、絶対に雨漏りをさせないように工夫しています。
■ベランダ 仕上がりの様子
桧板でスノコを造り使いやすくしました。
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木材の準備
愛媛県新居浜市 Y 様邸 一覧
墨付・切組み工程
墨付・切組み工程 ■図板(ずいた)
設計図面から板に間取りを書き写したものを「図板」といいます。
大工はこの図板一枚で墨付けから完成まで工事を進めていきます。
太さ・反りなどを見て使う場所を決めていきます。
場所が決まれば次は墨付けです。
釿(ちょうな)で"はつって"いるのは棟梁の正岡でしょうか???
これで「梁丸太」の切組みが完成です。 外回りの構造材には10mまでは"1本物"で使用するため米松材を使用します。その他の4m以下の構造材は、桧材を使用しています。
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自然乾燥の様子
自然乾燥の様子 ■樹齢60数年 桧の原木
樹齢60数年の桧の原木です。今回は、原木から仕入れて柱を製品にしていこうと思っています。
■材木を自然乾燥させている様子
先程の原木を4寸柱に加工し自然乾燥を行なっている様子です。材木は乾燥し過ぎると小口からひび割れが発生してしまいます。これを防止するために、小口に白く見えている割れ止めを塗って乾燥させます。
野地板や化粧板を自然乾燥させている様子です。
基礎工程
基礎工程 建物の水平基準を定め、壁中心柱中心の墨を付けて基礎工事に掛かります。
バラスを敷いて転圧し、しっかりと固めます。
これで土台の転圧が完了しました。 ■ベース配筋と基礎鉄筋の様子
20cm間隔にベースとなる鉄筋を横に組んでいき、基礎部分となる鉄筋を縦に組んでいきます。 ■土地を守る鎮め物(しずめもの)
末永く土地を守っていただけるようお願いをした鎮め物です。
コンクリートをよく乾かして建前の準備をします。
●GLより天端まで 63cm
●基礎幅 15cm ●ベース厚 15cm
【GLとは】
グランドレベルの略で地盤面の高さのことです。
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屋根じまい工程
番外
■手摺(てすり)取り付けの様子
お父様がかなりご高齢になられて、玄関の段差が気になりだしたとのことで、玄関に手摺を取り付けることにしました。ただ、単なる味気ない手摺ではなく、玄関に取り付けても似合う物にしたいというお施主様のご要望でした。そこで、草花の大好きなご主人と奥様からヒントを得て、玄関を季節の草花でたくさん彩れるように、草花を置くベンチ型にし、手摺もしっかりと取り付けました。
これから、どんな季節の草花が置かれ、手摺が必要なお父様の玄関の出入りのひと時が、軽やかな気持ちで心和む瞬間に変わっていくのか、私達も楽しみにしています。
【工事完了】 2010年3月吉日
内装工程
桧90mm厚の芯持ちタイコ材を使用し、浮き上がり防止のため基礎から金物で固定します。
■床束(ゆかづか)取り付けの様子
桧105mm角の芯持ち材を防腐剤に5分以上漬け込んでから取り付けます。
■根太組の様子
桧55mm厚のタイコ材を使用しています。
■根太掛け取り付けの様子
釘で止めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにしています。
■定盤(じょうばん)の据え付け
定盤を据え付けて、いよいよ造作の始まりです。
■断熱材の下地の様子
化粧板と断熱材との間の隙間を無くし断熱材のズレ落ちを防止するため、断熱材をしっかりと固定する下地を造ります。
※2cm以上の隙間が出来ると空気の流れが発生し断熱効果が無くなります。
■敷居取り付けの様子
フローリングと畳との間仕切りに取り付けます。
柱の取り付け部分にはホゾを付けて動かないようにします。
フローリング側にはアリを組み込み、湿気などによる収縮でも動かないようにします。
■長押(なげし)取り付けの様子
桧無垢材4寸幅の長押です。裏の切り込みは取り付け用の釘彫りです。
柱と長押を痛めないように最小限度に切かぎを施します。
長押の仕上げの様子です。
外装工程
■庇(ひさし)取り付けの様子
庇を1m出して、吹き付ける雨から壁を守り日差しを和らげます。
欄間付きの掃き出しは、上部の窓だけの開閉が可能です。雨の日も風通しができ、夜間の風通し時の防犯にも役立ちます。
■空気抜きの様子
屋根裏の換気口です。屋根の大きさに合わせて手造りします。
■ベランダの様子
一般には合板(ベニヤ板)下地に防水をしますが、正岡ではカラーステンレス張りにして家を使用している何十年もの間、修理をしなくてもいいようにしています。
下地材の上にルーフィングを敷いて、結露の予防をしています。
カラーステンレス張りにして、箱樋は家の外へ雨水を出すようにして、絶対に雨漏りをさせないように工夫しています。
■ベランダ 仕上がりの様子
ベランダの床はカラーステンレス張り仕上げにして、家のある間は修理しなくてもいいように施工しています。
桧板でスノコを造り使いやすくしました。
屋根じまい工程
建前工程
建前の準備
墨付け・切組み工程
基礎工程
材木の準備
地鎮祭の様子
自然乾燥の様子
■樹齢60数年 桧の原木
樹齢60数年の桧の原木です。今回は、原木から仕入れて柱を製品にしていこうと思っています。
■材木を自然乾燥させている様子
先程の原木を4寸柱に加工し自然乾燥を行なっている様子です。材木は乾燥し過ぎると小口からひび割れが発生してしまいます。これを防止するために、小口に白く見えている割れ止めを塗って乾燥させます。
野地板や化粧板を自然乾燥させている様子です。
2014年8月 1日
愛媛県新居浜市 I.T 様邸 一覧
リフォーム工事の様子
リフォーム工事の様子 ■【台所】リフォーム前
新築当初からのフローリング(合板12mm)が、数年前から、少しボコボコと浮き沈みする状態になり、今回張り替えをすることにしました。
■■■ 【床板を撤去していく様子】 「土台」「大引」「根太」は、アメリカ産の米松材を使用していました。
釘が塩分と床下の湿気で腐食しているので、新しく釘を打ち直します。
床下の点検をして掃除をします。
■【応接間】リフォーム前
30数年前、絨毯張りが流行しました。
絨毯は暖かくていいのですが、ホコリやダニの温床となり不衛生になりがちで、最近ではフローリング張りに流行が変わってきています。
■■■ 【下地材の様子】
30数年で劣化の様子
■■■ 【床下の点検】 釘が腐食しているだけで、ほかは変わりありません。
基礎は布基礎工法ですが、しっかりしています。(現在ではベタ基礎工法に変わってきています)
新しい釘に打ち替えます。
■【ホール・廊下】リフォーム前
一番よく通るところが傷みがひどく、ボコボコと浮き上がったり沈み込んだりしています。
■■■ 【床下の点検】 点検をして掃除をします。
■■■ 【仕上りの様子】
床材に明るい色を選んだので、部屋全体が明るい雰囲気になりました。
内装工程
内装工程 ■根太掛け取り付けの様子
釘で止めるだけではなく、基礎から突っ張りをして全体に下がらないようにします。
■束取り付けの様子
桧90mm角芯持ち材を使用しています。ボルトで基礎と床を固定し、わずかな床鳴りも防ぎます。
■断熱材取り付けの様子
壁に入る断熱材にも下地を造り、部屋の壁との隙間を無くして、経年変化による断熱材のズレ落ちを防ぎます。
■吊り束を取り付けている様子
何十年先でも調整が出来るようにしています。
■欄間(らんま)と天井の様子
間仕切りに油煙・欄間を取り付け、換気と風の通り道が出来るようにしています。
二重縁、竿天井仕上げです。
■大工の一番うれしい日・・・
建前で「組上げ」、「造作」の大工仕事が片付いて、「定盤」を外す時が大工の一番うれしい日です。
造作材を鉋で仕上げるなどの作業を行う、表面を正しく平滑に仕上げた木製の平面盤のこと
建前工程
屋根じまい工程
墨付と切組工程
基礎工程
基礎工程 地盤からの湿気が上がらないように、防湿シートを敷き詰めます。その後、防湿シートの上にベースの鉄筋を縦横20cm間隔で組んでいきます。
■基礎鉄筋の配筋
基礎になる部分の鉄筋をベース鉄筋に絡ませ組んでいきます。基礎部分の鉄筋もベース鉄筋と同じく縦横20cmの間隔で配筋していきます。
ベース鉄筋と基礎鉄筋の配筋が完了すると、その上に生コンクリートをベース厚150mmで流し込みます。
■基礎の仕上がりの様子
基礎幅は150mmを確保し、基礎高はGLよりベースが100mm上がり、GLより基礎天端が600mm上がりとしています。
側面の突き出した鉄筋は犬走り用の鉄筋で、基礎と犬走りの一体化による強度補強が目的です。
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地鎮祭の様子
自然乾燥の様子
外装仕上工程
愛媛県新居浜市 T.K 様邸 一覧
内装仕上工程
内装仕上工程 ■玄関仕上げの様子
玄関はポーチ土間に自然石張りで仕上げています。
■玄関土間の様子
玄関土間には自然石張りで仕上げ、上り框・式台には欅(ケヤキ)の無垢材を一枚板で使用しています。
■ホール・廊下の様子
■大黒柱
大黒柱には、桧の8寸角(240mm)を使用しています。
■和室・畳の床下地と畳敷きの様子
畳の床下地には、桧の1等無垢材を使用しています。
■畳床の様子
床、前板は桜無垢材、框は欅(ケヤキ)無垢材、床は畳で仕上げています。
■DK(ダイニング・キッチン)の様子
カウンターを取り付けて、流し台が直接見えないようにしています。
■洗面・脱衣所の様子
洗面・脱衣所の床は、桜無垢材のフローリング張りです。壁と天井は、杉無垢材板張り仕上げです。また洗面・脱衣所には、換気・暖房器具を取り付けて、寒い時季にも浴室との温度差が無いようにしています。
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外装工程
外装工程 ■下地と腰板の様子
桧材50mm×24mmの胴縁を30cm間隔で入れていきます。胴縁の間隔が30cm以上ですと、腰板に反りが出来やすくなってしまいます。また、腰板の上部はモルタルセメント仕上げで、下地材には15mm×90mmの桧材を使用しています。
14.5mm×100mmの桧材で腰板を張った様子です。妻側の軒も1m出して、庇を付けています。繰り返し吹き付ける雨から壁を守り、日差しを和らげます。
■欄間付きの履き出しと玄関の様子
欄間付きの履き出しは上部の窓だけの開閉が可能で、夜間の風通しや防犯に役立ちます。また、建具も軽いため戸車の傷みも少なくなります。
毎日使う玄関も同様に欄間付きのサッシを使用し、建具の開け閉めも苦になりません。
■内部から見た下地の様子
柱に貫を入れ、筋交いを取り付けています。
腰板の下地にモルタルの下地を絡ませて、木材すべてが筋交いになるように考えています。
腰板は100mm前後の幅で釘止めを施しており、地震や台風による揺れが発生しても柔軟性に優れ、ひび割れなどの心配はありません。
■外装工程の仕上がりの様子
これで外装の大工仕事が片付きました。後は左官工事へと進んでいきます。 前へ 次へ